ガ1.ガ全般福光村・昆虫記リスト分類別
ガ.1(鱗翅目:りんしもく/チョウ目) C3-1
 ガ全般
C3-2
シャクガ
C3-3
スズメガ,ヤママユガ
ガの卵,幼虫,繭,蛹C4
幼虫・繭・蛹
 
 C011 キンモンガ(フタオガ科)   #C011−1 キンモンガ(フタオガ科) [拡大
 撮影F:2003/08/26 温泉津町福光  民家Kそば  撮影F:2004/05/06 温泉津町福光  民家K庭
 開張40mm前後、前翅長18〜20mm。幼虫はリョウブなどを食べます。ガでありながら昼間に花の蜜を吸うそうです。 リョウブ(リョウブ科):山地に生える落葉高木です。樹皮は茶褐色で、剥がれて斑紋を作ります。葉は比較的大型で、柏と栗の葉を合わせた感じです。6月〜7月頃に、20cmぐらい飛び出した花軸に小さく白い花を沢山つけます。
 C015 ホタルガ(マダラガ科)  [拡大1] [拡大2]   #C015−1 ホタルガ♂(マダラガ科)
 撮影F:2003/09/15 温泉津町福光  民家K裏  撮影F7:2007/06/17 温泉津町
 開張50mm前後、前翅長26〜28mm。飛ぶ時白い帯びが輪の様に見えます。似ているガで白い帯が少し直線的で中央よりのシロシタホタルガがいます。裏から見れる場合後翅が白いのがシロシタホタルガです。幼虫はヒサカキなどを食べます。 ヒサカキ(ツバキ科):常緑小高木、高さは4〜8m。サカキに似てサカキでないことから、この名が付いています。葉の淵がノコギリ状になっています。榊の代用として神事に使われます。 
 #C015−2 ホタルガ(マダラガ科)  #C015−3 ホタルガ(マダラガ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 C181 キスジホソマダラ(マダラガ科)  #C181−1 キスジホソマダラ(マダラガ科)
 撮影C:2007/08/22 川本町三原(かわもとまち・みはら)  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 前翅長10〜13mm。全体は紺色を帯びた黒色で、翅に幾本かの黄色い縦スジが、斑(まだら)に配しています。♀の触角は針状で、♂の触角は櫛状ですから、写真上が♀で下が♂になります。  
 C012 マエグロホソバ♀(ヒトリガ科 > コケガ亜科)  C155 ギンツバメ(ツバメガ科)
 撮影F:2003/08/26 温泉津町福光  民家Kそば   撮影F7:2006/08/30 相模原公園
 前翅長19〜20mm。羽化したところ。♀には2対の黒い紋,♂は全体的に白で、翅に濃い紺色の縁が見られます。ヨツボシホソバの♂は簡単に区別できますが、♀は良く似ていて区別が難しいです。幼虫は地衣類,コケ類を食べます。地衣類(ちいるい):菌類の仲間で、カビやキノコと同じ真菌類,藻類の共生生物で、樹木や岩石,地上などに付着して生活しています。  開張30〜35mm、前翅長15〜17mm。薄い灰白地に横に走る6〜7本の灰スジ模様が特徴で、翅を広げると前後の翅の灰スジ模様はつながります。発生時期は6〜7月と9〜10月の2回です。図鑑で食草は不明となっていました。
■日本で見られるツバメガは、本種とヤクシマギンツバメの2種
 C141,−1 ヒメアトスカシバ(スカシバガ科) 上♀,下♂  #C141−2,−3 ヒメアトスカシバ(スカシバガ科)
 撮影F7:2006/06/11 温泉津町  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 前翅長♀11〜15mm、♂10〜14mm。開張♀22〜29mm、♂21〜27mm。同じ♀で似たブドウスカシバがいますが、本種には腹部先に縦2本の黄色いスジがあります。♂の腹部先は扇状の毛束があり、扇状毛束の周縁は白くなっています。♀同士が似ているブドウスカシバの♂の腹部先は、扇状に開いていませんから、♂は似ていません。食草はアカネ科のヘクソカズラで、幼虫は蔓(かずら)の部分に(ちゅうえい)を作ります。よく蔓のを割ると黒い繭が表れます。それが本種の繭です。  左が♀で、右が♂です。
■スカシバガを漢字で「透翅蛾」と書きます。ハチの翅に似せて鱗粉のないところがあり、透けて見えることからこの名が付いています。
■スカシバガの仲間全体がスズメバチやアシナガバチなどのハチに擬態して、哺乳類や鳥類から身を守っていると言われています。昼間活動し飛ぶのが早く、飛んでいる姿はハチにしか見えません。
ハチに擬態している昆虫ハチに擬態している昆虫
 C148 ムナブトヒメスカシバ♀(スカシバガ科)ハチに擬態する昆虫  C148−1 ムナブトヒメスカシバ♂(スカシバガ科)
 撮影C:2006/06/29 10:01 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2006/06/29 9:57 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張♀17〜22mm、♂14.5〜18mm。黒い体に腹部中央前よりに太い2本の黄色い帯が特徴のようです。幼虫はノイバラ,栽培バラなどの葉を食べます。  前肢を持ち上げている姿はエビとかザリガニに見え、ハチには見えません。本種は小さなスカシバで、体長は8〜10mmです。遠くから見たとき、太く見えている前肢や付いている毛束は、また違った形で見えるのかもしれません。
 C031−1 コスカシバ(スカシバガ科)  #C031−2 コスカシバ(スカシバガ科)
 撮影F7:2008/08/15 温泉津町  撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 開張20〜30mm、前翅長13〜15mm。翅の透明部分には鱗粉が付いていません。このガの仲間はハチに似せて身を守っているそうです。全体は黒く、前胸部背には黄色い2本の線と、腹部に3本の黄色い帯があります。写真の腹部には2本の帯しか見られません。気にはなりますがコスカシバでよいと思います。幼虫はソメイヨシノなどのサクラの樹皮を食べます。 標識的擬態をしている昆虫(ハチやアリに擬態している昆虫)
隠蔽的擬態をしている昆虫(周囲の環境に擬態している昆虫)
 C206 モモブトスカシバ(スカシバガ科)  C101−2 マドガ(マドガ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2010/06/11 相模原市
 前翅長12〜14mm。後肢腿節に白黒茶色の沢山の飾りふさが付いているので、この名が付けられています。成虫は曇った日や夕方に花にいるのを見ます。幼虫は、アマチャヅルの茎に(ちゅうえい)をつくり、それを食べるそうです。  開張14〜17mm、前翅長7〜9mm。翅は黒色で、黄色と半透明の斑紋があります。成虫は昼間活動し、花の蜜を吸います。幼虫はボタンズルの葉を食べます。
■マドガの名の由来:漢字で窓蛾と書き、翅に見られる半透明の部分が窓の印象があることから呼ばれている様です。 
 #C101 マドガ(マドガ科)  #C101−1 マドガ(マドガ科)
 撮影F7:2009/05/14 温泉津町  撮影F7:2009/05/14 温泉津町
 C035 カノコガ(カノコガ科)  #C035−1 カノコガ(カノコガ科)
 撮影C:2004/07/06 温泉津町福光  草むら  撮影F7:2005/08/20 温泉津町
 開張31〜38mm、前翅長16〜20mm。体色は頭部,肢,触角が黒色。腹部は濃い群青色で、スカシバの様に黄色い縞と帯があり、ハチに似せていると言われています。飛び方は遅く翅の不透明な部分も広く、ハチと見間違えることはないようです。翅は紫っぽい黒で鱗粉のない半透明の斑紋があります。幼虫はタンポポ,ギシギシの葉を食べます。成虫はチョウの様に昼間活動し、花にも集まります。 ■名の由来:シカの子供の斑紋と同じ模様をしていることから、鹿(か)の子ガと名付けられています。
 #C035−2 カノコガ(カノコガ科)  #C035−3 カノコガ(カノコガ科)
 撮影F7:2006/06/11 温泉津町  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 C147 キハダカノコ(カノコガ科) [拡大  #C147−1 キハダカノコ(カノコガ科)
 撮影C:2006/06/29 10:02 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2006/06/29 10:07 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張30〜37mm。頭部,胸部,腹部は黄色地に黒い帯があり、ハチに擬態しています。よく似ているカノコガの仲間で、こちらの方は全体が橙黄色ですからハチに見えます。幼虫はキク科植物を食べます。   カノコガ  キハダカノコ
  C035     C035
 C040 オスグロトモエ♂(ヤガ科)  #C040−1 オスグロトモエ♂(ヤガ科)
 撮影C:2004/07/22 温泉津町福光 釜野の道横  撮影C:2004/08/05 温泉津町福光 不言城岩穴
 開帳58〜68mm、前翅長32〜40mm。翅の大きさに対して小さい1対の巴紋(ともえもん)がありますからオスグロトモエです。♀の腹部は紅色で特徴的ですが、♂は地味な色で、腹部の先のみ赤く、翅も暗い黒褐色です。幼虫はネムノキ,アカシアの葉を食べます。 <似た仲間>●ハグルマトモエ:♂はよく似ている、やや小さい。
巴紋(左二つ巴):涌き出た水が渦を巻いている様子を図案化したものとされ、現在神社などの家紋として広く使われています。
 C119 オオウンモンクチバ(ヤガ科)  C224 コマルモンシロガ(ヤガ科>アオイガ亜科)
 撮影C:2005/08/28 浜田市 海浜公園  撮影S10:2009/06/23 大田市温泉津町福光
 開張45〜50mm、前翅長21〜25mm。前翅付け根寄りの後側に黒い斑があり、♂ははっきりしていて♀は全体の斑紋がはっきりしていません。幼虫はクズ,フジなどのマメ科植物やイネ科植物を食べます。  開張29〜32mm。
 C051 ソトウスグロアツバ(ヤガ科)  C052 キシタアツバ(ヤガ科)
 撮影C:2004/08/22 温泉津町福光  草むら  撮影C:2004/08/22 温泉津町福光  草むら
 前翅長11〜13mm。あまり特徴がない様に見えます。全体は茶褐色で、前翅中央とその中央から後方中央に2段の湾曲した黄白の点線が見られます。幼虫は枯葉を食べるそうです。  開張30mm前後、前翅長16mm前後。前翅の中央から付け根まで黄褐色で、前側の縁が闇色、翅の中央に紫っぽい灰色の帯、後方は茶褐色、後方の縁は闇色です。写真では分かりませんが後翅は後方の縁を除き全体に黄色ないし黄褐色です。キシタとは下の翅(後翅)が黄色いから名付けられているのだと思います。幼虫はヤブマオなどのマオ類の葉を食べます。
 C182,−1 アカエグリバ(ヤガ科) [拡大] 擬態  #C182−2,−3 アカエグリバ(ヤガ科) [拡大
 撮影F7:2007/09/09 温泉津町  撮影F7:2009/04/03 温泉津町
 開張47〜50mm、前翅長22〜25mm。全体は赤褐色で、木の葉に擬態した姿をしています。上から見ると翅の合わせ目が分からないほど一体化した形をしています。成虫は鋭く尖った口で果実に孔を開けて汁を吸います。幼虫はツヅラフジ科のアオツヅラの葉を食べます。

 肢は6本ありますが、4本を隠してアケビの葉に肢2本で起用に立っています。撮影中は葉を動かしても微動だにすることなく、枯れ葉を演じていたそうです。
 冬は枯葉色をしています。大きさも2cmちょっとですからほとんどの方は枯葉と思っていると思いますね。
 C050 アケビコノハ(ヤガ科) [拡大  #C050−1 アケビコノハ(ヤガ科)
 撮影C:2004/10/03 温泉津町福光 山道  撮影C:2004/10/03 温泉津町福光 山道
 開張90〜100、前翅長46〜56mm。前翅は闇緑褐色で、先が尖り葉の脈を思わせる筋が見られます。後翅は明るい橙色に黒い大きな渦巻き状の目玉模様があります。前翅を開くと後翅の目玉が現れ蛇の目に似せて鳥から身を守っているのだそうです。幼虫はアケビ,ムベの葉を食べます。成虫はブドウやモモなどの果実の汁を吸います。 アケビ:落葉性のツル植物。葉は小さく細長い楕円型で、花は4〜5月ごろ紫色の花をつけます。実は紫色で片側が割れ、中に黒い種を半透明の甘い果肉が覆ったものが、割れた反対側にくっ付いているのが外から見れます。アケビの名の由来は、この割れた姿の”開け実”から付けられています。
 #C050−3 アケビコノハ(後翅の模様と幼虫)  C131 キノカワガ(ヤガ科) [拡大
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   開張23〜43mm、前翅長18〜21mm。前翅の表は灰緑色に闇褐色の模様があり、翅を閉じると黒い縦筋が腹部横を沿うようにでき、木肌の割れ目の模様となります。特徴的な翅先で、90度に近い角度があります。このガはこの姿で越冬します。食草はカキです。
 C175 チャドクガ(ドクガ科)  C102 アカマエアオリンガ?(コブガ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2005/07/30 温泉津町
 開張♂24〜26mm、♀28〜34mm。食草チャ,ツバキ,サザンカ  クワの葉に付いているのは抹茶色で、前翅長10mm前後の小さいガだそうです。
●アカマエアオリンガ:食草ハギ,ヤナギ
■似た緑色のガ>ニモンアオリンガ:食草ツツジ
 C218 チャノコカクモンハマキ♂(ハマキガ科)  #C218−1 チャノコカクモンハマキ♀(ハマキガ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
   リンゴコカクモンハマキに似ていて、同定は難しいようです。
 C174 ミダレカクモンハマキ(ハマキガ科)  C209 アトキハマキ♂(ハマキガ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 開張♂16〜22、♀20〜24。食草バラ,ブナ,リンゴ,ナシ  枯れた花が、葉にひっかかっているように見えました。鳥の糞の擬態なのでしょうか?光沢があるようにも見えました。
 #C200 ヒメシンクイガの仲間(ハマキガ科)  #C200−1 ヒメシンクイガの仲間(ハマキガ科)
 撮影F7:2008/10/02 温泉津町  撮影F7:2008/10/02 温泉津町
 C196 クロハネシロヒゲナガ♀(ヒゲナガガ科) 動画  #C196−1 クロハネシロヒゲナガ♂(ヒゲナガガ科)
 撮影EOS:2008/05/02 益田市美都町 双川峡  撮影EOS:2008/05/02 益田市美都町 双川峡
 開張約9mm。4月末から5月の時期に、カラスノエンドウの生える場所で見かけます。
■図鑑によって違う:クロハネシロヒゲナガ/クロハネシロヒゲナガガ
 フェロモンを感知するため♂は♀の2倍以上の長い触角をもちます。♀の翅は黒くはないと思いますが、♂の翅が黒く、白くて長い触角をもつことからこの名が付いているようです。
 C079 ホソオビヒゲナガ♂(ヒゲナガガ科)  #C079−1 ホソオビヒゲナガ♂(ヒゲナガガ科)
 撮影F:2004/05/14 温泉津町福光  山道  撮影D:2005/05/27 温泉津町
 開張14〜17mm。頭部が橙色、前翅が金属光沢のある暗い緑色で、中央横に白くて細い帯があります。♂の触角は前翅長の3倍以上あります。(2005.06.10名前訂正)  前翅には金属光沢があり、見る角度により銅色や金色に変化するそうですから、ホソオビヒゲナガと同定します。
 C023 キオビクロヒゲナガ♀(ヒゲナガ科)  C177 ウスベニヒゲナガ(ヒゲナガガ科)
 撮影D:2005/05/02 温泉津町  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
 開張13〜16mm。金属光沢のある翅に中央横に白い帯があり、前側が霜降り状態に見えます。胸部背が青っぽいのも特徴の様です。触角が短いので♀です。(2005.06.10名前訂正) ■似た仲間>ヤマキヒゲナガ,ツマモンヒゲナガ
 ツマモンヒゲナガ(タカネコヒゲナガ):開張10〜17mm。
 ヤマキヒゲナガ:頭部が黒く、山地に生息
 C176 クロモンマルハキバガ(マルハキバガ科)  C202 シロスジベニマルハキバガ(マルハキバガ科)
 撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山  撮影F7:2009/05/18 相模原市 相模原公園
 開張16〜20mm。食草ミズキ  
 C095 ウメスカシクロバ(マダラガ科)
 撮影D:2005/05/27 温泉津町
 開張約20mm。全体が黒く、少し青紺色の光沢があります。ウメ,モモ,サクラなどのバラ科の木に付きます。
<似た仲間>●ブドウスカシクロバ,リンゴハマキクロバ
 #C095−1 ウメスカシクロバ(マダラガ科)  #C095−2 ウメスカシクロバ(マダラガ科)
 撮影F7:2006/06/10 温泉津町  撮影F7:2006/06/10 温泉津町


メイガ科
 C142 オオウスベニトガリメイガ(メイガ科)  #C142−1 オオウスベニトガリメイガ(メイガ科)
 撮影C:2006/06/24 15:44 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2006/06/24 15:47 大田市三瓶町 三瓶山
 開張15〜20mm。紅紫の翅に前翅から後翅中央に白い横帯があり、後翅の白帯は太いです。幼虫はブナ科の葉を食べます。 <似た仲間>キモントガリメイガ 
 C164 ウスベニトガリメイガ(メイガ科)  C163 ウスアカムラサキマダラメイガ(メイガ科) [拡大
 撮影F7:2007/05/11 温泉津町  撮影F7:2007/05/11 温泉津町
   前翅長9〜11mm。何か不思議な形と思い撮影しました。2本の触角は胸部背でクロスして翅裏に納められ、背に見られる天使の小さな羽で押さえているように見えました。拡大図で御覧下さい。


ツトガ科
 C109 シロオビノメイガ(ツトガ科>ノメイガ亜科)  #C109−1 シロオビノメイガ(ツトガ科>ノメイガ亜科)
 撮影F7:2005/09/30  温泉津町  撮影F7:2007/09/09  温泉津町
 開張21〜24mm。全体は茶褐色から黒褐色で、中央に真っ直ぐに近い白い帯が特徴です。また前翅先近くに、もう1本白い帯が見られます。成虫は昼間にも活動し、花の蜜を吸います。幼虫はホウレンソウ,ウリ,サトウダイコンなどの農作物やイヌビユ,アカザなどの雑草を食べます。 ※2010.09.30 科名訂正
 #C173 シバツトガ(ツトガ科)  C140 シロモンノメイガ(ツトガ科>ノメイガ亜科)
 撮影C:2007/06/22 温泉津町  撮影F7:2006/06/10 温泉津町 
 開張約20mm。食草シバ  開張18〜21mm。


アゲハモドキ
 C041,−1 アゲハモドキ(アゲハモドキガ科)  #C041−2,−3 アゲハモドキ(アゲハモドキガ科)
 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光 民家k  撮影S10:2009/06/11 町田市七国山
 開張56〜66mm、前翅長28〜30mm。全体は薄い黒色で、翅脈(しみゃく)が濃い黒色です。後翅の縁ぞいと腹部横に紅色の紋が並びます。配色や尾状突起(びじょうとっき)の形は、ジャコウアゲハに擬態(ぎたい)しているのだそうです。擬態する理由は、ジャコウアゲハがウマノスズクサと呼ばれる毒草を食べることにより体に毒を蓄積し、鳥から嫌われていることによります。ガですから夜、明かりに集まりますが、昼間も普通に活動します。幼虫はヤマボウシ,ミズキを食べます。 ウマノスズクサ:ウマノスズクサ科 多年草ツル植物。
日当たりの良い土手などに生えていて、葉はヤマイモの様な三角形の葉です。花はラッパ状の花筒になっていて、腐った匂いを出してハエなどを誘い、花粉の媒介をさせています。

標識的擬態(ひょうしきてきぎたい):標識的擬態


ヒトリガ科
 C044 シロヒトリ(ヒトリガ科)  #C044−1 シロヒトリ(ヒトリガ科)
 撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 山道  撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 山道
 開張58〜70mm、前翅長28〜35mm。全体は純白で、肢の付け根が赤く、側面に赤色または、黄色と黒い斑紋が並んでいます。腹部背にも黒い斑紋が並びます。幼虫はクワやスイバ,ギシギシ,タンポポなどの葉を食べます。♂と♀の違いは色では判断できないようで、触角で判断します。♂の触角は枝毛が両横に広がっています。   
 #C104 不明(?科)  #C104−1 不明(?科)
 撮影F7:2005/07/22 温泉津町  撮影F7:2005/07/22 温泉津町



カギバガ科
 C120 アカウラカギバ(カギバガ科) [拡大  
 撮影C:2005/08/28 浜田市 海浜公園  
 開張37〜48mm。尖った翅を開くと前翅先から後翅を渡って横1本のスジが見られます。裏側の体の部分は、名前の通り赤い色をしています。幼虫はユズリハの葉を食べます。  


イラガ科
 C048−5 ヒメクロイラガ(イラガ科)  
 撮影S10:2009/06/20 鹿足郡津和野町後田  
 前翅長♀約20mm,♂約14mm。市街地で大量発生している種です。原因は分かっていないとされています。動物の毛を装っているように見え、♀は全体に褐色していて、♂には黒い帯があるそうです。写真のどちらにも黒い帯は見られませんが、右が褐色色で大きいので右が♀です。  


シャチホコガ科
 C122−2 モンクロシャチホコ(シャチホコガ科)  #C122−3 モンクロシャチホコ(シャチホコガ科)
 撮影S10:2010/07/22 横浜市  撮影S10:2010/07/22 横浜市
 開帳45〜59mm。サクラやナシなど、バラ科に寄生。 幼虫
 C169 クロシタシャチホコ(シャチホコガ科)  C185−4 シャチホコガ(シャチホコガ科)
 撮影F7:2005/11/27 温泉津町  撮影S10:2010/?? 横浜市
 クヌギの樹にいたシャチホコガの仲間です。図鑑で似ているはクロシタシャチホコ,スズキシャチホコでした。
●クロシタシャチホコ:食樹ツバキ
●スズキシャチホコ:食樹クヌギ,コナラ
 開張50〜60mm。カエデ科,ニレ科,ブナ科,バラ科などに寄生
幼虫


カイコガ科
 C083−5 クワゴ(カイコガ科)  #C070 クワゴの繭(カイコガ科)
 撮影S10:2010/07/22 横浜市  撮影D:2005/01/25 温泉津町
 クワコともいいます。養蚕(ようさん)用のカイコの野生種だそうで、このクワゴを養蚕用に馴化(じゅんか)させたそうです。繭(まゆ)は1〜2枚のクワの葉で覆われ、剥ぐと白い扁平な繭が現れ、さらに中に細長い卵型の繭があります。カイコの幼虫は真白ですが、本種幼虫は鳥の糞を真似た形と色をしています。 幼虫

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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