ムシヒキアブ 福光村・昆虫記  Fukutomi design office 元に戻る
本ホームページのムシヒキアブに関しまして名前の訂正が多いため、1種に付き2匹以上の写真を撮影して特徴をまとめ、名前の同定を正確にしたいと思っています。後1年お待ち下さい。

複眼 胸背 腹部 交尾器 前肢 中肢 後肢
腿節 脛節 フ節 腿節 脛節 フ節 腿節 脛節 フ節
マガリケ
ムシヒキ
透明 黄褐色 黄褐色
黄褐色 黄褐色
サキグロ
ムシヒキ
透明
汚黄毛

汚黄毛

汚黄毛
アオメアブ
銅光沢
淡い
褐色
黄褐色 黄褐色 黄褐色
シロズヒメ
ムシヒキ

 
トラフ
ムシヒキ

 
黄褐色 黄褐色 黄褐色 黄褐色 黄褐色 黄褐色
ヒサマツ
ムシヒキ

 
透明
作成途中
■ ヒサマツムシヒキ
 #H002♂ [拡大 撮影C:2003/10/15 温泉津町福光

 ヒサマツムシヒキの資料はありませんでしたが標本で確認しました。標本との確認箇所は胸部背の模様、全体の黒い色、肢の中間部の内側が黄色いところ、腹部の先全体の太さと腹節に見られる白い帯です。
<似ている仲間>
マガリケムシヒキ:マガリケ♂の尻先を調べました。先端部分は写真より細くもっと毛が生えていました。肢は中間が黄褐色でした。写真の肢の中間は内側が黄色で、外が黒です。よって胸部背の模様は似ていましたが、マガリケムシヒキの♂でないことを確認しました。
シロズヒメムシヒキ:ムシヒキアブの標本から尻先を確認したところ、シロズヒメムシヒキ♂でないことを確認しました。
注:標本からスケッチした各♂の腹部の先端>
 A   B   C   A:マガリケ B:シロズヒメ C:ヒサマツ

■ マガリケムシヒキ
 #H057♂ [拡大 撮影D:2005/04/22 温泉津町

 体長15〜20mm。全体は黒く、胸部背に灰白の模様があり、肢の脛節は黄褐色をしています。♂の腹部先端は丸く、♀は腹部先端3〜4mmのみ細く尖っています。成虫はガガンボやハナアブなどの昆虫を捕らえて体液を吸います。


※写真の特徴
顔面の毛:白色
頭部裏に、前方90度に曲がった長毛があり、この曲がった毛から名前が付けられています。

 #H057−4♂ 撮影D:2005/05/17 温泉津町

※写真の特徴
あし 腿節 脛節 フ節
黄褐色 黄褐色
黄褐色 黄褐色
黄褐色


 #H057−7♂ 撮影F7:2007/05/04 温泉津町

※写真の特徴
あし 腿節 脛節 フ節
黄褐色 黄褐色
黄褐色 黄褐色
黄褐色











 #H057−7 頭部拡大(頭部裏の前方90度に曲がった長毛)


 #H057−1♀ 撮影F7:2007/05/04 温泉津町

※写真の特徴

















 #H057−1 頭部拡大(頭部裏の前方90度に曲がった長毛)


 #H057−8 ♀ 撮影F7:2007/05/05 温泉津町

※写真の特徴

















 #H057−8 頭部拡大(頭部裏の前方90度に曲がった長毛)


 #H057−9♀ 撮影F7:2009/05/09 温泉津町

※写真の特徴
 頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認
 写真小楯板後縁に刺毛1本確認。図鑑では2本と明記。

 #H057−10♀ 撮影F7:2009/05/09 温泉津町

※写真の特徴
 頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認

 #H057−13♂ 撮影S10:2010/05/13 相模原市

 #H057−15(#H057−13を側面から撮影)
 #H057−17(#H057−15の胸部側面を拡大)
 ※写真の特徴
  頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認
  胸部背と小楯板に、沢山の剛毛確認

 #H057−12♀ 撮影S10:2010/05/13 相模原市

※写真の特徴
 頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認
 #H057−14(#H057−12を側面から撮影)
 #H057−16(#H057−14の胸部側面を拡大)
 ※写真の特徴
  頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認
  胸部背と小楯板に、沢山の剛毛確認

 #H057−7♀ 撮影S10:2010/05/17 横浜市

※写真の特徴
 頭部裏に、前方90度に曲がった長毛を確認

■ サキグロムシヒキ
 #H122 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光

 体長20〜26mm。頭部と胸部は黒く灰白の粉を吹いています。肢は黒色で、部分的に内側が黄褐色をしています。腹部は黄褐色の粉で被われています。名前の通り特徴的に腹部の先だけ黒いです。
小楯板後縁の刺毛は4本。(マガリケムシヒキは2本)

※写真の特徴
 顔面の毛:?
 複眼:暗い緑色
あし 腿節 脛節 フ節
黒,汚れ黄色毛
黒,汚れ黄色毛
黒,汚れ黄色毛

注:2023.08.10性別を♀としていましたが、♀表記を削除しました。

 #H122−3 撮影S10:2009/07/14 温泉津町

※写真の特徴
注:2023.08.10性別を♀としていましたが、♀表記を削除しました。


 #H122−4 撮影S10:2009/07/14 温泉津町

 #H1222−4,−5の♂は、H122−3の♀とペアでいましたので、サキグロムシヒキの♂と思います。
図鑑に♂の第8腹板(ふくばん)は下方に突出すると記載されていますが、写真には見られません?

※写真の特徴
注:2023.08.10性別を♂としていましたが、♂表記を削除しました。

 #H122−5 撮影S10:2009/07/14 温泉津町

※写真の特徴
注:2023.08.10性別を♂としていましたが、♂表記を削除しました。

 #H122−1 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光

※写真の特徴
翅は透明で、サキグロムシヒキではないように見える。
腹部は黄褐色粉で覆われ先だけ黒い
肢は黒色

注:2023.08.10性別を♀としていましたが、♀表記を削除しました。


 #H122−2 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光

※写真の特徴
翅は透明で、サキグロムシヒキではないように見える。
腹部は黄褐色粉で覆われ先だけ黒い
肢は黒色

注:2023.08.10性別を♀としていましたが、♀表記を削除しました。


 #H122−6  撮影S10:2010/06/29 相模原市

※写真の特徴
注:交尾器からすると、サキグロムシヒキではない様です。

(#H122−6 右側アブ拡大)
胸部後ろ側面に白く長くて太い刺毛が3対見られます。
小楯板後縁には中央奥に2本の刺毛が確認できます。中央手前の2本は翅の裏にあるのか?確認できません。
(#H122−6 交尾器拡大)
どの様に捕まえているのでしょう?

腹部下の黒い線が見えますから、♂が腹部をねじって、交尾器を横にし、♀の丸い腹端をつかんでいる様です。
この写真がサキグロムシキとした場合、♂は上から見て幅のない尖った交尾器を上下に開いて、腹端の丸い♀をつかんでいることになります。

■ ?
 #H012 拡大 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光

※写真の特徴
顔面の毛:白色
複眼:金緑色から濃い緑色
あし 腿節 脛節 フ節
闇褐色 黄褐色 闇褐色から黒
闇褐色 黄褐色 闇褐色から黒
闇褐色 黄褐色 闇褐色から黒


■ アオメアブ
 #H025♀ [拡大 撮影C:2004/07/17 温泉津町福光

 体長22〜30mm。体は黄褐色で、肢は黒色中間部は黄褐色です。複眼は緑色で特徴的です。原っぱで、草の葉上で待ち伏せて、昆虫を捕らえて体液を吸います。


※写真の特徴
顔面の毛:金色
あし 腿節 脛節 フ節
黄褐色
黄褐色
黄褐色

 #H025−1♂,♀ 撮影C:2006/08/13 大田市三瓶町

 交尾中を撮影しました。右下を♂と同定できました。


※写真の特徴
顔面の毛:金色
−腿節:黒
−脛節:黄色褐色
−フ節:黒











上写真、右下♂拡大

※写真の特徴
複眼:金緑色から赤色

 #H025−2♀ 撮影F7:2007/07/03 温泉津町

※写真の特徴
顔面の毛:金色
複眼:金緑色から緑色
あし 腿節 脛節 フ節
黄褐色
黄褐色
黄褐色

■ シオヤアブ
 #H027−1♂拡大 撮影C:2004/07/17 温泉津町福光

 体長24〜30mm。全体は黒色で、各く節に黄褐色の毛が生えています。♂の腹部先端(8節)には特徴的な白い毛が生えています。

※写真の特徴
顔面の毛:黄白

 #H027♀ [拡大 撮影C:2004/07/17 温泉津町福光

 体長24〜30mm。全体は黒色で、各く節に黄褐色の毛が生えています。♀の7,8節は黒い毛が生え青黒い光沢があります。肢の全体は黒色で、中間部は黄褐色です。幼虫はコガネムシなどの幼虫を捕食します。成虫は昆虫を捕らえて体液を吸います。

※写真の特徴
 

 #H027−5♂ 撮影C:2006/08/28 浜田市国分町

※写真の特徴

 #H027−6♂ 撮影C:2006/08/28 浜田市国分町

※写真の特徴

 #H027−2 撮影C:2005/07/10

※写真の特徴
 どの様に結合しているのでしょうか?
 ♂の白い房(ふさ)が下側に見えます。
 そのまま解釈すると、♀が上から♂尾端を掴んでいる事になります。
 #H027−3(写真#H027−2上のアブ)
 #H027−4(写真#H027−2下のアブ)

 #H027−7♂ 撮影S10:2010/06/29 相模原市

※写真の特徴
 

 #H027−8♀ 撮影S10:2010/06/29 相模原市

※写真の特徴
 

 #H027−9♀ 撮影S10:2010/06/29 相模原市
※写真の特徴
 


■ トラフムシヒキ
 #H036♂ [拡大 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光

 体長19〜28mm。胸部背に黄白粉の斑紋がり、腹部各節に黒と橙色の毛の帯が見られます。腹端の形から♂と同定しました。下の図は本種♂の標本をスケッチしたものです。
 A   B   A:真上から  B:側面から



※写真の特徴
顔面の毛:金色

 #H036−1♂ 撮影S10:2011/08/12 温泉津町福光

体色:真っ黒というより、少し赤味がある様に見えた。<撮影者
複眼:黒っぽい銅色
特徴:胸部背のBの紋が鮮明

■ オオイシアブ
 #H073♂ 撮影C:2005/05/22 浜田市国分町

体長15〜26mm。毛が密生したアブです。全体が黒色で、顔面に黄色い毛,腹部先3節に橙毛が密生しています。肢,脛節に棒タワシを思わせる長い橙毛が生えています。俊敏そうに見えませんが、他のムシヒキアブ同様に、虫を捕らえて食べます。

※写真の特徴
顔面の毛:黄色

 #H073−1♀ 撮影C:2005/05/22 浜田市国分町

こちらのアブの胸部背は黒く見え、左は黄色から橙褐色に見えます。全体に黒いのが♀の様なので、左が♂で、上が♀になります。
ムシヒキアブの中にはハタケヤマヒゲボソムシヒキというケムクジャラなアブがいますが、発生時期が秋頃なので区別できます。

※写真の特徴
顔面の毛:黄色
チャイロオオイシアブにも似ている。腹部の毛の生え方が不明

 #H073−2 撮影S10:2010/06/29 相模原市

※写真の特徴
顔面の毛:黄色

 #H073−3 撮影S10:2010/05/01 相模原市

※写真の特徴
顔面の毛:黄色

 #H073−4 撮影S10:2010/05/01 相模原市

※写真の特徴
顔面の毛:黄色

 #H073−5  撮影S10:2011/05/14 横浜市緑区

※写真の特徴
顔面の毛:黄色

■ チャイロオオイシアブ
 #H146  撮影C:2005/05/22 浜田市国分町

 体長15〜26mm。毛が密生したアブです。体は黒色で、顔面に黄色い毛,胸部と腹部のほとんどに橙毛が密生しています。肢脛節に棒タワシを思わせる長い橙毛が生えています。俊敏そうに見えませんが、他のムシヒキアブ同様に、虫を捕らえて食べます。
■他の特徴として、世界文化社昆虫図鑑Tによりますと、チャイロオオイシアブはオオイシアブに比べ、腹部黒色部分が小さいとあります。

※写真の特徴
顔面の毛:黄色


ムシヒキアブ各種
HX001〜HX006

不明 2005.05.17
Yamasanaeさんからのご指摘で、シギアブの仲間と分りました。
ヤマトシギアブの♂に似ているとの指摘もありました。記入2011.05.18
♀ 2005.05.17 サキグロムシヒキ ?2007.06.03
♀ 2005.05.17 ♀ 2005.04.22
♀ 2005.05.07 左と同一アブ 2005.05.07
2020.04.06 2020.04.06
サキグロムシヒキ 2005.06.12 サキグロムシヒキ 2005.06.12
2005.06.12  シオヤアブ 2005.07.10
シオヤアブ 2005.07.10  シオヤアブ 2005.07.10


[注]撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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