ガ3.スズメガ,ヤママユガ福光村・昆虫記リスト分類別
ガ.3(鱗翅目:りんしもく/チョウ目) C3-3
 スズメガヤママユガ
C3-1
ガ全般
C3-2
シャクガ
ガの卵,幼虫,繭,蛹C4
幼虫・繭・蛹
スズメガ科 
 C150 ウンモンスズメ(スズメガ科)  C149 クチバスズメ(スズメガ科)
 撮影C:2006/07/08 07:05 温泉津町福光  撮影C:2006/07/08 07:07 温泉津町福光
 開張60〜85mm、前翅長34mm前後。全体は緑色で、前翅は薄い緑に濃い緑をぼかした模様をしています。この模様が雲の様に見えることからこの名が付いています。なかなか見せてくれませんが、後翅の中ほどは紅色をしています。食草ケヤキ,ニレ  開張95〜115mm、前翅長50mm前後。全体は黄褐色から淡い闇褐色で、前翅後角と後翅後角に闇色の紋があります。食草カシ,ブナ,クリ
<似た仲間>モモスズメ
 #C149−1 クチバスズメ(スズメガ科)  #C149−2 クチバスズメ(スズメガ科)
 撮影S10:2010/06/11 相模原市  撮影S10:2010/06/11 相模原市
 C213 モモスズメ(スズメガ科)  #C213−1 モモスズメ(スズメガ科)
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 C151 ビロードスズメ(スズメガ科)  #C151−1 ビロードスズメ(スズメガ科)
 撮影C:2006/07/08 06:57 温泉津町福光  撮影C:2006/07/08 07:01 温泉津町福光
 開張60mm前後、前翅長27〜30mm。全体は闇色から闇緑褐色と茶褐色をしていて、名にある雀(すずめ)に見えます。食草ブドウ,カワラマツバ,ヤブカラシ  
 C123 エビガラスズメ(スズメガ科) [拡大  #C123−1 エビガラスズメ(スズメガ科)
 撮影C:2005/10/01 温泉津町福光 民家K  撮影C:2005/10/01 温泉津町福光 民家K
 開張100mm、前翅長35〜45mm。前翅は灰黒で、不明瞭な模様があります。後翅には濃い灰黒の横帯が見られます。腹部には4,5段の白,赤,黒の重なった帯が見られます。この海老の様な柄から名が付いています。幼虫はサツマイモやアサガオ,ヒルガオ,アズキを食べ、サツマイモを食害する害虫としてよく知られています。  エビガラスズメは普段翅を閉じていて、人が近づくと翅を開いて白赤黒の目立った帯模様を見せつけて威嚇(いかく)するそうです。
 C225 サザナミスズメ(スズメガ科)  C054 ホシホウジャク(スズメガ科)
 撮影S10:2010/08/22 横浜市  撮影C:2004/08/22 温泉津町福光
 開張50〜80mm。
■食樹:モクセイ,ネズミモチ,イボタノキなど。
■似た仲間:ヒメサザナミスズメ
 ホウジャクは飛び方に特長があり翅のはばたきが多く、空中停止(ホバリング)と、後退ができるハチドリの様なガです。外見も細長い吸蜜管を持っています。体はずんぐりむっくりで、小さな花や細長い花に止まることができないくらい重いです。しかしこのホバリングができる飛び方と体長以上の口吻(こうふん)で、小さな花や筒状の細長い花でも蜜を吸うことができます。本種は昼間活動し、花の蜜を吸います。
●ホシホウジャク:開張59mm前後、前翅長22〜25mm。全体は焦げ茶をさらに褐色した様な色。後翅中央から付け根手前まで橙黄色。腹側に2対の橙色の紋。腹部端寄りに細い白帯。食草ヘクソカズラ。
<似た種類>
●フリッツェホウジャク:夜活動する。上の写真は昼間撮影。
●クロホウジャク:ホシホウジャクに似ているが大きい。前翅長28mm
 C219 ヒメクロホウジャク(スズメガ科)  #C219−1 ヒメクロホウジャク(スズメガ科)
 撮影S10:2012/10/09 温泉津町西田  撮影S10:2012/10/09 温泉津町西田
 C214 ホシヒメホウジャク(スズメガ科)  #C214−1 ホシヒメホウジャク(スズメガ科)
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 前翅長約17mm。後翅は特徴的で、黄褐色から橙色で、外縁が闇褐色をしています。食草は、ヘクソカズラです。 ■日本で最小のスズメガです。
 C071 オオシモフリスズメ(スズメガ科) [拡大  #C071−1 オオシモフリスズメ(スズメガ科)
 撮影C:2005/04/14 温泉津町  撮影C:2005/04/14 温泉津町
 開張110〜120mm,前翅長60〜72mm、スズメガの中で日本最大。全体は青みのある灰色から灰黒で、胸部背に縦縞、前翅中央が白く、名にもある様に霜降りに見えます。撮影者によれば、翅には鮮やかさがあり、羽化して間もない成虫に見えたそうです。図鑑には青い灰色と茶褐色の色の2種が掲載されていました。♂♀の違いなのか、違いの記述はありませんでした。ウメ,モモ,アンズ,サクラなどバラ科の木によく付きます。静岡県周辺の中部域から西に分布しています。 ■オオシモフリスズメはとまる時、上の写真の様に腹部の先を立てる様にしてとまります。取り付き方は垂直に張付くか、ぶら下がる様です。
 C133−20 オオスカシバ(スズメガ科)  C133−22 オオスカシバ(スズメガ科)
 撮影DMC-FZ8:2008/09/15 神奈川県相模原市  撮影DMC-FZ8:2008/09/15 神奈川県相模原市
 開張50〜70mm、前翅長25〜30mm。全体は黄緑色で、腹部中央に赤紫と黒色の帯をもちます。翅(はね)は無色透明で、ハチに擬態しているといわれています。幼虫はクチナシの葉を食べ、食害します。
上:羽化後、地表の土や落ち葉を退けて木に登ったところの様です。
★写真は蝶や蛾を飼育されている中田さんが撮影されたものです飼育記
上:羽化して飛び立つ前の写真で、翅(はね)には鱗粉が見られます。
下:飛び立った後撮影された写真で、翅に鱗粉は見られません。一度の飛行で、翅に付くほとんどの鱗粉が脱落する様です。

ヤママユガ科
 C183 ヤママユガ♂(ヤママユガ科)  #C183−1 ヤママユガ♂(ヤママユガ科)
 撮影C:2007/09/09 温泉津町  撮影C:2007/09/09 温泉津町
 開張115〜150mm、前翅長65〜85mm。黄色や赤褐色,闇褐色などの色彩変異が見られます。♂の触角は羽毛状で広がっています。本種の繭から作られる生糸は、淡い緑色をしていて高級絹の材料として利用されます。幼虫はブナ科のクヌギ,コナラ,カシやバラ科の葉を食べます。  
 C152 シンジュサン(ヤママユガ科)  #C152−1 シンジュサン(ヤママユガ科)
 撮影F:2006/08/03 5:46 温泉津町井田  撮影F:2006/08/03 5:48 温泉津町井田
 開張120mm、前翅長63〜72mm。全体は緑褐色から闇褐色で、翅の内横線と外横線が白色をしています。翅先の黒い斑が目玉で、縁の模様が腹で、背を向けた2匹のヘビに見えます。幼虫はシンジュ,クルミ,キハダ,クヌギなどの広葉樹の葉を主に食べます。
■本種は明治初期から昭和初期にかけてシンジュ絹糸(薄黄緑色)を得るために養蚕(ようさん)されていました。
■神樹(しんじゅ):ニガキ科ニワウルシ属,別名ニワウルシ
 街路樹や景観樹でよく見かけます。高さ15〜25mぐらいの落葉高木で、幹は灰褐色、葉は大きく、春終り頃から小さな緑白い花を咲かせ、秋に薄い羽を持った実になります。この樹は中国原産で、明治初期に シンジュ絹糸を得るためにシンジュ蚕(かいこ)の餌さとして各地に植えられ、それが全国的に野生化したそうです。
 #C145−1 オオミズアオ♀(ヤママユガ科) [拡大]  #C145−2 オオミズアオ♀(ヤママユガ科)
 撮影F7:2006/08/13 大田市三瓶町 姫逃池   撮影F7:2006/08/13 大田市三瓶町 姫逃池 
 C145 オオミズアオ  C144 オナガミズアオ
 撮影X:2006/06/09 茨城県龍ヶ崎市の市営公園  撮影C:2006/07/03 温泉津町福光 撮影者庭
 オオミズアオは4〜5月と7〜8月の年2回発生します。春に発生する種類はよく似たオナガミズアオと区別し難いです。違いを表にしました
項目 オオミズアオ
集まる木,食樹 クヌギ,サクラなどの広葉樹
春に発生する種の色 水色,夏:黄色みのある水色
前翅頂 オナガに比べ尖らない ×
前翅長 55mm以上がオオミズアオ
前翅外側のスジ 波状
後翅に見られる眼状紋 色は黄色で楕円,内縁濃紅色
♂の触角  一般的には茶色 ×
写真は茨城県牛久市にお住まいの谷田部さんが撮影されたものです。
注:一応全部を比較して、総合的に判断する必要があります。
  よく似ていて、全ての項目が合っている分けではないようです。
項目 オナガミズアオ
集まる木,食樹 カンバノキ科ハンノキ属のみ ×
春に発生する種の色 水色,青みが少し強い ×
前翅頂 オオミズアオに比べ尖る ×
前翅長 50mm以下がオナガ
前翅外側のスジ 直線,波状にならない
後翅に見られる眼状紋 少し大きな円形
♂の触角  一般的には黄緑から黄褐色
北隆館の図鑑に外横線は波状にならず直線となるとあります。

[注]撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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