ヒナバッタ(雛飛蝗) 福光村・昆虫記 Fukutomi design office 元に戻る 目次
#B033 Chorthippus brunneus Thunberg

直翅目(ちょくしもく)/バッタ目>バッタ科
時期: 7〜12月
分布: 北海道〜九州,朝鮮半島,中国
生息域: 河原の土手,山地の草原,日当たりの良い草地
体長: ♂19〜23mm,♀25〜30mm
食草: 成虫幼虫共、植物全般の葉を食べる。
 体は褐色が基色で、濃い色の斑紋があり、斑紋は個体差があります。前翅側面の中央少し後ろに白い斑があります。前胸部背に縦スジをもち、両側の2本は中央で、内側に”くの字”に曲がっています。似た仲間がいますが後翅が透明で、後肢の膝が黒くありません。
♂はシュルシュルまたはジュル・ル・ルと鳴きます。

成虫
 #B033 ヒナバッタ  #B033−1 ヒナバッタ
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
 #B033−2 ヒナバッタ  #B033−3 ヒナバッタ
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
 #B033−4 ヒナバッタ  #B033−5 ヒナバッタ
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
 #B033−6 ヒナバッタ  #B033−7 ヒナバッタ
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
 B033−10 ヒナバッタ  #B033−11 ヒナバッタ
 撮影F7:2005/09/30  撮影F7:2005/11/11
 9月30日強行手段で後翅の色を確認しました。透明ですから、ヒナッバタでした。捕まえたとき茶色い液を出しました。みなさんも服などに付かないように注意して下さい。捕まえなくても後肢の膝の色で区別できるようです。黒いのがヒロバネヒナバッタです。  


幼虫
 #B033−8 ヒナバッタ幼虫  #B033−9 ヒナバッタ幼虫
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31


似た仲間との比較
 ヒナバッタ  ヒロバネヒナバッタ
1.体長♂19〜23mm、♀25〜30mm。
2.後翅の色は無色透明。
3.後肢の膝は黒くない。
4.体は褐色が基色で、濃い色の斑紋があります。
  斑紋は個体差が大きい。ヒロバネヒナバッタより艶がない。
5.前胸部背に縦スジをもち、両側の2本は中央で、内側”くの字”
  に曲がっている。
6.前翅側面の中央少し後ろに白い斑がある。
 
  
7.成虫幼虫共、植物全般の葉を食べる。
8.♂はシュルシュルと鳴きます。またはジュル・ル・ル。
9.河原の土手や山地の草原に生息。日の当たる草原に生息。
ヒナバッタの仲間
 ・タカネヒナバッタ:本州高山亜帯に生息
 ・ヒメヒゲナガヒナバッタ:長野県に生息
 ・クモマヒナバッタ:飛騨高山,高山帯に生息
1.体長22〜30mm。
2.後翅の色はすす色。
3.後肢の膝が黒い。
4.体は黒褐色。
  ♂は黒味が強い。 
5.前胸部背に3本の細い縦スジをもち、両側の2本は中央近くで、
  内側に湾曲する。 
6.前翅側面の中央少し後ろに淡色の斑がある。
  ♂の前翅の前縁は突出し、中央から後方が巾広い。
  ♀は細く、黒斑が散らばっている。 
7.後肢腿節の付け根付側が赤い。(学研の昆虫図鑑)
8.♂はチーチ・チ・チ・と鳴きます。
9.低山地の山沿いの原野に生息。
ヒナバッタとの違いは図鑑(5冊の図鑑を調査)からでは後翅の色と♂の鳴き声以外明快な違いは見つかりませんでした。触角の長さの違いの記述はありませんでした。腹部の黒と白の模様や、橙から赤色の斑の記述もありませんでした。


[注]撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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