シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)/♀別名:ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉) 福光村・昆虫記 Fukutomi design office 元に戻る 目次
#T002 Orthetrum albistylum speciosum Uhler

トンボ目>トンボ科
時期: 4月〜10月
分布: 北海道,本州,四国,九州,沖縄,南西諸島
中国,台湾
生息域: 平地から低山地の池や沼,湿地,水田,水路
大きさ: 体長49〜56mm,腹長約35mm
食草: 成虫,幼虫とも肉食で、昆虫を捕らえて食べる
 未成熟な♂♀は黄褐色をしています。腹部に黒い斑条が見られ、腹部先から1/3(腹節7,8,9)が黒いです。成熟すると、♂は腹部が黒くなり青ぽい灰白粉を吹き、♀は濃い黄褐色になります。体色から♂はシオカラトンボと呼ばれ、♀はムギワラトンボとも呼ばれています。

性別判断>>

成虫
 #T002 ♂  撮影F:2003/08/20 温泉津町福光[拡大  #T002−1 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光
複眼茶褐色,腹部第8節膨らみなし 複眼青色,腹部第3節は青白くない,腹部第8節に膨らみあり
 #T002−2 ♀ 撮影F7:2005/08/02 温泉津町  #T002−3 ♂ 撮影F7:2005/08/16 温泉津町
複眼茶褐色,腹部第3節は青白くない,腹部第8節に膨らみあり 複眼茶褐色,腹部第3節が青っぽい,腹部第8節膨らみなし
 #T002−4 ♂ 撮影F7:2005/08/17 温泉津町 [拡大  #T002−5 ♂ 撮影S10:2009/06/24 温泉津町
 複眼青色,腹部第8節膨らみなし 複眼茶褐色,腹部第3節が青っぽい,腹部第8節膨らみなし
 #T002−6 ♂ 撮影F7:2005/08/26 温泉津町 #T002−7 ♀ 撮影F7:2005/08/26 温泉津町
 複眼青色
注:コフキトンボやシオヤトンボではないと思います。
 複眼黄褐色,腹部第8節膨らみあり
 #T002−9 撮影S10:2009/07/29 東京都町田市  T002−8 ♀ 撮影S10:2009/07/29 東京都町田市
複眼茶褐色,腹部第8節膨らみなし,翅先が少し黒褐色 複眼黄褐色,腹部第8節膨らみあり,翅先が少し黒褐色


資料
 #T017−6 シオヤトンボ♂(トンボ科) シオヤトンボ  #T017−7 シオヤトンボ♀(トンボ科)
シオカラトンボの性別判断
1.体色で判断(一般的)
 ・全体がオリーブ色の幼体を、体色から判断するのは難しいです。
 ・未成熟の♂♀は全体が黄褐色で、腹部に黒い斑条があり似ていますが、♂の腹部第3節の色が灰色っぽい青色です。
 ・成熟した♂♀はご存知の通り簡単です。♂が腹部に青白い粉を吹き青っぽく見えるのに対して、♀は濃い黄褐色です。しかし注意も必要
  です。たまに♀に青白い粉を吹くものがいることと、コフキトンボの♀とシオカラトンボの♂が似ていることです。性別の判断の前に大前提
  として正しい種の同定(どうてい)が必要です。<似ている仲間>シオカラトンボ,シオヤトンボ,オオシオカラトンボ,コフキトンボ)
2.複眼が黄褐色のものは♀と判断できますが、青緑色の場合は♂♀の判断はできないようです。
  2012.05.30修正:複眼の色で♂♀の判断はできないようです。複眼の色での性別判断は、成熟した固体でのみ可能か調査中です。
3.♂の腹部第2節には副性器(ふくせいき)と呼ばれる生殖器官があり、メスに比べ下側に出っ張っています。
4.腹部先端での♂♀判断方法:(シオカラトンボのみ)
シオカラトンボの腹部の先端で♂♀を判断するのは難しそうですが、少なくとも♀は先端部中央に白い三角突起があり尾毛がハの字に開いたものと、8節が横に膨らんだものは♀のようです。
★シオカラトンボの腹部先端(真上からの腹部第9,10節を見た図)
♂(A幼体,C未成熟,B成熟) ♀(C,D幼体・未成熟,C〜F成熟)
  A   B   C   D   E    
 
♂の上から見える2本の器官は尾部上付属器(びぶじょうふぞくき)と呼ばれるもので、♀に見られる左右の2本を尾毛(びもう)と呼ぶそうです。シオカラトンボでは形が同じで、同じ器官の様に見えますが機能は違います。♀に見られる尾毛の上にある白い三角突起に関しては、説明した資料がありませんでした。幼虫期に肛上片(こうじょうへん)と呼ばれる三角の片が存在することが分かりました。しかしこれがなごりであるか、あるものとないものがいるなどの記述はどの資料にもありませんでした。シオカラトンボの産卵管は退化し、8節の裏に生殖弁(せいしょくべん)の形になっていて、10節の上に突き出る構造ではないことを確認しています。上の写真の様に♀で黄褐色で、未成熟でない個体でも三角突起がなく尾毛もストレートに閉じたタイプがいます。三角突起が何であるか分からないいじょう、腹部先端ではなく♀に見られる生殖弁の第8節の膨らみで判断した方が簡単かもしれません。


[注]撮影F7:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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