福光村・昆虫記リスト種類別
アリ(膜翅目:まくしもく/ハチ目)
ハチ

 H038,−1 トゲアリ(アリ科)  H040,−7 クロオオアリ小型働きアリ(アリ科) [拡大
 撮影S10:2010/05/06 相模原市  撮影C:2005/05/08 大田市 大江高山
 体長働きアリ6〜8mm、女王アリ10mm前後。頭部,腹部,肢は黒色、胸部は紫っぽい赤茶色です。腹部は丸々しています。特徴は胸部の色にもありますが、特に胸部の3対の尖った針状の突起と、腹部にある1対の釣り針状の突起です。分家する新女王は直ぐ巣を作りません。他のアリの巣に寄宿して働きアリを増やし、働きアリが木の幹の腐った所に巣を作ります。アブラムシから甘い汁をもらい、テントウムシなどの外敵から守る、アブラムシと共生関係にあります。  体長働きアリ(♀)7〜13mm。普通によく見かけるアリです。体は名前の通り黒く日本で最大級のアリです。他の小さくて黒いアリには光沢がありますが、本種は光沢がありません。巣は乾燥した日の当たる場所の地下で、横に広がった巣を作ります。食べるものは虫の死骸など食べますが、クロシジミの幼虫を育てて幼虫が出す蜜も食べます。
■本種はクロシジミとは有名な共生関係にありますが、その他共生関係にあるシジミチョウの種類は下記の通りです。
ルリシジミ,ムラサキシジミ,ジョウサンシジミ(保育社の昆虫図鑑より)
 H040−1 クロオオアリ女王アリ(アリ科) [拡大  H040−2 クロオオアリ♂(アリ科)
 撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山  撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山
 体長女王アリ17mm前後。1年に一回、5〜6月頃翅のある沢山の♀アリと♂アリが結婚飛行に飛び立ちます。ちょうどその時期に撮影した様です。翅のある♀アリは別の巣から飛び立った♂アリと樹上で交尾し、地上に降りて翅を落とし、女王アリとして巣を作り始めます。  体長♂アリ15mm前後。翅があり胸部に比べ頭部がかなり小さく見えますから♂アリです。♂アリは交尾後間もなく死んでしまいます。
 #H040−3 クロオオアリ(アリ科)  #H040−5 クロオオアリ大型働きアリ(アリ科)
 撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
   クロオオアリの働きアリは、仕事の内容によって体の大きさが違うそうです。特に大型のものは力が強く大きく重いものを運搬する働きをするそうです。
 H163 ミカドオオアリ(アリ科)  #H163−1 ミカドオオアリ(アリ科)
 撮影F7:2009/06/08 温泉津町  撮影F7:2009/06/08 温泉津町
 体長7.0〜12mm。クロオオアリに似ていますが、本種は腹部などに光沢があり、肢は褐色しています。頭楯の前中央が窪んでいます。  触角のべん節が6節しかありません。何かの理由で先の棍棒部を失ったのだと思います。
 #H064−2 (アリ科)  #H064−3 (アリ科)
 撮影C:2007/06/12 大田市 三瓶高山  撮影C:2007/06/12 大田市 三瓶高山
 H064 ニシムネアカオオアリ(アリ科>ヤマアリ亜科)  #H064−1 ニシムネアカオオアリ(アリ科>ヤマアリ亜科)
 撮影C:2005/05/08 大田市 大江高山  撮影C:2005/05/08 大田市 大江高山
 体長♀7〜12mm、女王16mm前後。前胸以外の胸部から腹部の前側(第一節)が赤いアリで、この色によって名前が付けられています。色以外は形も大きさも右上のクロオオアリとよく似ています。島根県では山地で見かける種で、立ち木の幹の中や根元に巣を作ります。
■広島周辺,四国の一部地域,九州に分布しています。
■キュウシュウムネアカオオアリとの区別はホームページ編集者は理解していません。分布域で判断しました。
<似た仲間>
●ムネアカオオアリ;北海道〜九州,四国に分布。胸部全体,腹柄節,腹部第一節が赤い。
●キュウシュウムネアカオオアリ:中国西部〜九州,四国地方に分布。ニシムネアカオオアリの様に前胸が黒い。
 H105 クロヤマアリ(アリ科)  #H105−1 アブラムシクロヤマアリ(アリ科)
 撮影F7:2007/05/05 温泉津町  撮影F7:2007/010/06 温泉津町
 働きアリ体長4.5〜6mm、女王約10mm。全体は黒褐色で、灰褐色の毛が生えています。日当たりの良い乾燥した場所に巣を作ります。食べるものは、花の蜜やアブラムシ,カイガラムシ,ツノゼミの幼虫が排泄する甘い液体です。排泄を促す行為として、触角でお尻を触って叩いて刺激を与えるそうです。ちょっとHな感じです。  
 H125 アメイロアリ(アリ科>ヤマアリ亜科)  H126 ツノゼミ幼虫とテラニシシリアゲアリ(アリ科)
 撮影F7:2007/05/05 温泉津町  撮影F7:2007/07/06 相模原公園
 体長2.0〜2.5mm。  体長2〜3.8mm。胸部が褐色から黒色をしています。
■クロクサアリでよく知られていることですが、ツノゼミ幼虫が排出する甘い液体を摂取させてもらう代わりに、他の捕食者からツノゼミを守る共生関係にあります。シリアゲアリも共生関係にあるか調べています。
 #H126−1 アブラムシシリアゲアリ(アリ科)  #H126−2 シリアゲアリ(アリ科>シリアゲアリ属)
 撮影F7:2007/07/06 相模原公園  撮影F7:2007/07/06 相模原公園
●テラニシシリアゲアリ:
 体長2〜3.8mm。胸部と腹柄は褐色から黒色。
●ハリブトシリアゲアリ:
 体長2〜3.5mm。胸部と腹柄は黄色褐色。
●ツヤシリアゲアリ:
 体長2.5〜4mm。胸部と腹柄は褐色から黒褐色。
■似た仲間>ツヤシリアゲ・テラニシシリアゲ・ハリブトシリアゲアリ
 学研の日本産アリ類全種図鑑によりますと、ツヤシリアゲアリとテラニシシリアゲアリは、腹部にくっ付く腹柄節背の中央が縦にへこみ、ハリブトシリアゲアリはへこまないとあります。上の写真はへこんで見えます。

資料
   

[注]撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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