ハエ,カ種類別リスト福光村・昆虫記リスト種類別
ハエガガンボ 双翅目:そうしもく/ハエ目
ムシヒキアブ科
アブ
ハエ
 H135 キバネフンバエ(フンバエ科)  H015−1 ヒメフンバエ♀(フンバエ科)
 撮影C:2004/06/05  温泉津町福光  撮影F7:2005/11/11 温泉津町
 体長8〜11mm。全体に赤褐色で、胸部背が黄色味をおびています。成虫は小さなハエを捕食し、幼虫はウシなどの家畜の糞を食べます。ウシを飼う牧場周辺で見かけます。
2007.08.08名前訂正:世界文化社昆虫図鑑Tに本種の掲載があり、触角を含め全体が赤褐色であること、翅脈の形がヒメフンバエと違うことから、キバネフンバエに訂正しました。
 体長9〜11mm。♂♀共に全体が薄い黄土色から黄褐色をしています。♂は黄色から橙色の長毛を密生させています。♀には長毛が見られず、平らな後頭で複眼が広く離れ、間が褐色した特徴的な頭部をしています。成虫は小さな昆虫を捕食し、幼虫は家畜などの動物の糞を食べます。牧場や畑地周辺でよく見かけます。
■似た仲間>キバネフンバエ,ベッコウバエ
 H015−2 ヒメフンバエ♂(フンバエ科)  #H015−3 ヒメフンバエ♀(フンバエ科)
 撮影F7:2005/11/11 温泉津町  撮影F7:2006/06/22 温泉津町
 #H198,−1 不明(?科)  H175,−1 不明(?科)
 撮影S10:2011/06/04 東京都町田市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
   △コガタノベッコウバエ
 H149−2 ベッコウバエ(ベッコウバエ科)  #H149−1 ベッコウバエ(ベッコウバエ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影F7:2008/11/13 温泉津町
 体長10〜19mm。全体がべっ甲色で胸部背に黒縦条があり、翅には片側5個の黒色斑が見られます。林の中に生活し、樹液やキノコ,動物の糞に集まります。  
 #H149 ベッコウバエ(ベッコウバエ科)  H150 不明(ハエ科)
 撮影C:2007/09/06 大田市三瓶町  撮影UX7:2008/04/15 大田市
 H030 オビキンバエ♂(クロバエ科)  H130 ホホグロオビキンバエ(クロバエ科)
 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光 民家k庭  撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 山道
 体長10〜11mm。体色は青緑色の金属光沢があります。複眼は大きく横に出っ張って、頬や口に橙色の毛が密集しています。♂の複眼は接していて大きいく、♀の複眼は離れています。腹部後端に青藍の帯があることから名が付けられています。動物の糞や死体に集まります。  体長8〜10mm。頬が黒いのが特徴で、林に生息し、動物の糞や死骸に集まります。2007.07.07名前訂正
 H060 キンバエの一種(クロバエ科)  H031−3 キンバエ(クロバエ科)
 撮影D:2005/05/08 温泉津町  撮影F7:2007/06/20 大田市三瓶町 三瓶山
■似た仲間>キンバエ:体長7〜11mm。色は変異が多く緑金,銅赤色,青緑色などさまざま。動物の糞や死体に集まり、発生。  キンバエの正中剛毛は2対だそうです。
 #H031−2 キンバエ(クロバエ科)  #H031−4 キンバエの一種(クロバエ科)
 撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
■似た仲間>ミドリキンバエ,クロキンバエ,トウキョウキンバエ,コガネキンバエ,オビキンバエ,ホホグロオビキンバエ,カエルキンバエ,
ヒツジキンバエ,ヒロズキンバエ,ミヤマキンバエ
■キンバエとヒロズキンバエの違い
ヒロズキンバエ♂の複眼は間が離れ、に正中剛毛が3対あるそうです。
 H045 オオクロバエ(クロバエ科)  #H045−1 不明(クロバエ科)
 撮影D:2005/03/28 温泉津町  撮影S10:2010/03/14 相模原公園
 体長10〜12mm。全体が青黒く、腹部は深い青色で金属光沢があります。前翅内側に剛毛があり、ケブカクロバエと区別できるそうです。幼虫は動物の死体,便所に発生します。  
 #H045−2 不明(クロバエ科)  #H045−3 ケブカクロバエ♀(クロバエ科)
 撮影D:2005/04/22 温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 H042−5 ツマグロキンバエ♂(クロバエ科)  #H042−1 ツマグロキンバエ♂(クロバエ科)
 撮影F7:2007/09/22 温泉津町  撮影F7:2005/09/09 大田市 三瓶山
 体長5〜7mm。前翅の先が黒く褐色していることから褄黒キンバエと呼ばれています。特徴的なのは口器の長さと、複眼の模様です。複眼に見える縞は6本確認できます。成虫は花に集まります。おそらく花の蜜を舐めるために口器が長いのだと思います。  
 #H042−3 ツマグロキンバエ♂(クロバエ科)  #H042−4 ツマグロキンバエ♀(クロバエ科)
 撮影F7:2007/09/09 温泉津町  撮影F7:2007/10/02 温泉津町
 #H148 不明(ハエ科)  #H148−1 不明(ハエ科)
 撮影F7:2007/12/04 温泉津町  撮影F7:2007/12/04 温泉津町
 H043 トゲハネバエの一種(トゲハネバエ科)  #H043−1 トゲハネバエの一種(トゲハネバエ科)
 撮影C:2004/12/05 温泉津町福光
 前翅の前縁に棘(とげ)状の毛が等間隔に生えているのが見えます。翅脈にも特徴があり、3本ストレートに翅先に延びています。トゲハネバエ類の特徴だそうです。センチトゲハネバエ,イソトゲハネバエ,チャバネトゲハネバエ,キイロトゲハネバエなど日本に約20種いるそうです。しかし数冊確認した図鑑に載っている種類は不明瞭で、色以外の確認はできていませんし、ほとんどの種類が載っていませんでした。 <似ている仲間>
●チャバネトゲハネバエ:胸部は緑っぽい灰褐色、頭部と肢は黄褐色、翅は薄い黒色。家畜の糞や浄化槽に発生。チャバネトゲハネバエの幼虫は、ワカサギを釣る為の釣り餌として、「ラビット」の名で知られる。
●センチトゲハネバエ:体長5mm。胸部は灰褐色、頭部と肢は黄褐色、翅は透明。家畜の糞や便所,浄化槽に発生。
 #H169 不明(ヤドリバエ科)  #H169−1 不明(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2009/08/24 海老名市  撮影S10:2009/08/24 海老名市
 H199 ヒラタハナバエの仲間(ヤドリバエ科)  #H199−1 ヒラタハナバエの仲間(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 H185 ルリハリバエ(ヤドリバエ科)  #H185−1 ルリハリバエ(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
●ルリハリバエ:体長9〜13mm。学研の図鑑に、胸部の肩剛毛が三角に配列され、小腮鬚(しょうさいしゅ)が棍棒状とあります。日本に金緑色のヤドリバエは、他に3種いるそうです。  
 #H046−6 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)  #H046−5 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影F7:2007/09/09 温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
○カイコノウジバエ:体長11〜17mm。小楯板は赤褐色で、側部に2本の剛毛をもつ。腹部は端にのみ剛毛が見られる。翅の前縁と、中央前寄りが褐色している。  
 #H046−11 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)  #H046−8 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2011/06/04 東京都町田市  撮影S10:2009/07/15 温泉津町
 H046−7 ハリバエの一種(ヤドリバエ科)  #H046−4 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影F7:2008/06/14 温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 H178 マルボシハナバエ♀(ヤドリバエ科)  #H131−3 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2009/07/15 温泉津町
 体長6〜9mm。成虫は花に集まり、シラホシカメムシなどのカメムシに寄生します。♂は腹部の両横が黄色いです。  
 #H046−9 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)  #H046−10 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2010/12/01 相模原公園  撮影S10:2010/12/01 相模原公園
 #H131−2 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)  #H046−3 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科) [拡大
 撮影F7:2008/06/15 温泉津町  撮影F7:2007/05/05 温泉津町
   体は黄褐色で、胸部背の黒条は不明瞭です。腹部各節に太い黒帯が節後方に見られます。
 H131 ブランコヤドリバエ(ヤドリバエ科)  #H131−1 ヤドリバエの一種(ヤドリバエ科)
 撮影D:2005/08/11 温泉津町  撮影F7:2007/08/27 温泉津町
 体長9〜14mm。体は黄褐色で胸部背に明瞭な4条の黒スジが見られ、腹部各節に太い黒帯が節後方に見られます。北隆館の原色昆虫図鑑に、本種幼虫はブランコケムシと呼ばれるマイマイガ幼虫に寄生するとありました。このことから名が付けられているようです。 ■似た仲間:
 トカチハリバエ  9〜14mm,複眼に毛が生えている。
 ノコギリハリバエ 7〜10mm
 #H129 不明(ヤドリバエ科)  #H129−1 不明(ヤドリバエ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2008/08/12 温泉津町
 H166 ヨコジマオオハリバエ(ヤドリバエ科)  #H166−1 ヨコジマオオハリバエ(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2010/10/23 横浜市
 体長13〜19mm。全体に黄褐色で、腹部背に黒くて太い横帯が見られます。  
 #H166−2 ヨコジマオオハリバエ(ヤドリバエ科)  #H166−3 ヨコジマオオハリバエ(ヤドリバエ科)
 撮影S10:2012/10/09 温泉津町福光釜野  撮影S10:2012/10/09 温泉津町福光釜野
 H200,−1 セスジハリバエ(ヤドリバエ科)[拡大  H180,−1 不明(ヤドリバエ科)[拡大
 撮影S10:2012/10/09 温泉津町福光釜野  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 体長10〜16mm。赤褐色の体で、胸部は黒く、腹部の中央と横が黒いです。額の幅は複眼の幅に等しい。触角は第2節が赤褐色で、第3節が黒いです。  インパクトのある顔をしたハリバエです。一般の図鑑で似ているのは、セスジハリバエのみ。
 H172 シロオビハリバエ(ヤドリバエ科)  H174 不明(科)
 撮影S10:2009/09/04 東京都町田市  撮影S10:2009/09/04 東京都町田市
 体長7〜10mm。灰白の体に、黒い帯模様が鮮明です。また中肢が長いのも特徴のようです。似た仲間が数種いて、腹部背の中央縦の凹位置などで判断するそうです。(写真からの確認はできていません。) △コンボウナガハリバエ:体長10〜13mm。胸部背が白い粉で被われ、4本の黒条が見られる。腹部は棒状に長い。
 H071 キナコハリバエ(ヤドリバエ科)  H034 モモグロオオイエバエ♂?(イエバエ科)
 撮影D:2005/03/28 温泉津町  撮影C:2004/08/29 温泉津町福光  民家k庭
 全体は黄灰色で、胸部背に途切れ途切れの黒い縦スジがあります。  胸部背に2段4本の黒いスジが見られますからオオイエバエの様ですが、大きな複眼がくっ付き、前肢の腿節が茶褐色で中肢,後肢は黒に近い色に見えます。今回資料はありませんがモモグロオオイエバエ♂と同定します。動物の死骸や、人糞に発生します。体長9mm前後。
 H041 イエバエ(イエバエ科)  H072 (イエバエ科)
 撮影D:2004/12/22 温泉津町  撮影D:2005/05/17 温泉津町
 木に付いた鳥の糞を舐めているところだそうです。体長6〜8mm。複眼は♂でも広く離れていています。胸部背は暗い黄褐色で、2段にくびれ、4条の黒条が見られます。人の家の中や、家畜小屋で見られ、堆肥の中や家畜の育つ周辺に発生します。卵から成虫になる期間は非常に短く2週間以内です。 ●オオイエバエ:体長8〜9mm。全体の色は灰色から灰黒で、胸部背に4本の黒い縦筋があります。特徴は小楯板先端が赤褐色しています。幼虫は動物の糞や、死骸に発生します。
 #H041−1 (イエバエ科)  #H084−4 (ニクバエ科)
 撮影F7:2007/05/22 温泉津町  撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 H084 ナミニクバエ(ニクバエ科)  #H084−1 (ニクバエ科)
 撮影F7:2005/07/27 温泉津町  撮影F7:2006/07/03 温泉津町
<似た仲間>●ナミニクバエ,ゲンロクニクバエ
ニクバエ科のハエは日本に100種以上いるそうです。ニクバエ科のハエの胸部背には3本の縦スジがあり、腹部背には特徴的な市松模様が見られ、どれもよく似ています。
 写真H084,H084−1は市街地で撮影
●ゲンロクニクバエ:
頬に白色毛を装い、胸部背には3本の縦スジ、腹部背には特徴的な市松模様が見られる。涼しい山地に生息する。
 #H084−2 (ニクバエ科)  #H084−3 (ニクバエ科)
 撮影F7:2006/07/03 温泉津町  撮影F7:2007/08/06 温泉津町
 H118 (ニクバエ科)[拡大  #H118−1 (ニクバエ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 #H202 (ニクバエ科)  #H202−1 (ニクバエ科)
 撮影F7:2007/05/20 横浜市  撮影F7:2007/05/20 横浜市
 H070 センチニクバエ(ニクバエ科)  #H070−1 (ニクバエ科)
 撮影D:2005/03/28 温泉津町  撮影S10:2010/07/22 横浜市
 体長8〜14mm。全体に灰色で、胸部背に3本の黒い縦筋があり、腹部は市松模様をしています。頬に白色毛を生やしています。複眼は♂♀共に広く離れています。腹部が灰色の市松模様で、似た仲間と見た目区別できそうですが、実際は捕らえて各部器官を見ないと同定できないそうです。幼虫は便所,動物の死体,生ゴミに発生します。
■正中剛毛0+1,背中剛毛5+5
 


ハナバエ
 H124 クロオビハナバエ♂(ハナバエ科)  #H124−1 クロオビハナバエ♀(ハナバエ科)
 撮影F7:2006/07/03 温泉津町  撮影F7:2007/09/02 温泉津町
 体長5〜6mm。灰白色地に胸部背に黒くて太い横帯があり、このことで名が付けられています。成虫は動物の死骸やゴミ箱に集まります。 ■♂の複眼は接していて、♀は離れています。
■正中剛毛:2〜3+7〜8本,背中剛毛:2+3本,小楯剛毛3対
 H085 タネバエ(ハナバエ科)  
 撮影F7:2005/11/11 温泉津町  
 体長4〜6mm。闇褐色で灰色の粉をおびています。♀は全体に灰色をしています。4〜5月に活発に活動し、畑の有機肥料や、腐敗植物に産卵します。幼虫はウリやマメの種子や幼根を食べて育ちます。  


アシナガバエ
 H097 アシナガキンバエ♀(アシナガバエ科)  #H097−1 アシナガキンバエ♂(アシナガバエ科)
 撮影F7:2006/08/13 温泉津町  撮影F7:2007/06/12 温泉津町井田
 体長5〜6mm。全体は金緑色で、小さな体に長い肢が特徴です。♀の複眼は体と同じ色で、♂は赤褐色から茶色をしています。  
 #H097−2 アシナガキンバエ♀(アシナガバエ科)  #H101−2 マダラアシナガバエ♀(アシナガバエ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町井田  撮影F7:2007/07/03 温泉津町井田
 H101 マダラアシナガバエ♂(アシナガバエ科)  #H101−1 マダラアシナガバエ♂(アシナガバエ科)
 撮影F7:2006/06/23 温泉津町井田  撮影F7:2007/06/12 温泉津町井田
 体長5〜6mm。全体は金属光沢のある金緑色から紺青色をしています。アシナガキンバエに似ていますが、翅に褐色の斑模様があります。  


ミバエ
 H088 ミカドハマダラミバエ(ミバエ科)  #H088−1 ミカドハマダラミバエ(ミバエ科)
 撮影F7:2006/08/13 温泉津町  撮影C:2007/07/20 温泉津町
 体長9〜11mm。胸部,腹部は淡い黄褐色に黒褐色の縦条が見られ、透明な翅には明瞭な黒褐色の4縦条が見られます。  
 H138,−1 ミスジミバエ♀(ミバエ科)  #H138−2,−3 ミスジミバエ♂(ミバエ科)
 撮影F7:2007/08/26 横浜市 ※2013.09.02撮影場所訂正  撮影S10:2010/08/17 横浜市青葉区
 体長9〜10mm。胸部は全体に黒く、背に3本の黄白い縦スジが見られます。腹部は黄褐色していて、各節に黒い帯びをもちます。翅の前縁は黒く褐色しています。♀はカラスウリの雄花に産卵し、幼虫は花筒の中で育ちます。本種の幼虫は、実のウリを食べるのではないようです。 ■カボチャミバエに似ていますが、翅中ほど外下に褐色した紋があり、腹部各節に黒帯をもちます。
 H151 ハルササハマダラミバエ(ミバエ科)  #H151−2 ハルササハマダラミバエ
 撮影F7:2008/05/02 浜田市石見海浜公園   ---
 体長5〜8mm。似た仲間がいますが小楯板で判断すると分かりやすいようです。隆起のない平面で、左右の縁に紋がなく、後縁が黒いようです。翅の模様も違うようで、への字の頂点が尖っているように見えます。ササ類で見かけるそうです。
2009.07.08名前訂正:ミツボシハマダラミバエではないことが分かりましたので訂正します。
■以前呼ばれていた別名:ミツマタハマダラミバエ
■本種の翅の模様
 
 #H151−1 ハルササハマダラミバエ(ミバエ科)  #H165 ミツボシハマダラミバエ♂(ミバエ科)
 撮影F7:2008/05/02 浜田市石見海浜公園   撮影S10:2009/05/18 相模原市 相模原公園
 H165−1 ミツボシハマダラミバエ♀(ミバエ科)  #H165−2 ミツボシハマダラミバエ♀(ミバエ科)
 撮影S10:2009/07/04 相模原市 相模原公園  撮影S10:2009/07/04 相模原市 相模原公園
 体長5〜7mm。翅の模様が同じ様な種がいるようですが、本種の小楯板は隆起していて、左右と後方後の縁に3つの黒紋をもつようです。そのことが名前になっていると思われます。北隆館の原色甲虫図鑑Vの新訂前の説明文に、腹部が灰色粉と白色毛に覆われるとありますので#H151の方でなく、こちらがミツボシハマダラミバエと思います。(新訂版には、この毛の記述はありませんでした。)  前からのこの写真で、小楯板に2対の剛毛をもつことが分かります。

■以前呼ばれていた別名:オグロマダラバエ,ニセミツマタバエ
■#H151:ハルササハマダラミバエに名前訂正2009.07.08
 H177 キイロケブカミバエ♂(ミバエ科)  #H177−1 キイロケブカミバエ♂(ミバエ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2011/05/02 横浜市


ケバエ
 H086 メスアカケバエ(ケバエ科) 左下:♂,右上:♀  #H086−1 メスアカケバエ(ケバエ科)
 撮影F7:2006/04/12 温泉津町  撮影F7:2006/04/12 温泉津町
 体長9.8〜11mm。♂は全体に黒く毛深いです。♀は胸部背と腹部が橙色から淡い赤褐色で、その他が黒色をしています。幼虫は森林内の地面に生活し、落ち葉を食べます。  
 #H086−2 メスアカケバエ♀(ケバエ科)  #H086−3 メスアカケバエ♂(ケバエ科)
 撮影F7:2007/04/17 温泉津町  撮影F7:2007/04/17 温泉津町
 H104,−1 ヒメセアカケバエ♂(ケバエ科)  #H104−2,−3 ヒメセアカケバエ♀(ケバエ科)
 撮影F7:2007/05/04 温泉津町  撮影S10:2009/04/18 相模原市
 体長9〜11mm。胸部背に特徴があり、前側半分が黒いビロード状で、後ろ半分が橙色をしています。幼虫は堆肥などの中で育ち、腐敗した植物質を食べます。  
 #H104−4 ヒメセアカケバエ(ケバエ科)  #H104−5 ヒメセアカケバエ(ケバエ科)
 撮影S10:2012/10/05 温泉津町  撮影S10:2012/10/05 温泉津町
 H096 ハグロケバエ(ケバエ科) 左下:♂,右上:♀  H147 (ケバエ科)
 撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山  撮影F7:2007/11/25 温泉津町
 体長12〜14mm。体は♂♀共鈍い光沢のある黒色で、翅も半透明に褐色していますから、全体的に真っ黒く見えます。♂の頭部は大きく大きな複眼で占めます。♀の頭部は♂に比べ極端に小さいです。幼虫は地面上の落ち葉層に生活し、落ち葉を食べます。  翅に縁紋が見られ、後肢脛節が黄褐色しています。ケバエの仲間と思いますが同定できていません。


オドリバエ
 #H157 オドリバエの一種(オドリバエ科)  H109 セダカオドリバエの一種(セダカオドリバエ科) 
 撮影F7:2008/04/29 温泉津町 福光白谷  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 胸部背に明瞭な2本の黒条と、翅(はね)に縁紋が見られます。肢は黄色く脛節の後半から褐色し、フ節は褐色から黒色に見えます。
●ヒロオビウルワシオドリバエ(別名:ヒロスジホソオドリバエ,キュウシュウホソオドリバエ)体長♂8〜9mm、♀7〜8.5mm。図鑑には頭部と胸部が黒いとあります。写真の胸部背は灰色?
×アシブトオドリバエ:胸部背の黒条4本,縁紋なし,肢のフ節黄褐色
 体が黒く、大きな複眼は茶褐色をしています。ツマグロキアタマアブに似ていますが、写真の前肢脛節が黒く、複眼の色が違います。


チョウバエ
 H113 オオチョウバエ(チョウバエ科)  #H113−1 オオチョウバエ(チョウバエ科)
 撮影F7:2007/06/11 温泉津町  撮影F7:2007/06/24 温泉津町
 体長約4mm。ガの様に翅に鱗毛(りんもう)が生えているハエで、褐色した翅には、縁に白斑をもちます。成虫はトイレなどに集まり、動物の糞などの水分を吸います。幼虫は下水などの汚れた場所に発生します。  


 H052 オオユスリカ(ユスリカ科)  H123 セスジユスリカ♂(ユスリカ科)
 撮影D:2005/04/14 温泉津町  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
 体長10〜11mm。全体が黒く、腹部の黒と白の縞が特徴です。幼虫は酸素の少ない下水溝,田んぼ,富栄養化した池や沼に生息しています。より酸素が少ない環境では血液中の鉄分多くなり、赤っぽくなるそうです。幼虫は成長すると30mmに達するそうです。  体長5.5〜6mm。全体は透明感のある青緑色で、名にあるように胸部背に褐色した3本の縦スジがあります。♂は触角が羽の様に広がり、前肢フ節が長いです。幼虫は赤く、有機物の多い水中に生息します。


ガガンボ
 H053 オビコシボソガガンボ(コシボソガガンボ科)  H058 ガガンボの一種(ガガンボ科)
 撮影C:2005/04/14 温泉津町  撮影C:2005/04/22 温泉津町福光 不言城址上り口
 体長8〜12mm。全体は黒色、腹部に黄色と白の帯びが見られます。この帯と腹部胸部側が極端に細くなっていることから、この名が付いています。前翅中央に三角形の黒い紋があります。  
 H116 キリウジガガンボ(ガガンボ科)  #H116−1 キリウジガガンボ(ガガンボ科)
 撮影F7:2007/05/22 温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 体長14〜18mm。全体に灰褐色で、胸部背に不明瞭な条が見られます。翅の前縁が褐色していて、端手前は三角に褐色しています。幼虫は年2回田んぼに発生し、イネの根やムギの新芽を食べることから、害虫指定されています。 ■幼虫は途中で切れたウジの姿をしていることから、キリウジと呼ばれています。
管理人の記憶ではこんな感じです。
 H158 マダラガガンボ(ガガンボ科)  #H158−1 マダラガガンボ(ガガンボ科)
 撮影C:2008/05/10 温泉津町福光 民家K庭  撮影C:2008/05/10 温泉津町福光 民家K庭
 体長約30mm。全体に闇褐色で、翅の前縁に大きな褐色紋が片側3箇所見られ、左右が重なると斑模様に見えます。幼虫は地中に生活し、植物全般の根を食べます。  
 H059 キイロホソガガンボ(ガガンボ科)  #H059−3 キイロホソガガンボ(ガガンボ科)
 撮影C:2005/04/22 温泉津町福光 不言城址上り口  撮影C:2005/04/22 温泉津町福光 不言城址上り口
 体長11〜14mm。全体が鮮やかな黄色で、胸部背に3条の黒い紋と腹部背に沢山の黒い縞があるのが特徴の様です。翅は透明です。肢は右と左のガガンボで異なり、左が黄褐色で、右が黒く見えます。調べましたが、体の特徴以外の資料はあまりありませんでした。北隆館の原色昆虫図鑑Uに幼虫は麦の根を加害するとありました。  
 #H059−1 キイロホソガガンボ(ガガンボ科)  #H059−2 キイロホソガガンボ 頭部・胸部拡大
 撮影F7:2005/06/11 温泉津町  撮影F7:2005/06/11 温泉津町
 H108 ベッコウガガンボ(ガガンボ科)  #H108−2 ベッコウガガンボ(ガガンボ科)
 撮影F7:2007/05/11 温泉津町  撮影S10:2010/06/11 相模原市
 体長13〜17mm。体は黒色で、腹部中央に黄橙色の帯が見られます。肢は黒地に黄橙色の斑(まだら)状で、警戒色を感じさせます。。翅は青黒く、中央より先に透明な紋があり、ベッコウシリアゲに似た模様をしています。  のそのそクモの様に歩いたり、ピョンピョン跳ねて移動する姿は、少し異様と思えるほど気持ち悪いです。
 H152,−2 ネグロクシヒゲガガンボ♀(ガガンボ科)  #H152−1,−4 ネグロクシヒゲガガンボ♀[拡大
 撮影F7:2008/05/04 温泉津町井田  撮影F7:2008/05/04 温泉津町井田
 体長約15mm、翅長15〜18mm。腹部2節,3節が黄色で、後は黒色で節の後縁に細い黄紋が見られます。翅にも端寄りに、黒くて広い縁紋が見られます。  
 H181−1 キゴシガガンボ(ガガンボ科)[拡大  #H181−1 キゴシガガンボ(ガガンボ科)[拡大
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 撮影K100D:2010/06/06 兵庫県 六甲山  撮影K100D:2010/06/06 兵庫県 六甲山
 体長23〜26mm。胸部と腹部の後が真っ黒く、腹部の前から真ん中がオレンジ色なのが特徴で、腿節の基部周辺もオレンジ色をしています。写真の胸部背は青白く、粉を吹いているように見えます。普通の昆虫図鑑には、鮮やかな黒という記述で、粉を吹くの記述はありませんでした。しかし腹部が黄色ではなくオレンジ色で、写真の縁紋の形の種は、他にいないようです。 ■北隆館昆虫図鑑>複眼は離れ、複眼の間は橙色。♂♀の違いか?
■似た仲間>似た縁紋で、腹部が黄色い、ダイセンガガンボ
※撮影者:T.Sakurai


膜翅目(11万3千種)>
 ・ハチ(スズメバチ,ミツバチ,アナバチ,ハバチ,ハナバチ,
   アシナガバチ,クマバチ,ハキリバチ,ジガバチ,ベッコウバチ)
 ・アリ(オオアリ,ヤマアリ,トゲアリ,サムライアリ,アミメアリ)
 膜翅目は、透明で薄くて丈夫な膜の様な翅を持っていることから名づけられました。この仲間は社会生活をする昆虫として知られています。翅は前翅,後翅の2対もっています。ハチは産卵管を変化させた毒針をもっています。完全変態の形態をとります。

双翅目>
 ・ハエ(イエバエ,キンバエ,ハナバエ,ショウジョウバエ)
 ・アブ(ハナアブ,ウシアブ,コウカアブ,シオヤアブ,ツリアブ)
 ・カ,ガガンボ,ブユ
 双翅目は、後翅が退化して2枚の翅、前翅しかないことから名づけられました。完全変態の形態をとります。

その他>
 ・カゲロウ,トビケラ,カワゲラ,ヘビトンボ,ツノトンボ,シリアゲムシ
 ・シロアリ,シラミ,ノミ,シミ,チャタテムシ

正中剛毛 背中剛毛 翅内剛毛 小楯剛毛 肩剛毛 翅側剛毛/翅後剛毛
オオクロバエ 3+3対 3+3対
ミドリキンバエ 後正中剛毛2対 後背中剛毛2対
ヒロズキンバエ 2+3対 3+3対 後頭部小剛毛3〜8本
オビキンバエ 0+2対
ホホグロ
オビキンバエ
0+2対 頬に黒色毛を密生
センチニクバエ 0+1 5+5 前胸側板に微毛
イエバエ 0+1 3,4+4,5 3,4本 前胸側板に微毛

体色 胸背の黒縦条 複眼♂ 複眼♀ その他
オオクロバエ 青黒色 不明瞭 接する 離れる 気門橙色
ホホアカクロバエ 暗い青色 頬赤褐色
ケブカクロバエ 青藍色 ♀前端明瞭5本 離れる 離れる
ミドリキンバエ 緑色 離れる 離れる キンバエに似ている。♀の区別困難
ヒロズキンバエ 金緑色
オビキンバエ
ルリキンバエ 暗い青色 クロキンバエに似る
ホホグロ
オビキンバエ
暗い金緑色 頬は黒色
腹部背第3,4節の後縁に黒い帯
センチニクバエ 灰色 明瞭な3本 腹部に市松模様
ナミニクバエ 灰白色 頬黒色,♂の外部生殖器が特異
シリアカニクバエ ♂の生殖背板は橙色
イエバエ 明瞭な4本 離れる 広く離れる 腹部背第2,3節黄色紋(寒冷地小)
黄色い部分が黒いものもいる
オオイエバエ 4本 腹背に黄色紋なし,小楯板先端赤褐色
ヒメイエバエ 黒っぽい ♂腹部に黄色斑,♀腹部灰褐色


[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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