福光石 石仏・石像・置物・灯篭・採石場 Fukutomi design office  元に戻る TOP画面
福光石 福光石は淡い青緑色の軟質凝灰岩で、1500〜1600万年前の火山活動で堆積した灰が、海底で圧縮凝固してできた石です。古くは石仏,灯篭,墓石に利用されていましたが、現在は公共施設の飾り石,塀,境界,石階段などにも利用されています。 このページの写真・資料提供元は下記石材会社様と、お寺様からです
おもや石材坪内石材温泉津石材市原石材石見高野寺

■関連:[福光石採石場],[石見銀山],[五百羅漢

高野寺の石仏
 #FS010 賓頭盧尊者(ぴんづるそんじゃ) [拡大   #FS010−4 石見高野寺 本堂横のお堂に並ぶ石仏
 撮影C:2005/04/03 温泉津町井田 高野寺(たかのじ)  撮影C:2005/04/03 温泉津町井田 高野寺(たかのじ)
 石見高野寺の太師堂右横の軒下に置かれている石仏で、賓頭盧(びんづる)様と言い、俗称を撫で仏(なでぼとけ)と言います。
 この堂の後ろ側には薬師如来などの石仏が二体あるそうです。作者を調べて頂いたところ、石仏の後ろに石工福光住・坪内伊兵太只氏、もう一体に石工坪内忠兵ヱと書いてあったそうです。坪内の名は福光周辺でよく聞く名で石材業をされている人が多く、下の写真の石像も坪内正史さんという方が彫られたものです。また石見銀山近くにあります羅漢寺の五百羅漢の石仏500数体も、石工・坪内平七利忠さんという方がお弟子さんと彫られたと聞いています。
 石見高野寺の石仏,灯篭,石階段のほとんどが福光石で彫られたり、造られたりしているそうです。
2005.10.05高野寺様の許可を得ましたので仏様の写真を掲載します。
 本堂横のお堂に並ぶ石仏を撮影した写真です。四国八十八ヶ所の、各お寺の本尊様や、弘法大師様などのお地蔵さんだそうです。
 石仏を一般にお地蔵さんと呼びますが総称で、姿や持ち物等でみなお名前があるそうです。
 これからは私を含め、お地蔵さんがいっぱいなどと言わない様にしましょう。

地蔵仏
 #FS015 地蔵  #FS016 地蔵仏
 撮影D:2005/10/16 温泉津町福光 市原石材展示場  撮影D:2005/10/16 温泉津町福光湊 観音堂


五百羅漢(石橋,石窟)
 #F012−5,−8 石橋  #F012−6,−6b 石瓦


石仏,石像
坪内正史さんが福光石で彫られた石像です。
 #FS001 [拡大  #FS001−1 [拡大
 #FS001−2  #FS001−3
 #FS001−4  #FS002 [拡大

置物
 #FS003 何ガエル? [拡大  #FS004 露天風呂
 #FS004−1 子供なのに大きい [拡大  #FS004−2 打たせ湯
 #FS005 チンドン  #FS005−1 [拡大
 #FS005−2  #FS005−3

展示会出展品
 #FS007  #FS008
 
 FS017−1〜−4 2007/12/26  #FS017−5〜−8 2007/12/26


灯篭
 #FS009,−1 雪見灯篭  #FS009−2 雪見灯篭
 撮影F7:2005/09/08 温泉津町福光 福光駅駅横の池  撮影D:2005/10/16 温泉津町福光 福光駅横の池
 #FS011 春日灯篭  #FS012 奥の院灯篭
 撮影D:2005/10/16 温泉津町福光 市原石材展示場  撮影D:2005/10/10 温泉津町福光 温泉津石材工場前
 #FS013 宮灯篭  #FS014,−1 三本足の灯篭
 撮影D:2005/10/16 温泉津町福光湊 福光八幡宮  撮影D:2005/10/16 温泉津町福光 中島屋前


福光石採石場 石山(福光石採掘山)
 F005 福光石採石場(石山)  F005−1 福光石採石場(石山) [拡大
 撮影C:2003/10/22 温泉津町福光  採石場入り口付近  撮影C:2003/10/22 温泉津町福光  採石場入り口付近
 20年前は、石を切ってできる沢山の石階段が見えた記憶がありますが、今は見ることができませんでした。聞くところによると今は良質の凝灰岩を得る為に、エレベータで地中深くから切り出しているそうです。
福光石:福光石は淡い青緑色の軟質凝灰岩で、1500〜1600万年前の火山活動で堆積した灰が、圧縮凝固してできたものだそうです。凝灰岩には陸地と海底で堆積してできるものがあるそうですが、福光石は海底で堆積したタイプだそうです。古く山陰地方では、宍道町の来待(きまち)で取れる来待石の灯篭と福光石で作られる石仏,石製品は今でいうブランド品だったそうです。観光名所に五百羅漢という名所があり、沢山の座像があります。その五百羅漢像は福光石で作られているそうです。
 何に使われる石でしょうか、同じ様な大きさに切って並べられていました。インターネットで調べたところ、今は民家,公共施設の修景用(玄関周りの飾り石,塀,境界,石階段)に利用されているそうです。古くは石仏,墓石などに使われるのが主流だったはずですが、時代と共に利用目的も変わったのでしょうか。
 #F121−11 福光石採石場(石山)  #F121−32 福光石採石場(石山)


岩石の資料
福光石:堆積岩>凝灰岩(海底に堆積したほぼ灰が圧力を受けて押し固められた岩石。色白できめ細かい) >石像,墓石,塀,敷石
来待石:堆積岩>凝灰砂岩(灰と砂が混じったものが圧力を受けて押し固められた岩石。褐色で味わい深い)>灯篭,墓石,塀,敷石

来待錆石(きまちさびいし):来待釉と言われる釉薬の原料に使われる石。外壁,敷石に用いられる錆色の花崗岩の錆石とは違います。
温泉津石(ゆのついし):温泉津焼の釉薬の原料に使われる石。酸化焼成で黄土色に発色し、還元焼成で透明感のある青色に発色する。

珪石(けいせき):二酸化ケイ素(SiO2)を主成分とする石英片岩。二酸化ケイ素は俗に珪酸(けいさん)とも言い、ガラスの原料となる。
 珪石を砕いて砂にしたものを珪砂(けいしゃ)と言い、場所によっては河原や海岸に天然に存在する。
長石(ちょうせき):アルミAl,ケイ素Si,酸素Oの構成に数種の元素(K,Na、Ca)が含まれる鉱物で、地殻全体の半分以上を占める。
 アルカリ長石(カリ長石KAlSi38,曹長石NaAlSi38),斜長石(CaAl2Si28)一般に曹長石とどちらか1種が混じった状態で存在する。
石灰(せっかい):酸化カルシウムCaO(生石灰)や水と反応させた水酸化カルシウムCa(OH)2 (消石灰)のこと。
 昔のサンゴや貝の遺骸が圧縮凝固した堆積岩が石灰岩で、これを砕いたものを石灰石と言い、焼成して粉にしたものを石灰と言いう。
 使用目的によって純度の高い炭酸カルシウムは、化学的反応により人工的に作られる。釉薬には石灰石を焼成した石灰を使用する。
火成岩(かせいがん)
 マグマが冷えて固まった岩石
 ・深成岩(しんせいがん):花崗岩,閃緑(せんりょく)岩,斑れい岩
   マグマが地中深くで急に冷えて固まった岩石
 ・半深成岩(はんしんせいがん):花崗斑岩,石英斑岩,ひん岩
   マグマが地表近くで急に冷えて固まった岩石
 ・火山岩(かざんがん):流紋(りゅうもん)岩安山岩玄武岩
   噴火によりマグマが地表に出て固まった岩石。二酸化ケイ素の
   含有量により流紋岩,安山岩,玄武岩の違いになる。
■変成岩(へんせいがん)
 高温度,高圧力を受けて元の結晶構造から変化した岩石
 ・接触変成岩(せっしょくへんせいがん):ホルンフェルス,大理石
   高熱のマグマに触れて元の結晶構造から変化した岩石
 ・広域変成岩(こういきへんせいがん):緑色片岩
   岩石の重みと圧力で元の結晶構造から変化した岩石
堆積岩(たいせきがん)
 灰,泥,砂,小石,生物の遺骸が堆積して圧力で凝固した岩石
 灰(4mm以下):凝灰岩,泥(0.06mm以下):泥岩,砂(0.06
 〜2mm):砂岩,小石(2mm以上):れき岩,サンゴ・貝:石灰岩


◆注意していること
 1.個人の住宅が風景に写った場合、写真全体の0.7%以下としています。(スーパー,店,旅館,民宿,公共施設などは除く)
 2.写真が規制されている名所の場合は、撮影及び掲載可能か確認をして掲載しています。
撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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