福光村・昆虫記リスト
甲虫2(鞘翅目:しょうしもく/コウチュウ目) K2
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K2 カブトムシ コガネムシ オサムシ マイマイカブリ ゴミムシ ゴミムシダマシ ハムシダマシ クチキムシ
 
カブトムシ・コガネムシ
 K003−2,−3 カブトムシ♂(コガネムシ科) [拡大  #K003−4,−5 カブトムシ♂(コガネムシ科) [拡大
 撮影C:2005/08/01 温泉津町福光 しいたけ栽培の林  撮影C:2005/08/01 温泉津町福光 しいたけ栽培の林
 全長♂40〜79mm、体長(角を含めない長さ)32〜53mm。体色は赤褐色から黒色で、上翅に柔らかくて短い黄褐色の毛が生えています。♂には頭部と胸部背に角状の突起があります。成虫はクヌギやコナラに集まり樹液を舐(な)めます。また熟した果実にも集まり汁を舐めます。幼虫は腐植土(ふしょくど)の中で腐植物質を食べて育ちます。
■交尾後♀は腐植土,朽ち木,堆肥などに20〜30個の卵を生み付ける。卵は10日〜14日で孵化する。その後腐植物質を食べて育ち2回脱皮して3齢(終齢)幼虫となり、その終齢幼虫の姿で越冬する。終齢幼虫の大きさは最終的に100mm前後と、かなり大きくなる。大きくなった終齢幼虫は、6月頃土に深くもぐって前蛹(ぜんよう)となり、7日〜10日で蛹になる。その後2,3日で羽化し、7日前後で地上に出てくる。
■日本に元々いたカブトムシは4種類。2種は沖縄,南西諸島に分布
■日本の甲虫の中で2番目に大きい種。一番大きい甲虫は、ヤンバルテナガコガネ(体長48〜62mm)。
 ♂には頭頂部に長く、胸部背に短い角状の突起があり、他の虫と戦って樹液や♀を得るために武器として使います。戦う相手は主に仲間同士やクワガタで、頭部にある長い角を相手の腹部と樹木の間に差し入れて、胸部背の短い角で挟んだ形で、後ろに放り投げます。写真のカブトムシは胸部横に穴が開いており、クワガタと戦って、大アゴで強く挟まれた様です。クワガタに対してのカブトムシの必勝法は、素早くサイドに周りこみ、角を差し込んで持ち上げるパターンです。角は♀に見られません。♀は土にもぐるために無いと言われますが、それ以前にコガネムシの♂♀には角がありませんから、カブトムシの♂が特殊な進化を遂げたのだと思います。
 K003,−1 カブトムシ♀(コガネムシ科) [拡大  #K003−8,−9 カブトムシ♀(コガネムシ科)
k003.JPG(46KByte)
 撮影F:2003/08/15 温泉津町福光 しいたけ栽培の林  撮影C:2008/08/03 温泉津町福光
 ♀は体長40〜50mm。幼虫は腐葉土など腐った植物を食べます。成虫はクヌギ,コナラなどの樹液や腐りかけた果実をなめます。  
 K003−6 カブトムシ3齢幼虫(コガネムシ科)  #K003−7 カブトムシ3齢幼虫(コガネムシ科)
 撮影C:2005/11/14 温泉津町福光 しいたけ栽培の林  撮影C:2005/11/14 温泉津町福光 しいたけ栽培の林
 カブトムシの幼虫が、朽ちた榾木(ほだぎ)にいたそうです。3齢(終齢)幼虫で70mm前後あると思います。この終齢幼虫の姿で越冬し、朽ちた木の腐植物質を食べて成長し、最終的に100mm前後とかなり大きくなります。大きくなった終齢幼虫は、6月頃土に深くもぐって前蛹(ぜんよう)となり、7日〜10日で蛹になります。
■カブトムシの幼虫:頭部近くの側面に黄褐色の斑が1対あります。クワガタの幼虫には見られません。
■♀の幼虫は終齢幼虫期に卵をすでに体の中に持っているそうです。尻先を光に当てると白くて丸い卵が見えるそうです。
榾木(ほだぎ):シイタケなどを栽培する時に使われる菌糸を植え付けるために一定長さに切られた原木のことを言い、ブナ,シイ,クリの木などが原木として使われます。
 K091 センチコガネ(コガネムシ科)  #K091−1 オオセンチコガネ?(コガネムシ科)
 撮影C:2005/05/08 温泉津町井田 大江高山登山口  撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山
 体長14〜20mm。色は黒色で、紫,紫銅,金銅色の、金属光沢をもちます。牛や馬の牧場や、動物小屋の糞に集まります。市街地でも普通に見かけ、ペットの糞にも寄ってきます。外国のフンコロガシ(スカラベ)と呼ばれるコガネムシの仲間ですが、本種は糞を転がすことはしません。国内では糞が大好きな虫として、糞虫と呼ばれています。食べるものは糞の他に、地に生えるキノコの腐った部分を食べたりします。
注:写真は、頭楯の前縁が弓状なので、センチコガネと同定
 写真の頭楯の前縁は、少し尖って見えるので、オオセンチコガネの可能性もあります。センチコガネは弓状です。
■似た仲間>オオセンチコガネ:体長16〜22mと少し大きい。体色は金緑,赤銅色で、金属光沢がある。
■センチ:雪隠(せっちん)の呼び名が変化したもので、昔使われていた言葉で、かわや,便所のこと。センチコガネは糞が大好きで、糞に寄って来るコガネムシから名が付いています。
 #K091−2 センチコガネ(コガネムシ科)  #K091−3 センチコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/09/04 相模原公園  撮影S10:2009/09/04 相模原公園
 K177 クロコガネ(コガネムシ科)  #K177−4 クロコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2007/05/22 温泉津町  撮影F7:2009/05/14 温泉津町
 体長約17mm、15〜20mm。全体は黒から黒褐色で、光沢があります。前胸部背に粗い点刻があり、前縁に刺毛の列がなく、後縁中央に縁取りがありません。昼間あまり活動せず、夜灯火に集まります。
<似た仲間>
●コクロコガネ:体長約17mm。
 前胸部背の前縁と側縁に刺毛の列がある
●オオクロコガネ:体長約20mm。
 光沢は鈍く、前胸部背の前縁と側縁に刺毛の列がある
 K225 オオクロコガネ(コガネムシ科)  #K225−1 オオクロコガネ(コガネムシ科)
 撮影C:2008/08/03 温泉津町福光  撮影C:2008/08/03 温泉津町福光
 体長約20mm。光沢は鈍く、前胸部背の前縁と側縁に刺毛の列があります。  
 K255 コフキコガネ♂(コガネムシ科)  #K255−1 コフキコガネ♂(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/07/27 温泉津町  撮影S10:2009/07/27 温泉津町
 体長25〜32mm。全体に灰黄色から黄褐色の短毛を生やし、粉が吹いたように見えることから、この名が付けられています。♂は触角が大きく、頭楯の前縁が湾入していません。灯火に集まり、写真も朝電灯の下にいたところを撮影されました。  #K255と同じコフキコガネです。角度が違うとこれほど色が違って見えます。地色は闇黒褐色で、毛の生える密度と角度によって、差がでるようです。上から撮影した左の写真は、少し光沢も感じられます。
 #K255−2 コフキコガネ(コガネムシ科)  #K255−3 コフキコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2011/08/07 町田市野津田 七国山  撮影S10:2011/08/07 町田市野津田 七国山
 K162 シロスジコガネ♂(コガネムシ科)  K178 コイチャコガネ(コガネムシ科)
 撮影C:2006/07/08 温泉津町福光  撮影S10:2010/05/22 相模原市
 体長24〜34mm。全体は茶褐色から闇褐色で、胸部背に3条,上翅片側に3条、白色毛の縦スジがあります。♂の触角は♀に比べ異常に大きく、♀のフェロモンを感じるために大きくなったとされています。この様な種は、♂の数が多く♀が少ないと「山と渓谷社」の甲虫図鑑に記載されていました。海岸や川岸近くに生える松林に生息しています。幼虫は砂地に生える松の根を食べます。撮影者によりますと、このコガネムシを捕えると、胸部背当たりを擦って「ギィーギィー」鳴くそうです。  体長9〜11mm。全体は赤褐色から闇褐色で、灰黄色の鱗毛(りんもう)で覆われいて、黄白色の毛の固まりがまばらに生えています。 
 #K178−2 コイチャコガネ(コガネムシ科)  #K178−1 コイチャコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 K258 アオハナムグリ(コガネムシ科)  #K258−1 アオハナムグリ(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/09/03 温泉津町  撮影S10:2009/09/03 温泉津町
 体長15〜20mm。全体は光沢のない濃い緑色で、上翅に白斑をもちます。世界文化社昆虫図鑑Uには、頭楯(とうじゅん)の前縁は縁取りされず、中央が湾入するとあります。  コアオハナムグリに似ていると種と思っていましたが、全体に毛深くなく、青味が強いですね。横から見ると腹部の側面など紫銅色をしています。
 K012 コアオハナムグリ(コガネムシ科) [拡大  #K012−1 コアオハナムグリ(コガネムシ科) [拡大
 撮影C:2004/04/01 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/10/03 温泉津町福光
 体長11〜14mm。写真は体全体が黒っぽいですが、実際は細かい毛に覆われ鈍い光沢があり草色です。ハナムグリと似ていますが、上から見た上翅中央に白い斑点が見えますからコアオハナムグリです。アオハナムグリと白い斑点模様は似ていますが、アオハナムグリは大きくて、もっと緑色していますから、ハナムグリより簡単に見分けられます。成虫は花に集まり花粉を食べます。幼虫はくち木を食べます。 ■ムグリを調べてみました。潜り(むぐり、もぐり)水中などに潜ること、また潜る人のことだそうです。ハナムグリは、花の中に潜って花粉を食べる様子からこの名前で呼ばれているそうです。
 #K012−3 コアオハナムグリ(コガネムシ科)  #K012−8 コアオハナムグリ(コガネムシ科)
 撮影D:2005/05/30 温泉津町  撮影S10:2009/05/24 温泉津町
 K203,−1 シロテンハナムグリ(コガネムシ科)  #K257−3,−4 シロテンハナムグリ?(コガネムシ科)動画
 撮影F7:2007/09/09 温泉津町  撮影S10:2009/09/04 相模原公園
 体長20〜25mm。全体は闇緑色や銅色で金属光沢があり、胸部背,上翅に白点が散らばっています。頭部の先の中央が内側にへこんでいます。小楯板の両外に点刻があるそうです。成虫は花にも集まりますが、特に樹液や熟れた果実に集まります。幼虫は朽木を食べます。
○シロテンハナムグリ:
 頭楯は強く上反りし、前縁中央は湾入する。
 小楯板の基半部の両側が点刻される。
×ミヤマオオハナムグリ:
 頭楯は上反りし、前縁中央は湾入しない。
 小楯板に点刻はない。
×シラホシハナムグリ:
 頭楯はわずかに上反りし、前縁中央はほとんど湾入しない。
 小楯板基部の両側に数個小点刻がある。
注:世界文化社昆虫図鑑U(甲虫)より
■写真
1.全体は暗い緑銅色で、光沢がある。
2.頭楯前縁は僅かに反り、中央が少し湾入している。
3.上翅後端の翅が合わさる中央は、僅かに鋭く突出している。
4.小楯板基部両側に点刻がある
○シロテンハンムグリ:体長20〜25mm。一般には闇緑色か銅色のようですが、変異も多いそうです。世界文化社昆虫図鑑Uに、常に緑色光沢があるとあります。頭楯の前縁は強く上反りし、中央が湾入しています。
 K217,−3,−5 シラホシハナムグリ?(コガネムシ科)  #K257,−1,−2 シロテンハナムグリ?(コガネムシ科)
 撮影F7:2008/06/15 相模原公園  撮影S10:2009/08/06 相模原公園
■写真 2009.08.10不明に訂正
1.全体は黒くて光沢がある。
2.頭楯前縁はわずかに反っていて、中央は湾入していない。
3.上翅後端の翅が合わさる中央は、鋭く突出していない。
4.小楯板基部両側に点刻がない
■写真
1.全体は紫黒くて光沢がある。
2.頭楯前縁は反り、中央が湾入している。
3.上翅後端の翅が合わさる中央は、僅かに鋭く突出している。
4.小楯板基部両側に点刻がある
〜ハナムグリ ミヤマオオ シラホシ シロテン ムラサキツヤ キョウトアオ
全体の色 銅色、時に闇緑,銅赤色を帯びる 銅紫色〜闇銅色,黒銅色、やや光沢がある 闇緑色か銅色、変異多い、常に緑色光沢あり 銅赤〜銅紫色のみ
金属光沢がある
闇緑色,多少赤み
♀光沢強い、♂弱
頭楯 上反り 僅かにする 僅かにする 強く上反りする 僅かにする しない、縁取りのみ
中央の湾入 しない ほとんどしない する 僅かに湾入 する
点刻 中央も密に点刻 中央まばら 小点刻密
小楯板 点刻 なし 基部両側に数個の小点刻 基半部両側縁に点刻 なし なし
周辺点刻 なし 小点刻まばら 大きく明瞭 なし
上翅 翅端 鋭く突出 しないか僅かに突出 突出しない
白斑 多い、への字状から集点状 ほとんど点状に散在し会合部中央後は、2点紋または小白斑 大きく明瞭
点刻 少ない 強い やや多い
会合部後の凹部馬蹄形の点刻が見られる
その他 体は方形 体は長方形 色は紫っぽい種しかいない 色は黒ではなく緑っぽい
ミヤコハナムグリ(宮古島)、リュウキュウオオハナムグリ(奄美,沖縄)、リュウキュウツヤハナムグリ(奄美,沖縄,九州)、
イシガキシロテンハナムグリ(沖縄,宮古島,八重山諸島,喜界島)、シナハナムグリ(対馬)
 K140 ムラサキツヤハナムグリ(コガネムシ科)  #K140−1 ムラサキツヤハナムグリ(コガネムシ科)
 撮影C:2005/05/20 大田市 大江高山登山道  撮影C:2005/05/20 大田市 大江高山登山道
 体長21〜24mm。全体は銅色から銅紫色で、金属光沢があります。頭部の先の中央が内側に少しへこんでいます。前胸部背の点刻は中央がまばらで、両側が密にシワ状になっています。山地に生息しています。成虫は花や樹液に集まります。 ■似た仲間>シラホシハナムグリ
 K280 クロハナムグリ(コガネムシ科)  #K280−1 クロハナムグリ(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 体長11.0〜14.5mm。全体は黒色のビロウドのようで、光沢はありません。上翅中央に特徴的な、外から内へ伸びる灰黄帯が左右に見られます。前胸部背の側縁にも灰黄色の縦紋があるようですが、消失するものもいるそうです。 ■成虫は花に集まり、幼虫は朽木(くちき)や腐植土(ふしょくど)を食べます。
 K252 ヒメトラハナムグリ(コガネムシ科)  #K252−1 ヒメトラハナムグリ(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光
 K272 ヒラタハナムグリ♂(コガネムシ科)  #K272−1 ヒラタハナムグリ♂(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 体長4.0〜6.5mm。全体は黒色から黒褐色で、黒色と灰色の鱗片(りんぺん)で模様を形成し、♂では花粉が付きやすいような毛が生えています。また、お尻に2個の黒毛束があります。成虫♂は花に集まり、花粉を食べます。 ■♀は花には集まらず、朽木(くちき)の中で生活していて、♂と少し色と形が違うそうです。成虫♀と幼虫は、朽木を食べます。
 K037,−1 コガネムシ(コガネムシ科)  #K037−2,−3 コガネムシ(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光
 体長18〜26mm。写真の上翅は黒っぽくも見えますが、全体が緑色の金属光沢をした綺麗な甲虫です。幼虫は植物の根を食べます。成虫はクヌギ、ナラなのど広葉樹や、植物の葉を食べます。  似た種は数種いますが、本種は前胸部背の正中溝が明瞭で、後縁の中央にも縁取りがあります。
 K273 アシナガコガネ(コガネムシ科)  #K273−1 アシナガコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/05/06 相模原市  撮影S10:2010/05/06 相模原市
 体長5.5〜9.0mm。地色は黒色ですが、全体に鱗片(りんぺん)で覆われ、淡い灰黄色から灰黄緑色をしています。九州では黒紋のあるものがいるそうです。後肢が長がく、名になっています。 ■似た仲間:緑色を帯びたキイロアシナガコガネ
 K283 ヒメアシナガコガネ(コガネムシ科)  
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  
 K039 ビロウドコガネの一種(コガネムシ科)  #K039−1 ビロウドコガネの一種(コガネムシ科)
 撮影D:2005/05/02 温泉津町  撮影C:2004/05/13  温泉津町福光  林道
 体長8〜10mm。体色は一般のコガネムシの様に光沢はありません。茶褐色で、ビロードの様な細かい毛で覆われている様に見えます。このことからこの名が付いています。幼虫は植物の根を食べます。 ビロード:天毛織りを施した織物。別珍(べっちん),コール天,ベルベット  天毛織り(てんもうおり):表面を毛羽立たせたり、沢山の糸を輪の状態で、表面処理した織物の総称
 K052 ヒメビロウドコガネ(コガネムシ科)  K274 マルガタビロウドコガネ(コガネムシ科)
 撮影C:2004/05/13  温泉津町福光  林道  撮影F7:2009/05/05 相模原市
 体長5〜9mm。体色は黒いですが、若い成虫期は少し赤みがあるそうです。細かい毛で覆われている様に見えます。写真の頭部周辺はぼけて分りませんが頭部は小さく、前肢を前で組んでいます。頭部が大きいわけではありません。幼虫は植物の根を食べます。成虫は植物の葉や花弁を食べます。 ○マルガタビロウドコガネ:前肢の脛節の外歯2本
×ビロウドコガネ:前肢の脛節の外歯3本
?ヒメビロウドコガネ:?本
 #K274−1 マルガタビロウドコガネ(コガネムシ科)  #K274−2 ビロウドコガネの仲間(コガネムシ科)
 撮影F7:2009/05/05 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 K055 アカビロウドコガネ(コガネムシ科)  K050 セマダラコガネ(コガネムシ科)
 撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/06/20  温泉津町福光
 体長8〜11mm。全体に赤いビロードをまとった様なツヤのある色をしています。このことからこの名が付いています。成虫は夜電灯に寄って来ます。幼虫は地中で、植物の根を食べます。成虫は植物の葉を食べます。  体長8〜15mm。背中に斑模様が見られることからこの名が付いています。パンダ模様にも見えますが、前胸部背の黒い斑紋は一つにつながっているものもいて、模様の変異が多いそうです。成虫は広葉樹の葉を食べます。
 #K050−1,−8 セマダラコガネ(コガネムシ科)  #K050−2,−3 セマダラコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2008/06/11 横浜市  撮影F7:2008/06/11 
 K060 マメコガネ(コガネムシ科) [拡大  #K060−1 マメコガネ(コガネムシ科)
 撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園  撮影F7:2005/07/22 温泉津町
 体長10〜13mm。全体は緑色から茶色っぽい緑色で金属光沢があります。上翅は光沢のある赤茶色です。腹部側面に白い毛の並びがあります。幼虫は特にマメ類の根を食べます。成虫はマメ科の植物の葉を食べることは有名ですが、実際は色々な植物の葉を食べるそうです。  難易度の高い開脚を見せているます。
■このコガネムシは日本よりアメリカで有名です。日本から渡ってきたダイズ,インゲンなどのマメ類の葉を食べる大害虫とされ、ジャパニーズビートルと呼ばれています。
 #K060−2 マメコガネ(コガネムシ科)  #K060−4 マメコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2005/07/22 温泉津町  撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 K241,−2 カタモンコガネ(コガネムシ科)  #K241−1,−3 カタモンコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 体長8〜11mm。頭部、胸部が闇黒で、上翅は黄褐色に不明瞭な黒い紋が見られます。 上:灰白の長毛が、毛深い♂
下:灰白毛が、毛深くない♀
 K061 カナブン(コガネムシ科) 詳細  #K061−1 カナブン(コガネムシ科)
 撮影C:2004/07/06 大田市大森町  撮影F7:2007/08/15 温泉津町
 体長23〜29mm。体色は銅色から緑っぽい銅色または闇緑色で、金属光沢があります。幼虫は腐敗した木を食べます。成虫は樹液や、腐りかけの果実に集まります。  
 #K061−3,−5 カナブン(コガネムシ科)  #K061−7,−8 カナブン(コガネムシ科)
 撮影S10:2009/09/03 温泉津町  撮影S10:2010/06/29 相模原市
 銅色タイプ  緑銅色タイプ
 K070 アオカナブン(コガネムシ科) [拡大  K132 ドウガネブイブイ(コガネムシ科) [拡大
 撮影C:2004/07/06  大田市大森町  撮影F7:2005/07/29 温泉津町
 体長24〜29mm。全体に緑色の金属光沢があり、カナブンよりほっそりしています。黄褐色や橙褐色になるのもいるそうです。幼虫は朽ちた木を食べます。成虫は樹液や果実の汁をなめます。  体長18〜24mm。体色は緑銅色から闇銅色で、渋い光沢があります。胸部背や上翅の点刻は細かく密で、スジは見られません。成虫は色々な植物の葉を食べますが、ヤマブドウや果樹のブドウの葉を好んで食べ、加害します。幼虫は植物全般の根を食べます。
■ドウガネブイブイ:漢字で”銅鉦”と書き、飛ぶ時のうるさい羽音から名付けられている様です。カナブン:漢字で”金”と書きこちらはブンと読みます。カナブンの別名はカナブンブン,カナブウブウです。
■「ぶうぶう言う」,「ぶいぶい言わす」は、音や態度を強調する言葉。
■飛ぶ時の羽音は低いブーン・・ブーン・・とうなる音(古い冷蔵庫の音)で、スズメバチに似せているとも言われています。
 #K113−2 ヒメコガネ(コガネムシ科)  #K113−3 ヒメコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2006/07/02 温泉津町福光  撮影F7:2006/07/02 温泉津町福光
 K113−1 ヒメコガネ(コガネムシ科)   K129 スジコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2005/05/30 温泉津町福光  撮影F7:2005/07/20 温泉津町
 体長13〜17mm。コガネムシをほっそり小さくした感じの形です。体色には変異が多く、金属光沢のある緑色,闇緑色,闇赤銅色,闇紺色などいます。肢は体色と同じ色のものがほとんどです。成虫はマメ類やブドウの葉を食べます。幼虫は植物全般の根を食べます。  体長15〜19mm。全体は金属光沢のある金緑色や銅緑色していますが、色の変異は多いです。似た仲間は数種いますが、本種上翅の間室(かんしつ)は光沢が鈍く、点刻が密にあるそうです。成虫は針葉樹の葉を好んで食べます。幼虫は植物の根を食べます。
■間室(かんしつ):おもに隆起したスジとスジの間にあるへこんだ部分
 K135 サクラコガネ(コガネムシ科)  #K135−1 サクラコガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2005/08/02  温泉津町  撮影F7:2005/08/02  温泉津町
●サクラコガネ:体長16〜20mm。色は変異が多く黄褐色から闇緑色までいて、緑色の弱い金属光沢があります。前胸部背に正中溝(せいちゅうこう)は見られません。成虫はサクラやクリの葉を食べ加害します。 <似た仲間>
△ヒメサクラコガネ
▲チビサクラコガネ
△ツヤコガネ
×ハンノヒメコガネ
 K275,−2 ヒラタアオコガネ(コガネムシ科)  #K275−1,−3 ヒラタアオコガネ(コガネムシ科)
 撮影S10:2010/05/06 相模原市  撮影S10:2010/05/06 相模原市
 体長10〜13mm。全体は濃い緑色で、赤味があるものもいるそうです。上翅に4条の縦隆があり、前胸部背や腹面とその周辺に白色から灰色の長毛を生やしています。中部,西日本,四国,九州,屋久島に分布しています。  最近では関東地方でも見かけ、ゴルフの芝に付いて入って来たとされています。また、山渓フィールドブックス甲虫図鑑には、他のコガネムシと交配した種で、相互の近縁性が見られるとの記述がありました。
 K136,−1 アオドウガネ(コガネムシ科) [拡大  #K136−6,−7 アオドウガネ(コガネムシ科)
 撮影F7:2005/08/22 温泉津町  撮影F7:2007/09/17 相模原公園
 体長17〜22mm。全体は緑色で光沢があります。光沢はコガネムシの様な金属光沢でなく、プラスチックの光沢に近いものがあります。各腹節の両側は灰白の毛束になっています。主に夜活動し、灯火に寄って来ます。成虫は広葉樹に集まり、その葉のを食べます。幼虫は植物全般の根を食べます。 <似ている仲間>
●ヤマトアオドウガネ:17〜25mm。図鑑でヤマトアオドウガネを見ると腹部先が上翅端から三角に飛び出している印象を受けましたので、#K136をアオドウガネとしました。ヤマトアオドウガネは#K132のドウガネブイブイの尻先に似ている様です。
●イズアオドウガネ:情報不明


オサムシ・マイマイカブリ
 K008 マイマイカブリ(オサムシ科)  #K008−1 マイマイカブリ
 撮影F:2003/11/26  温泉津町福光  民家Kの山側  撮影F:2004/04/10  温泉津町福光  民家Kの山側
 写真はぼけていますがマイマイカブリです。頭部と胸部はカタツムリの殻の中に突っ込めるように細長く、上翅の後ろがシッポのようにとがっているのが特徴です。体長42〜65mm。夜行性で、カタツムリの他にミミズ,トカゲなどを食べます。幼虫もカタツムリを食べます。食べ方は捕らえた生物の身を唾液で溶かし、吸い取るようにして食べます。カタツムリ(マイマイ)の殻の中に頭部を押し入れて食べる姿がマイマイをかぶっているように見えたことから名付けられました。左右の上翅は、くっついて1枚の羽になっていますし、後翅は退化してありませんから、飛ぶことはできません。飛ぶことができないことから地域ごとに世代が繰り返され、色,形が異なる亜種が沢山(約8種類)います。 ■飛べないことから、マイマイカブリは島国日本の固有種で、外国にはいません。マイマイカブリは刺激を受けると刺激のある臭い分泌液をお尻から放ちます。皮膚に付くとヒリヒリした刺激を感じ、匂いは昆虫の中で臭い方です。
 K013 オオオサムシ(オサムシ科) [拡大  #K013−1 オオオサムシ(オサムシ科)
 撮影C:2004/04/01 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/05/15 温泉津町福光  道路端
 体長24〜36mm。全体が光沢のある黒色で、上翅の鎖状点刻列が翅片側に4条見えますから、オオオサムシと思います。後翅は退化していてありませんから飛ぶことはできません。夜活動し、ガの幼虫やミミズなどを捕らえて食べます。  大きなミミズを食べているところです。右の写真も昼間撮影しまし、今回も昼間です。夜だけ活動しているわけではないようです。
 K075 ルイスオオゴミムシ(オサムシ科) [拡大  K123 アオオサムシ(オサムシ科)
 撮影C:2005/04/03 温泉津町福光  民家K庭  撮影D:2005/05/03 相模原市 相模原公園
 体長18mm前後。全体は黒色で、上翅に鈍い光沢があり、特徴である頭部と胸部の背の色には、金属光沢のある緑色のタイプと赤銅色のタイプがいます。肢は黒色です。このゴミムシは河原の藪の中に多く生息しています。(2005.04.05肢が黒いことから名前訂正)
<ルイスの名が付くゴミムシ>
●ルイスナガゴミムシ:資料なし
●ルイスホソクビゴミムシ:資料なし
■ルイス:イギリスのジョージ・ルイス(Lewis)と言う人で、お茶の貿易商人。日本で昆虫を探し採取した。
 体長22〜32mm。体の色には変異が多く赤銅色から,緑,紫などいます。いずれも金属光沢があります。基本的には夜活動して、ミミズなど捕らえて食べます。このオサムシはホームページ編集が住む神奈川県の公園でよく見かけます。現在都心周辺で繁殖しているそうです。
 #K295−1 スジアオゴミムシ(オサムシ科)  K295 スジアオゴミムシ(オサムシ科)
 撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区  撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区
 体長22〜24mm。頭部と胸部の背は緑金色や赤銅色で、金属光沢があります。前胸背には正中溝が見られ、その両横基部側が強く窪んでシワ状です。翅は藍色を帯びた黒色で、光沢はありません。肢は黄褐色で、膝が黒いようです。  
 K247 アトボシアオゴミムシ(オサムシ科/ゴミムシ科)  #K247−1 アトボシアオゴミムシ(オサムシ科/ゴミムシ科)
 撮影S10:2009/05/25 温泉津町  撮影S10:2009/05/25 温泉津町
 体長14.0〜15.5mm。頭部,胸部背が緑色から緑銅色の金属光沢があり、上翅は黒色で、黄褐色の毛が密生し、光沢はありません。上翅後方に1対の淡い黄褐色紋が見られます。似た仲間は数種いて、紋は白くなく縁に沿って伸びてもいません。肉食性で、虫など捕食します。 ■似た仲間:キボシアオゴミムシ,アトモンアオゴミムシ
■注意:アオゴミムシは、刺激すると消毒液の臭い匂いを出します。
 K109 ゴミムシの一種(オサムシ科)  #K109−1 ゴミムシの一種(オサムシ科)
 撮影D:2005/05/30 温泉津町
 撮影者によれば、体長20mm前後だそうです。このタイプは種類が多いので、同定に時間が掛かると思います。
■写真の特徴:全体は光沢のある黒色、触角は3節以外は薄い赤褐色、肢腿節黒、肢脛節,フ節が暗い赤褐色。胸部後で湾曲し左右に窪み。胸部中央縦に浅い溝。
●オオゴミムシ:体長20〜24mm。
●オオマルナガゴミムシ:体長17〜23mm。
●オオマルガタゴミムシ:
 同じ虫を角度を変えて撮影したそうです。ずいぶん上翅の長さと巾に違いがでるものです。


ゴミムシゴミムシダマシハムシダマシハナノミ
 K002 キマワリ(ゴミムシダマシ科) [拡大 #K002−1 キマワリ(ゴミムシダマシ科)
 撮影F:2003/07/30   温泉津町福光  くぬぎ林  撮影F:2003/07/30   温泉津町福光  くぬぎ林
 体長16〜20mm。クヌギなどのくちた木を食べます。
 #K002−2 キマワリ(ゴミムシダマシ科)  #K002−3 キマワリ(ゴミムシダマシ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
■キマワリ:正中部の中央に点刻されない細いカ所がある。
■クロツヤキマワリ:黒色で光沢があるが、金属光沢はない。
 
 K004 ユミアシオオゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科) [拡大  #K004−1 ユミアシオオゴミムシダマシ
 撮影F:2003/08/21  温泉津町福光  しいたけ栽培の林  撮影F:2003/08/21  温泉津町福光  しいたけ栽培の林
 体長25mm前後。全体はつや消しの黒色で、頭部は平たく、上翅片側9条の点刻列があり、前肢の脛節(けいせつ)が少し内側に湾曲しているのが特徴です。倒れて腐りかけたくち木などを食べます。特にマツを好むそうです。  
 <似た仲間>
和名 図鑑 学名 特徴
ユミアシオオゴミムシダマシ 北隆館 Promethis valgipes Marseul 中,後肢の脛節中央より先が内側に少し曲がる。
世界文化社 Setenis valgipes Marseul 前胸部背に縦中央に溝がある。脛節は長く先半分が湾曲する。
ユミアシゴミムシダマシ 保育社 Promethis valgipes Marseul 前胸部背に縦中央に溝が明瞭。中,後肢の脛節中央に突起がある。
オオゴミムシダマシ 世界文化社 Setenis insomnis Lewis 北海道,本州北部に分布。 ×
山と渓谷社
オオユミアシゴミムシダマシ 保育社 Promethis insomnis Lewis 北海道,本州北部に分布。
 K221 ニジゴミムシダマシの仲間(ゴミムシダマシ科)  
 撮影F7:2008/07/15 温泉津町  
■マルツヤニジゴミムシダマシ:体長5.5〜7mm。似た仲間に体長5mmのニジゴミムシダマシがいます。
■ナガニジゴミムシダマシ:体長約10mm。全体は黒色で、虹色の光沢があります。上翅には浅い条溝に点刻列が見られます。
 
 K011 オオクビボソゴミムシ(ゴミムシ科)  K040 ナガヒョウタンゴミムシ(ゴミムシ科)
 撮影F:2004/05/06  温泉津町福光  民家K玄関先  撮影C:2004/05/12  温泉津町福光  民家k庭
 体長20〜22mm。頭部と胸部が赤茶色で、前胸部の縁が黒く縁取られています。上翅は黒色でスジがはっきり見えます。足は黄色で、足先が茶色です。成虫は地面を這い回って昆虫の幼虫を捕食します。
(2004/06/24名前訂正)
<似た種類>
●オオホソクビゴミムシ:体長15〜17mm。頭部と胸部が褐色した黄色で、上翅が黒いです。足は全体が黄色です。成虫は昆虫の幼虫を捕食します。敵から攻撃を受けるとお尻から匂いのあるガスを出します。
●セアカヒラタゴミムシ: 体長19mm。頭部は黒で、胸部は赤茶色です。上翅は黒で中央部は赤く、足は全体に赤っぽい茶色です。上翅全体が黒いタイプもいるようです。
 全長15〜22mm。全体は甲虫らしく黒くて光沢があります。胸部中央がくびれていて名前の通りひょうたん型です。ヒョウタンゴミムシに比べて、一回り小さく、上翅は細長く見えます。成虫はガ,コガネムシの幼虫を食べます。■くびれている部分は胸部と腹部の境ではありません。カブトムシなどの甲虫の胸部と腹部の境は、後肢の付け根あたりにあります。甲虫の部分の名前をにしたものがありますからご覧下さい。
 K200 不明(科)  #K200−1 不明(科)
 撮影F7:2007/06/22 温泉津町  撮影F7:2007/06/22 温泉津町
  ×クビボソムシ:触角が短い
×ハムシダマシ:♂♀共に触角第11節の長さが写真と異なる
×キバネニセハムシハナカミキリ
 K063 ハムシダマシ♀(ハムシダマシ科)  #K063−3 ハムシダマシ(ハムシダマシ科)
 撮影C:2004/07/17  温泉津町福光 草原  撮影F7:2008/06/10 温泉津町
 体長7.5mm前後。頭部,胸部,肢,触角は黒色で、上翅は茶褐色です。幼虫は腐った植物を食べます。ハムシと良く似ていたため、ハムシの仲間としていましたが2004.09.10名前を訂正します。  
 #K063−1 ハムシダマシ(ハムシダマシ科)  K096 ナガハムシダマシ(ハムシダマシ科)
 撮影F7:2006/06/10  温泉津町  撮影C:2005/05/08 温泉津町井田
   体長11mm前後。肢,触角が赤褐色。
<似た仲間>
●クチキムシ:体長10〜11mm。肢赤褐色。胸部が扁平。
●クロナガキマワリ16mm:肢が黒い。中肢が長い。
●シワナガキマワリ16〜23mm:肢が黒い。
 K125 キイロクチキムシ(ゴミムシダマシ科/クチキムシ科) #K125−2 キイロクチキムシ(ゴミムシダマシ科/クチキムシ科)
 撮影C:2005/07/07 江津市 星高山  撮影C:2005/06/24 温泉津町 井田
 体長11〜14mm。体は黄から橙黄色で、前胸部背に黒色、上翅に黄色の短い毛が生えています。触角と肢の脛節から先が闇褐色しています。朽木(くちき)や葉の上でよく見かけ、朽ちた木を食べます。  
 K205 オオクチキムシ(クチキムシ科)  K088 ヒラタヒゲナガハナノミ(ヒラタドロムシ科)
 撮影C:2007/09/09 温泉津町   撮影X:2005/05/04 温泉津町井田
 体長14〜16mm。全体は光沢のない黒色で、触角,肢が赤褐色をしています。似た仲間がいますが、保育社原色甲虫図鑑によりますと、触角の第3節が4節より長い特徴があるそうです。朽木で見かけます。  体長4.5mm前後。全体は光沢のある黒色で、前胸背横の両縁に淡い黄色の紋があります。上翅には条溝が見られ、条にそった点刻も見られます。肢は黄褐色をしています。触角は闇色で、時に濃い黄褐色も出現します。写真の触角の分枝が長く見えますから♂の様です。
<似ている仲間>
●クシヒゲナガハナノミ(ヒラタドロムシ科):♀の触角は鋸歯状で、♂の触角は櫛歯状、ヒラタヒゲハナノミより触角の分枝が少し短かい。
●ヒメヒラタヒゲハナノミ(ヒラタドロムシ科):前胸背中央に太い闇色の帯があり、腿節の色が淡い色。
<少し似ている仲間>
×エダヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
×クロホシクチキムシ(クチキムシ科)
 K235,−1 ヒゲナガハナノミ♂(ナガハナノミ科)  #K235−2,−3 ヒゲナガハナノミ♂(ナガハナノミ科)
 撮影F7:2009/05/10 温泉津町  撮影S10:2010/05/12 横浜市青葉区
 体長8〜12mm。♂は淡い茶褐色に対し、♀は闇黒色をしています。また触角は♂が櫛(くし)状に対し、♀は鋸歯(きょし)状です。  幼虫は水中で生活し、成虫は水辺近くの葉上で見かけます。
 #K235−4 ヒゲナガハナノミ♀(ナガハナノミ科)  #K235−5 ヒゲナガハナノミ♀(ナガハナノミ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 K174 クビカクシナガクチキムシ(クビナガムシ科)  #K174−1 クビカクシナガクチキムシ(クビナガムシ科)
 撮影F7:2007/05/15 温泉津町  撮影F7:2007/05/15 温泉津町
 名前にもなっていますが、頭部が胸部下に隠れていて、ちょっと異様の姿に見えます。体長8〜10mm。全体は闇色で、灰黄色と暗色の軟毛が斑(まだら)状に生えています。肢は赤褐色で灰色の毛が生えています。朽木に集まります。写真はクワの実に付いているところです。 ■サビキコリに似る
■以前はナガクチキムシ科に所属
■クビカクシの名が付く甲虫:クビカクシゴミムシダマシ

 
甲虫目(約37万種)>
 ・クワガタムシ
 ・コガネムシ,カナブン,ハナムグリ,カブトムシ
 ・ハンミョウ,オサムシ,マイマイカブリ,ヒラタムシ,ゴミムシ
 ・ゲンゴロウ,ミズスマシ,ガムシ
 ・シデムシ,エンマムシ,ハネカクシ,アリヅカムシ,キノコムシ,
  カツオブシムシ,シバンムシ,シンクイ,ヒョウホンムシ
 ・ホタル
 ・タマムシ,ジョウカイ,コメツキ,ヒラタムシ,キノコムシ,キスイ
 ・カミキリムシ
 ・ゴミムシダマシ,クチキムシ,アカハネムシ,ハムシ,ハナノミ
 ・テントウムシ,カミキリモドキ,ツチハンミョウ
 ・ゾウムシ,オトシブミ,キクイムシ

 甲虫目は上翅を含め全体に硬い皮膚に覆われています。後翅は薄く柔らかで折りたたまれた状態で上翅の内に収まっていますが、飛ぶ時はこの後翅を羽ばたいて飛びます。その時上翅はバランスをとる役目しかありません。ほとんどの甲虫は、完全変態の形態をとります。
大あご/大腮(たいさい):腮(あご)
前ばね/上翅(じょうし)/前翅(ぜんし)/翅鞘(ししょう):鞘(さや)
後ろばね/後翅(こうし)
前あし/前肢(ぜんし)/前脚(ぜんきゃく)
中あし/中肢(ちゅうし)/中脚(ちゅうきゃく)
後ろあし/後肢(こうし)/後脚(こうきゃく)
前胸背板(ぜんきょうはいばん),会合線(かいごうせん)

[注]撮影F7:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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