カマキリの卵鞘(らんしょう) 福光村・昆虫記 Fukutomi design office 元に戻る
オオカマキリ

チョウセンカマキリカマキリ

コカマキリ

ハラビロカマキリ


ヒメカマキリ


ヒナカマキリ

【卵の資料】 
カマキリの卵
 カマキリの卵全体を卵鞘(らんしょう)と言います。固形化した泡状物質の中に、オオカマキリでは5mm前後の縦長の卵が、200〜300個入っています。外見は味噌汁に入れる焼フの様です。沢山の空気を含んでいて断熱効果があり、急激な外気温度の変化に影響されない構造になっています。またスポンジ構造なので、外力による衝撃にも強く、中の卵を守る作用があるそうです。
注記:カマキリの卵鞘のことを卵嚢(らんのう)とも言います。卵嚢は一般に両生類や巻貝,クモの卵の外側の嚢(ふくろ)のことを言うそうです。福光村昆虫記ホームページでは硬いイメージの卵鞘の方を使います。同じ網翅目(もうしもく)にゴキブリがいますが、こちらはケース型で、鞘(さや)と呼ばれるのにぴったりの形をしています。
◆カマキリの卵を食べる虫
カマキリカツオブシムシ:カツオブシムシ科で4mm前後の黒い甲虫です。カツオブシムシの多くは、朽木(くちき)やキノコを食べますが、本種はカマキリの卵鞘を食べます。外側の卵鞘は朽木に似ている印象もありますが、卵の方を好んで食べる様です。

◆各カマキリの卵鞘の特徴
名前 外観 大きさ 場所 くっ付く物 特徴
オオカマキリ 35〜40mm 背の高い草,低木が生える場所 ススキなどの草の茎や、低木の細枝
高さ50〜150cmの所
丸いおむすび形
チョウセンカマキリ
(カマキリ)
  40〜45mm 開けた草地 背の高い草の茎や、細い低木の幹
高さ150〜250cmの所
中央縦と左右に山があり、縦に長い。
コカマキリ       地表近くの木の根や、倒木,石など 中央に凹凸がない。
中央が白く左右に紫黒いスジ模様
ウスバカマキリ  
 
  河川敷 草の茎や石 縦に長い卵形
ハラビロカマキリ       主に樹木の太い幹や電柱。小枝にも付く。高さ70〜150cmの所 全体が濃いウグイス色で、中央縦に白い。
ヒメカマキリ  
 
11〜15mm   樹上から地表近くの物全て 大きさは小さい。幅より高さが高い直方体。
ヒナカマキリ  
 
5mm前後   樹皮や枯れ葉の裏,地表近くの物 大きさは特に小さく、片側に特徴的な、突起のある形。
  

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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