イセリアカイガラムシワタフキカイガラムシ(綿吹貝殻虫) 福光村・昆虫記 Fukutomi design office 元に戻る 目次
#S039 Icerya purchasi Maskell

ワタフキカイガラムシ科
時期: 年に2,3回発生
分布: 原産:オーストラリア、温帯地域から熱帯地域
帰化種:本州,四国,九州,南西諸島
生息域: カンキツ類の果樹が植えられた場所
大きさ: 体長♀4〜6mm、♂3mm前後で翅をもつ
食草: ミカンなどのカンキツ類やナンテンに発生
 ワタフキカイガラムシともいいます。体は楕円の小判型で、暗い橙黄褐色をしています。背は著しく隆起していて、波打った白いロウ物質がくっ付いています。またロウ物質の溝に沿うように長くて白い透明感のある毛が生えています。幼虫期は葉に定着して汁を吸い、成虫期に移動して幹や枝に定着して汁を吸います。

■イセリアカイガラムシにはベダリアテントウと言う天敵がいます。
 オーストラリアから侵入してきたイセリアカイガラムシが、日本のカンキツ類を吸汁する被害が発生したため、オーストラリア原産の天敵、ベダリアテントウを導入して駆除することになったそうです。現在両種共に本州,四国,九州,南西諸島に定着し、帰化種として知られています。

成虫
 #S039 撮影D:2004/12/22 温泉津町 [  #S039−1 撮影D:2004/12/22 温泉津町
 #S039−3 撮影D:2005/01/04 温泉津町  #S039−4 撮影D:2005/01/04 温泉津町
 #S039−5 撮影F7:2006/12/10 温泉津町  #S039−6 撮影S10:2011/01/23 横浜市瀬谷区
 #S039−7 撮影S10:2011/01/23 横浜市瀬谷区  #S039−8 撮影S10:2011/01/23 横浜市瀬谷区


資料
 #S039−6 イセリアカイガラムシ♂ [拡大  #S049−3 オオワラジカイガラムシ♀♂ [拡大
訂正2007.12.20:右と同じオオワラジカイガラムシの♂と同定していましたが、イセリアカイガラムシも体が赤紫で、闇黒の翅をもつことが分かりました。 ■♂の成虫の姿は♀とは異なります。写真で上に乗っているのが闇褐色の前翅をもつ♂で、後翅は退化しています。体は細長く頭胸部は黒色で、腹部はくすんだ紫色をしています。
 #K265 ベダリアテントウ(テントウムシ科)  #K265−1 ベダリアテントウ(テントウムシ科)
■ベダリアテントウ:体長3.5〜4.0mm。翅は赤地で、5つの紋と、会合部が黒いです。ナナホシテントウのような派手な警戒色ではなく、全体が黄白の短毛で覆われ、くすんだ色をしています。イセリアカイガラムシの天敵。  


[注]撮影F7:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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