最終追加:2008.09.27  1/10  元に戻る 元に戻る
#1 オオスカシバ 撮影者:S.Nakata 2008.09.27
       

#1. オオスカシバ(大透翅) 鱗翅目>スズメガ科>ホウジャク亜科
幼虫−1
撮影DMC:2008.09.13  03:24

 尾角(びかく)は緑色で背と端が黒く、上反っている
幼虫−1
撮影DMC:2008.09.13  05:39

 脱皮中
幼虫−1
撮影DMC:2008.09.13  05:40

幼虫−1
撮影DMC:2008.09.13  05:41

幼虫−1
撮影DMC:2008.09.13  05:42

 脱皮終了。尾角は緑色で長く、上反っている
幼虫−2
撮影DMC:2008.09.16  05:32

 尾角は先で尖り、黒く垂れ下がらない後曲がり。側面に走る白線近くの黒い点は、単なる黒点紋で、近くにある橙色斑紋が気門


■尾角(びかく):腹部第8腹環節から伸びる。先が尖った後曲がり、棘状の黒い顆粒がくっ付いて黒い。
■気門(きもん)は全部で9対
胸部前胸節,腹部第1〜第8腹環節にあり、第8腹環節のものが最も大きい。上下に白点があり、小さい眼状紋に見える
■黒点紋:第2環節から第11環節まで各環節に1個、側面中央に計10対
■側面中央上寄りに走る白線は、前胸節の後ろから尾角基部まで達する
■スズメガ科の脚(あし)は全部で8対
部分 脚名 環節番号
1〜13
脚数
頭部
胸部 胸脚 第1〜3 前胸節
中胸節
後胸節
3対
腹部 第4,5 腹環節
第1,2
腹脚 第6〜9 腹環節
第3〜6
4対
第10〜
  12
腹環節
第7〜9
尾脚 最後の
第13
腹環節
第10
1対
胸脚:爪のある硬い脚
腹脚,尾脚:袋状の柔らかい脚
幼虫−2
撮影DMC:2008.09.16  05:32

 胸部第1〜第3環節にある脚(あし)を拡大。闇赤色で、基部が黒い、成虫と同じ様に腿節,脛節,フ節,爪からなるらしい。この3対の脚は、食べる葉を固定する手の役割もあるようだ
幼虫−3
撮影DMC:2008.08.31  12:38

 今日公園で、クチナシの木に同種の別芋虫発見。終齢幼虫の青色タイプ。


■終齢幼虫
 体長:60〜65mm
 尾角の長さ:約8mm
 他:終齢幼虫には黒っぽいタイプもいる
幼虫−3
撮影DMC:2008.08.31  14:23

 取ってきたクチナシの葉っぱと共に飼育容器へ


■食草:クチナシ(アカネ科)
■食欲旺盛で、クチナシの木のほとんどの葉を、虫食いにすることがある
幼虫−3
撮影DMC:2008.09.01  13:11

 背板の顆粒は黄色で大粒、何ともいえない配色。鳥も食べたくならないのでは?
幼虫−3
撮影DMC:2008.09.02  00:13

 繭(まゆ)を作って前蛹(ぜんよう)になる準備をはじめる


■自然界では浅く地に潜って土の粒をくっ付けた粗い繭をつくる。また地に潜らず落ち葉を利用して繭をつくる
幼虫−3
撮影DMC:2008.09.02  03:43

 主に小石をくっ付けている。自然界と違って少し大きめの感じ。土を敷いていないからか?
前蛹 撮影DMC:2008.09.15  14:39

 ずいぶん黒くなる。まだ固い蛹ではなく前蛹(ぜんよう)の状態


■この後脱皮して蛹化(ようか)する
 蛹ははねの形や口吻の形が分かる
■秋に蛹になるものは、そのまま蛹の形態で越冬する
成虫 撮影DMC:2008.09.15  02:02

 幼虫3の蛹から羽化した成虫。はねは縮こまっているが、触角はすでにピンとしている


■自然界では、はねを伸ばして乾燥させるために、地上に出て木に登る
成虫 撮影DMC:2008.09.15  02:07

 少しずつはねが伸びる
成虫 撮影DMC:2008.09.15  02:10

 綺麗なウグイス色。はねにはびっしり黄白の鱗粉(りんぷん)が見られる
成虫 撮影DMC:2008.09.15  02:20

成虫 撮影DMC:2008.09.15  02:22

成虫 撮影DMC:2008.09.15  03:53

 飛び立つ少し手前
動画飛び立つ瞬間と、鱗粉落とし


■羽化後初めて飛び立つ時、おしっこをして体を軽くし、羽ばたいて鱗粉(りんぷん)を落としながら飛び立つ
■一般に鱗粉を落とすことによって、透明なはねをもつハチに擬態するためといわれている
成虫 撮影DMC:2008.09.15  04:38

 飛び立った後、壁にとまっているところを撮影。すでにはねに鱗粉は見られず、翅脈が露わになっている。鱗粉は一飛びで簡単に脱落するようだ
拡大拡大写真


■成虫は一般に6月〜10月に出現
 年に2回発生
■同じ仲間のスキバホウジャクは橙色でハチに見えるが、本種は黄緑色で配色はハチに似ていない。腹部は帯紋を残して黄色くなっていくようだがいまいち。ただ花から花へ飛び交う姿や、ホバリングする姿,羽音はハチに似る
■大きさ:開張 50〜70mm
      前翅長25〜30mm
■昼間活動
成虫 撮影DMC:2008.09.15  04:42

 横顔を撮影。ハチというよりスズメの感じ

 

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