オンブバッタ(負飛蝗) 福光村・昆虫記 Fukutomi design office 元に戻る 目次
#K060 Atractomorpha lata Motschulsky

直翅目(バッタ目)>オンブバッタ科
時期: 6月下旬〜11月初旬
分布: 北海道,本州,四国,九州,対馬,伊豆諸島,朝鮮半島,中国,台湾
生息域: 草原,草地
大きさ: ♀体長40〜42mm
♂体長20〜25mm
食草: 色々な植物の葉を食べるが、特にヨモギなどのキク科植物を好んで食べる
■体色は薄い緑色型,褐色型,ピンク色型がいます。形は細長いひし形です。♀が小さな♂を背負って交尾している姿が、子供を背負っている様に見えることから名付けられています。交尾しているショウリョウバッタも同じ様に背負った姿で、♀に比べ♂は小さいですが40mm以上もあるのでとても子供に見えません。また他のバッタは交尾後は♂が乗っていることはありませんが、オンブバッタは交尾後も、交尾と関係なくても乗っていることがあり、この形で目撃されることが多く、この名で呼ばれています。
■日本でオンブバッタ科のバッタはオンブバッタと、南西諸島にいるアカハネオンブバッタしかいません。この種は世界に約400種いて、マダガスカル島に集中しているそうです。なぜこのバッタがバッタ目オンブバッタ科と分かれているのか調べてみましたが分かりませんでした。下記に他のバッタと違う点を書きます。しかし1,2項とは無関係の様です。
1.りっぱな翅はありますが、ほとんどが飛べません。時々翅が長く飛べるタイプが発生するそうです。
2.他のバッタは単子葉植物のイネ科植物を食べますがオンブバッタは双子葉植物のキク科植物を好んで食べます。

成虫
 #B023 ♀ 撮影C:2004/09/02 温泉津町福光  #B023−1 ♀ 撮影C:2004/09/02 温泉津町福光
 #B023−2 撮影F7:2005/08/31 温泉津町  #B023−9 撮影F7:2005/08/31 温泉津町
 #B023−4 撮影F7:2005/09/30 温泉津町  #B023−5 交尾中 撮影F7:2005/09/30 温泉津町
 #B023−6 褐色型♀ 撮影F7:2006/11/03 温泉津町  #B023−7 褐色型♀ 撮影F7:2006/11/03 温泉津町
 #B023−10 撮影F7:2007/09/09 温泉津町[拡大  #B023−13 撮影F7:2007/09/09 温泉津町
 #B023−14 褐色型♀ 撮影F7:2007/10/14 温泉津町  #B023−15 撮影F7:2007/10/14 温泉津町
 #B023−18 撮影F7:2008/09/05 温泉津町  #B023−19 撮影F7:2008/09/05 温泉津町
 #B023−20 撮影C:2007/10/17  #B023−21 撮影S10:2009/09/03 温泉津町
 #B023−23 撮影F7:2008/09/20 温泉津町  #B023−24 撮影F7:2008/09/20 温泉津町


幼虫
 #B023−3 撮影F7:2005/08/30  温泉津町  #B023−8 撮影F7:2007/08/28 温泉津町
 #B023−11 撮影F7:2007/09/02 温泉津町  #B023−16 撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 #B023−17 撮影F7:2008/09/05 温泉津町  #B023−22 撮影S10:2010/08/09 海老名市

食べる植物
 #A045 ヒナタイノコズチ(ヒユ科>イノコズチ属)  
 
 HP.管理人はヨモギより道端に生えるヒナタイノコズチで見かけ、葉っぱが哀れな状態になっているのをよく見ます。しかしオンブバッタは色々な植物の葉を食べるので、道端で目立つからかもしれません。  

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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