ガ2.シャクガ福光村・昆虫記リスト分類別
ガ.2(鱗翅目:りんしもく/チョウ目) C3-2
 シャクガ
C3-1
ガ全般
C3-3
スズメガ,ヤママユガ
ガの卵,幼虫,繭,蛹C4
幼虫・繭・蛹
シャクガ
 C025 ユウマダラエダシャク(シャクガ科>エダシャク亜科)  #C025−1ユウマダラエダシャク(シャクガ科>エダシャク亜科)
 撮影C:2004/05/19 温泉津町福光  撮影F7:2009/05/09 温泉津町
 開張40〜46mm、前翅長19〜25mm。白地に灰色の斑点が無数にあり、中央が黄色と茶色が混ざった模様をしています。鳥の糞を模したものと考えられています。名前は夕方に活動するマダラ模様の枝に擬態するシャクガから付けけられています。幼虫はマサキなどを食べます。■幼虫はシャクトリムシと呼ばれています。むかし長さに尺(1尺:30.303cm)という単位があり、ある決まった長さのもので、繰り返して長いものを計る事を尺を取るといいました。幼虫の移動動作がこの作業に似ていることからこの様に呼ばれるようになりました。  付いている葉はニシキギ科のマサキです。
<似ている仲間>
●クロマダラエダシャク:前翅前側中央の灰黒の斑の中にに黒い環紋がある、食草ヤナギ
●ヒメマダラエダシャク:前翅前側中央の灰黒の斑の中にに黒い環紋がある、食草ニシキギ科のツルウメモドキ,クロヅル
●ヒトスジマダラエダシャク:前翅前側中央の灰黒の斑の中にに黒い紋がある、食草ニシキギ科のマユミ
 #C220 (エダシャク亜科)  C212 キオビゴマダラエダシャク♀(エダシャク亜科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/06/11 相模原市
   前翅長19〜25mm。食樹は、リンゴ,アブラギリ,サワグルミです。
 C097 ウンモンオオシロヒメシャク(ヒメシャク亜科)  #C221 (ヒメシャク亜科)
 撮影D:2004/06/10 温泉津町  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 開張23〜29mm。幼虫はスイカズラ,オオバヒョウタンボクの葉を食べます。  
 C096 ヒョウモンエダシャク(シャクガ科>エダシャク亜科)  C037 キベリゴマフエダシャク(シャクガ科>エダシャク亜科)
 撮影C:2005/07/07 江津市星町 星高山  撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園
 開張41〜50mm、前翅長24〜28mm。全体が白地で、翅に黒い豹紋があります。幼虫の食草はアセビやレンゲツツジで、アセビの毒成分を体内に蓄える機能があるため、鳥は襲うことをしないそうです。また幼虫から成虫になっても毒成分は体にもつため、成虫も襲われないそうです。成虫は夜に灯火に集まり、昼間は植物の花に集まります。  開張56mm前後、大型のシャクガ。インド,中国南部に分布するガの仲間で、最近島根各地で発見されている珍しいガだそうです。翅の全体は橙色で、後翅中央上部が白いです。黒い斑紋や斑点が全体に広がっています。成虫は昼間活動し、花の蜜を吸います。
 C032−1 ウメエダシャク(シャクガ科)  #C032−2 ウメエダシャク(シャクガ科)
 撮影F7:2006/06/11 温泉津町  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 丸みのある翅は黒地に白い斑紋があり、開張35〜45mmの大きさです。腹部は黄白から黄色で、節毎に黒い紋があります。幼虫はバラ科のウメ,モモ,サクラ,ニシキギなどの葉を食べます。  
 C205 トンボエダシャク(シャクガ科)  C178 シロオビクロナミシャク(シャクガ科)
 撮影S10:2009/06/11 相模原市 相模原公園  撮影C:2007/06/01 温泉津町西田
   開張22〜27mm。食草ツルアジサイ
 C154 シロツバメエダシャク(シャクガ科)  #C154−1 不明(シャクガ科)
 撮影F7:2006/08/30 相模原公園  撮影F7:2008/10/25 相模原公園
 開張40〜50mm。乳白色の地に2本の横線と、小さなスジが1本見られます。後翅の尾状突起には赤茶に黒く縁取られた紋が2個あります。幼虫はイチイの葉を食べます。
<似ている仲間>ウスキツバメエダシャクと後4種似た仲間がいます。残りの4種を把握していませんので、間違いがあるかもしれません。
★2010.06.20名前不明に訂正 似た種が数種いるようです。ウスキツバメエダシャクかもしれません。
 C172 ウスアオエダシャク(シャクガ科)  C198 コベニスジヒメシャク(シャクガ科)
 撮影C:2007/06/22 温泉津町  撮影F7:2008/10/02 温泉津町
 開張25〜27mm。食草クヌギやクリなどのブナ科  
 C168 クロテンシロヒメシャク  #C167 (科)
 撮影C:2007/06/01 温泉津町西田  撮影C:2007/06/01 温泉津町西田
 C121 ヨツモンマエジロアオシャク(シャクガ科)  C132 ウスミドリナミシャク(シャクガ科>ナミシャク亜科)
 撮影F7:2005/08/22 温泉津町  撮影F7:2005/11/27 温泉津町
 開張20〜25mm。  開張23〜26mm。食草マキ科
 C077 フタナミトビヒメシャク(シャクガ科)  C078 トガリエダシャク(シャクガ科)
 撮影D:2005/05/02 温泉津町  撮影D:2005/05/02 温泉津町
 前翅長10〜14mm。幼虫はバラの葉を食べます。  開張30〜39mm。
 C062 チャエダシャク(シャクガ科)  C036 ヨモギエダシャク♂(シャクガ科>エダシャク亜科)
 撮影D:2004/12/22 温泉津町  撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園
 開張39〜45mm。前翅に見られる横に伸びる2本の黒い線とこの時期ですから、チャエダシャクの様です。本種は11月頃成虫で活動します。幼虫はチャ,カンキツ類,サクラ,コナラの葉を食べます。撮影者が最初に見た感じ、カビかコケが張り付いている様に見えたそうです。捕食者である鳥には、地衣類(菌類と藻類の共生体)に見えるそうです。  開張40〜45mm。幼虫は果樹、マメ類を加害します。
 C197 クロクモエダシャク♂(シャクガ科)  #C124−2 フユシャクの仲間の♀ (シャクガ科)
 撮影F7:2008/10/02 温泉津町  撮影SX00:2011/01/22 神奈川県相模原市
 C124 フユシャクの仲間の♀ (シャクガ科)  #C124−1 フユシャクの仲間の♀ (シャクガ科)
 撮影F7:2006/02/23  温泉津町  撮影F7:2006/02/23  温泉津町
 詳しい名前までは分かりませんが、フユシャクの♀です。漢字で「冬尺」と書き、冬に活動する尺蛾(シャクガ)から名付けられています。写真は♀で、翅が無くガに見えません。この仲間の♀は翅が退化していたり小さく、飛ぶことはできません。主に12月中旬頃から翌年の2月頃に成虫で出現し、食木に産卵します。卵は早春に孵化し、幼虫は若葉を食べ成長し、夏に土にもぐって蛹(さなぎ)になります。普通のガやチョウと違って、反対の季節を生きいています。
■写真の体長5mm前後、モモの木で見付ける。
●ウスバフユシャク:体長♀6〜9mm、食草:バラ科のサクラ,モモ
●ホソウスバフユシャク:体長♀5mm前後、食草:コナラ
■フユシャクの特徴
1.フユシャクの仲間は、日本で約28種が知られています。
2.成虫は他のガやチョウと違って、冬に活動します。
3.♀は翅が退化していたり小さく、飛ぶことができなため、卵を産み付けられた木や、その周辺で、一生を終えます。しかし仲間の中には幼虫の時、大きく糸を吐いて風に乗って移動するものもいます。ほとんどの♀は木から木へ移動することなく、フェロモンを出して飛べる♂を呼寄せ、交尾して産卵し、その木で世代を繰り返します。
4.♂♀共に口吻(こうふん)がなく、成虫の状態で栄養を補給することはありません。冬に吸蜜する花がないことや、冬に水分などを吸蜜すると凍る問題があることから、退化したと考えられています。成虫は栄養補給無しに1ヶ月前後生きます。

 #C208 不明(科)  #C208−1 不明(科)
 撮影S10:2010/05/12 横浜市青葉区  撮影S10:2010/05/12 横浜市青葉区
 #C210 不明(科)  #C210−1 不明(科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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