甲虫1 ハンミョウ,コメツキムシ福光村・昆虫記リスト
甲虫1(鞘翅目:しょうしもく/コウチュウ目) K1-1
コメツキムシ,タマムシK1-2
コメツキムシタマムシ
甲虫 種類別リスト
K1-1:  ハンミョウ ベニボタル アカハネムシ シデムシ カツオブシムシ ケシキスイ

ハンミョウ
 K005 ナミハンミョウ(ハンミョウ科)  #K005−1 ナミハンミョウ 拡大
 撮影C:2005/04/27  温泉津町福光  民家Kそば   撮影C:2003/10/04  温泉津町福光  民家Kそば
 赤、青、緑など綺麗な光沢色をした甲虫です。2m以内に近づくとその先に移動し、また近づくとまた先に移動する道教(みちおしえ)と呼ばれる不思議な昆虫です。この昆虫に近づくことはかなり大変で、撮影者もかなり苦労して撮ったそうです。   
 #K005−3 ナミハンミョウ  #K005−4 ナミハンミョウ
 撮影C:2003/10/04  温泉津町福光  民家Kそば  撮影C:2003/10/04  温泉津町福光  民家Kそば
 K015 ニワハンミョウ1(ハンミョウ科) [拡大  #K015−1 ニワハンミョウ2(ハンミョウ科) [拡大
 撮影C:2004/05/09 福光川支流  草むら  撮影C:2004/07/14 温泉津町福光
 体長15〜18mm。土色の鈍い光沢をしたハンミョウです。上翅の青い点々と、白い紋が特徴ですが、白い紋の形は異なったものがいるそうです。小さな昆虫捕まえて食べます。  
 K128 トウキョウヒメハンミョウ(ハンミョウ科)  #K128−1 トウキョウヒメハンミョウ(ハンミョウ科)
 撮影F7:2005/07/20 温泉津町  撮影F7:2005/07/21 温泉津町
 体長9mm前後。全体は闇銅色で、ハンミョウとしては小型の種です。原種はタイワンハンミョウで、九州や本州に分布する、白い斑紋が帯状につながっていない種をトウキョウヒメハンミョウと言うそうです。  
 #K128−3 トウキョウヒメハンミョウ(ハンミョウ科)  #K128−4 トウキョウヒメハンミョウ(ハンミョウ科)
 撮影F7:2008/06/15 相模原公園  撮影F7:2008/06/15 相模原公園


ベニボタルアカハネムシ
 K282,−1 ベニボタル(ベニボタル科)  #K282−2,−3 ベニボタル(ベニボタル科)
 撮影S10:2010/06/03 横浜市  撮影S10:2011/06/04 東京都町田市
 体長8.5〜14.3mm。体は黒色で、上翅は赤い微毛で密に被われ、前胸部背に褐色毛が生えています。山地の花で普通に見かけます。 ■似た仲間>フトベニボタル:前胸部背の形が違い、褐色毛がないので黒い。 
 K024 カクムネベニボタル♀(ベニボタル科) 似た仲間1  #K024−1 カクムネベニボタル♂,♀
 撮影C:2004/05/20  温泉津町福光 林道  撮影C:2004/05/20  温泉津町福光 林道
 体長8〜13mm。ホタルと名前にありますが、ホタルの仲間ではありません。姿形はホタルに似ていますがベニボタル科と言う種類です。(ベニボタル科:甲虫目>カブトムシ亜目>コメツキムシ上科に属す科だそうです)。上翅が目立つ赤紫色なのは鳥に対して毒を持っている事をアピールしているからだそうです。  交尾しているところです。上が♂で、下が♀です。
■♂と♀は触角で区別できます。♂はクシの歯形の様に、枝分かれしている部分が長いです。♀は枝分かれしている部分が短いため、ノコギリの歯の様に見えます。
 K051 スミアカベニボタル(ベニボタル科)  #K051−1 スミアカベニボタル(ベニボタル科)
 撮影C:2004/06/20  温泉津町福光  林道  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
 黒い上翅に四隅が赤くなっています。片側の上翅には4条のスジが見られます。似た種がいますが、本種で翅先の赤い斑紋は、中央に伸びないそうです。 A:クシヒゲベニボタル,B:ヒシベニボタル,C:カクムネベニボタル
D:#K051
 #K193 クロハナボタル(ベニボタル科>ハナボタル属)  #K084−1 アカハネムシ(アカハネムシ科)
 撮影F7:2007/06/12 温泉津町  撮影F7:2007/05/12 温泉津町
 体長5〜5.9mm。全体に真っ黒いベニボタルです。
■似た仲間>ヒメクロハナボタル,コクロハナボタル
 
 K077 ヒメアカハネムシ♂(アカハネムシ科) [似た仲間1  K084 アカハネムシ♀(アカハネムシ科)
 撮影C:2005/04/14 温泉津町   撮影C:2005/05/04 温泉津町
 体長6〜10mm。頭部,肢,触角が黒色で、胸部と上翅が赤褐色です。前胸部背の色には黒いものがいます。写真は頭部前側が平たくへこんでいますから♂です。幼虫は朽木(くちき)の樹皮下に生活し、樹皮下内部の柔らかい材を食べます。
<似た仲間>
●ミゾアカハネムシ:上翅が紅色,胸部が黒色。その他資料なし
 標本と上の写真を比べると、ヒメアカハネムシよりこちらに似る。
■アカハネムシには赤い上翅をもつ似た仲間がいます。似た仲間
 体長12〜17mm。頭部,胸部,肢,触角が黒色で、上翅が闇赤色です。ヒメアカハネムシとあまり変わらない色と思いますが、図鑑には本種が闇赤色、ヒメアカハネムシが赤褐色と記載されていました。幼虫は朽木(くちき)の樹皮下に生活し、樹皮下内部の柔らかい材を食べます。<似た仲間>
●ムナビロアカハネムシ:違いを調査中
 #K077−1 アカハネムシの仲間(アカハネムシ科)[拡大  #K077−2 アカハネムシの仲間(アカハネムシ科)
 撮影C:2006/05/04 温泉津町  撮影C:2006/05/04 温泉津町


ハナノミ
 K216 キンオビハナノミ(ハナノミ科)  #K216−1 キンオビハナノミ(ハナノミ科)
 撮影F7:2008/06/14 相模原公園  撮影F7:2008/06/14 相模原公園
 体長5〜7mm。全体が黒色で上翅の前側の灰黄地斑に黒い双葉紋、後方には金色の帯が見られます。保育社甲虫図鑑に触角4〜11節は弱い鋸歯状とありますが、写真では確認できませんでした。沖縄に触角の細いヒメキンオビハナノミがいます。 ■ハナノミは一般に花や枯れ木に集まり、危険を感じるとノミの様に跳躍して逃げることから、その様に呼ばれています
■体長は上翅端までの長さで、尖って突出した腹部は含みません。
 #K216−2 キンオビハナノミ(ハナノミ科)  #K216−3 キンオビハナノミ(ハナノミ科)
 撮影F7:2008/06/15 相模原公園  撮影F7:2008/06/15 相模原公園
 K232 クロヒメハナノミ(ハナノミ科)  #K232−1 クロヒメハナノミ(ハナノミ科)
 撮影F7:2009/05/09 温泉津町  撮影F7:2009/05/09 温泉津町
 体長3.6〜6.5mm。全体は黒色で、青黒の微毛で覆われ光沢があります。幼虫はユリの茎を食べ、成虫は各種の花に集まります。  


その他
 #K176 マルクビツチハンミョウ♀(ツチハンミョウ科)  #K176−1 マルクビツチハンミョウ♀(ツチハンミョウ科)
 撮影C:2008/04/30 大田市三瓶町 太平山の山頂  撮影C:2008/04/30 大田市三瓶町 太平山の山頂
 大きなアリに見えますが、ツチハンミョウ科に属する甲虫で、ハンミョウ科とは別の科です。近い仲間にアカハネムシやカミキリモドキ,クビナガムシがいます。体はブヨブヨしていて、甲虫の硬い感覚ではありません。歩くのが遅く簡単に捕らえることができますが、体から黄色い汁を出し、触れるとカンタリジンの成分が含まれていて、火傷の症状を引き起こします。体長7〜27mm。全体は黒い青色で、触角は短く、前胸部背が横長であることが本種の特徴です。幼虫はハナバチ類に寄生し、成虫は雑草を食べます。  ■似た仲間>ミヤマツチハンミョウ:
 保育社甲虫図鑑Vに、マルクビツチハンミョウに似ているとあり、前胸部の幅がやや狭く、点刻が浅いとありました。こちらは春では雪が残る高山に生息していて、夏に出現するそうです。写真は854mの太平山山頂ですからこちらの可能性も少しあります。
※2013.06.07撮影日訂正
 #K176−2 マルクビツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)  #K176−3 マルクビツチハンミョウ♀(ツチハンミョウ科)
 撮影UX7:2008/04/30 大田市三瓶町 浮布池周辺  撮影UX7:2008/04/30 大田市三瓶町 浮布池周辺
 K031 オオヒラタシデムシ(シデムシ科)  #K031−1 オオヒラタシデムシ(シデムシ科)
 撮影C:2004/05/11 温泉津町福光  撮影C:2005/07/07 温泉津町福光
 体長18〜23mm。全体は黒くて平らな形をしています。くち木や石の下に入っていける形です。上翅にスジが見られ特徴的です。似ている仲間にヒラタシデムシがいます。触角の先端が本種の方が太くなっているそうです。昆虫や、動物の死骸に集まります。幼虫はワラジムシの形をしています。 A:オオヒラタシデムシ,B:ヒラタシデムシ
       A  B
 #K031−2 オオヒラタシデムシ(シデムシ科)  #K031−3 オオヒラタシデムシ(シデムシ科)
 撮影F7:2009/05/09 横浜市 ※2013.06.11撮影場所訂正  撮影F7:2009/06/04 横浜市
 K032 ヨツボシモンシデムシ(シデムシ科)  K198 ハネカクシの一種(ハネカクシ科)
 撮影C:2004/05/13  温泉津町福光 民家k近くの山  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
 体長14〜20mm。光沢のある黒色に橙色の4つの紋があります。マエモンシデムシにも同じ様な紋がありますが腹部の先が平らで上翅からはみ出ていません。動物の死骸に集まります。死骸に集まるとだけ書けば、聞こえは悪いですが、腐敗したものを食べ土に返してくれる掃除家ですから、自然界では大切な昆虫です。  ハネカクシの仲間は上翅が途中切断された様に短く、腹部の大半が露出しています。上翅裏側には透明な下翅(したばね)が折りたたまれていて、隠(かく)している様に見えることからこの名が付いています。
 K266 アカハバビロオオキノコムシ(オオキノコムシ科)  #K266 アカハバビロオオキノコムシ(オオキノコムシ科)
 撮影S10:2010/04/20 相模原公園  撮影S10:2010/04/20 相模原公園
体長4.0〜6.5mm。 全体は、赤っぽい橙色から赤褐色をしていて、触角と肢は黒色です。似たハムシがいますが、本種の触角は先が丸い球桿(きゅうかん)状です。カワラタケによく集まります。 アカハバビロオオキノコムシ=アカハバビロオオキノコ
 K246 ヤマトデオキノコムシ(デオキノコムシ科)  #K246−1 ヤマトデオキノコムシ(デオキノコムシ科)
 撮影S10:2009/05/25 温泉津町  撮影S10:2009/05/25 温泉津町
 体長5.0〜7.0mm。全体は光沢のある黒色で、上翅四隅に特徴的な2対の橙色から朱赤色の紋が見られます。前の紋はスペースマークの形をしています。朽木に生えたキノコを食べます。 ■似た仲間:ヒメデオキノコムシ,エグリデオキノコムシ
■デオって何?:漢字で「出尾蕈虫」と書くそうです。やはり尾が飛び出ているから見たいですね。
 K111 ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科)  #K111−1 ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科)
 撮影F7:2006/05/22 温泉津町福光  撮影D:2005/05/30 温泉津町福光
 体長2.5mm前後。体は黒色で、褐色した茶,黒,白の鱗片で覆われています。上翅にはW字の様な黄白い帯が2本と、その後ろに1本帯が見られます。体の下は白から灰白の鱗片で覆われています。小楯板に見える部分は白い斑で、実際はありません。  4月〜5月に羽化して、マーガレットの花などに集まります。花粉を食べた後交尾します。秋に衣類などに産卵して、孵化して幼虫で越冬します。幼虫は衣類(毛織物)や乾燥させた動物製品の害虫として知られています
 #K111−2 ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科)  #K111−3 ヒメマルカツオブシムシ(カツオブシムシ科)
 撮影F7:2007/05/10 温泉津町福光  撮影F7:2007/05/10 温泉津町福光
 K172 ヨツボシオオキスイ♀(オオキスイムシ科)  #K172−1 ヨツボシオオキスイ♀(オオキスイムシ科)
 撮影F7:2007/05/11 温泉津町  撮影F7:2007/05/11 温泉津町
 体長12〜15mm。全体は銅色から緑銅色の黒っぽい色をしていて、光沢があります。上翅には深い点刻列があり、片側に2個黄色い円紋が見られます。胸部背には隆起した列があり、似た種と区別できます。クヌギなどの樹液に集まります。  ♂は上翅先が丸く、♀は尖っていますから写真は♀です。
■似た仲間>
 ムナビロオオキスイ:翅先がやや丸い
 ミドリオオキスイ:小型で、胸部背には隆起した部分がない
 K147 ケシキスイの仲間(ケシキスイ科)  K196 コゲチャセマルケシキスイ(ケシキスイ科)
 撮影X:2006/03/17 温泉津町今浦 民家Y庭  撮影F7:2007/06/07 温泉津町
 写真の甲虫は小さくてよく分かりませんが、触角の先がマッチ棒の様に膨らんで見えますから、花粉を食べるハムシの仲間ではなく、ケシキスイの様です。ウメの花びらが10〜25mmありますから、体長は3〜4mmになります。触角,肢,全体が黒いクロマルケシキスイ,ニセクロマルケシキスイに似ています。ケシキスイの仲間はキノコや花,樹液,朽木に集まります。日本で約160種が知られています。  体長約4.5mm。
■ケシキスイ:漢字で芥子(けし)木吸(きすい)と書くそうです。ケシの実は七味唐辛子の中に入っているゴマより小さい白または黒い実です。アンパンの中央の飾りにも白いケシの実(ホワイト・ポピーシード)が使われています。ケシはケシクズなどと小さい例えに使われ、小さい虫が木の汁を吸うことから名付けられています。しかしケシキスイの中にも普通に大きいものや、体長18mm以上ある種がいます。
 K153 ヨツボシケシキスイ♂(ケシキスイ科)  #K153−1 ヨツボシケシキスイ♀(ケシキスイ科)
 撮影X:2006/05/04 温泉津町今浦  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
 体長7.5〜13.5mm。全体は黒色で浅い点刻を密に装い、光沢があります。上翅には橙色から赤色の四つの紋があり、このことから名が付けられています。上翅の模様で似たものが多くいますが、触角の先がマッチ棒の様に赤褐色で丸く、♂は大腮(たいさい)が発達していて特徴的です。成虫はクヌギなどの樹液に集まります。幼虫は樹液にも集まりますが、雑食性で、他の昆虫の幼虫も食べます。 大腮(たいさい):大アゴ,牙のような部分

 

甲虫目(約37万種)>
 ・クワガタムシ
 ・コガネムシ,カナブン,ハナムグリ,カブトムシ
 ・ハンミョウ,オサムシ,マイマイカブリ,ヒラタムシ,ゴミムシ
 ・ゲンゴロウ,ミズスマシ,ガムシ
 ・シデムシ,エンマムシ,ハネカクシ,アリヅカムシ,キノコムシ,
  カツオブシムシ,シバンムシ,シンクイ,ヒョウホンムシ
 ・ホタル
 ・タマムシ,ジョウカイ,コメツキ,ヒラタムシ,キノコムシ,キスイ
 ・カミキリムシ
 ・ゴミムシダマシ,クチキムシ,アカハネムシ,ハムシ,ハナノミ
 ・テントウムシ,カミキリモドキ,ツチハンミョウ
 ・ゾウムシ,オトシブミ,キクイムシ

 甲虫目は上翅を含め全体に硬い皮膚に覆われています。後翅は薄く柔らかで折りたたまれた状態で上翅の内に収まっていますが、飛ぶ時はこの後翅を羽ばたいて飛びます。その時上翅はバランスをとる役目しかありません。ほとんどの甲虫は、完全変態の形態をとります。
大あご/大腮(たいさい):腮(あご)
前ばね/上翅(じょうし)/前翅(ぜんし)/翅鞘(ししょう):鞘(さや)
後ろばね/後翅(こうし)
前あし/前肢(ぜんし)/前脚(ぜんきゃく)
中あし/中肢(ちゅうし)/中脚(ちゅうきゃく)
後ろあし/後肢(こうし)/後脚(こうきゃく)
前胸背板(ぜんきょうはいばん),会合線(かいごうせん)

[注 撮影F7:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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