ハムシ福光村・昆虫記リスト
甲虫4(鞘翅目:しょうしもく/コウチュウ目) K4
 ハムシ
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ハムシ
 K010 ユリクビナガハムシ(ハムシ科)  #K010−1 ユリクビナガハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2004/05/03  温泉津町福光  民家k裏山  撮影C:2004/05/03  温泉津町福光  民家k裏山
 体長8〜10mm。上翅は赤茶色で、点状痕がはっきり見えます。胸部,頭部,足は少し赤黒いです。似た仲間にアカクビナガハムシがいますが、上翅が赤褐色で、胸部,頭部,足が黒いですから見分けが付きます。食草はユリで、ヤマユリや栽培用のタカサゴユリの葉を食べます。栽培用のユリに被害を与えることから、害虫指定されています。4月〜5月にかけて羽化し、この期間のみ被害を与えます。 ■ハムシの幼虫は、自分の糞で糞ケースを作り、その中で生活し移動もします。泥に覆われているように見え、カムフラージュしています。
 #K010−2 ユリクビナガハムシ(ハムシ科)  K209 キイロクビナガハムシ(ハムシ科)詳細
 撮影EOS:2008/04/29 温泉津町福光 釜野  撮影F7:2008/04/29 温泉津町井田
 過去撮影した写真では、前胸部背前側中央の縦溝が不明瞭でしたが、今回明瞭に撮影することができました。  体長6.2〜8.0mm。全体は黄色味のある赤褐色で、頭部,触角,肢が黒色をしています。図鑑によって前胸背が褐色と記述されているのもあります。上翅点刻は強く後方まであります。食草はヤマノイモ,オニドコロなどです。
×ホソクビナガハムシ:腿節の付け根あたり、赤褐色
×アカクビナガハムシ:上翅後ろに向かって点刻が消失
 #K209−6 キイロクビナガハムシ(ハムシ科)  #K209−7 キイロクビナガハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/06/29 相模原市  撮影S10:2010/06/29 相模原市
キイロクビナガハムシの幼虫>>  
 K069 アカクビナガハムシ(ハムシ科)  #K069−1 アカクビナガハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2004/06/23 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影X:2006/03/17 温泉津町今浦 民家Y庭
 体長7〜10mm。全体は赤褐色で、頭部,肢,触角,小楯板が黒いです。サルトリイバラやシオデなどの葉を食べます。
 一般に成虫は4月〜6月に見かけ、前年の春終りに地中で羽化したものが土の中から這出た成虫です。この後交尾してサルトリイバラなどに産卵し、孵化(ふか)した幼虫はそれらの葉を食べ、5月中頃には土にもぐって蛹(さなぎ)になり、6月に羽化して地中に止まり、そのまま越冬します。
 K148 ヤマイモハムシ(ハムシ科)  #K148−1 ヤマイモハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2005/06/20 温泉津  撮影S10:2009/06/30 温泉津
 体長5〜6.2mm。頭部と前胸部が赤褐色で、上翅と肢が青紺色です。似た仲間がいますが、上翅基部が少し隆起していて、ヤマイモの葉に付いていますからヤマイモハムシです。 <似た仲間>
■アカクビボソハムシ(上翅瑠璃色タイプ):食草ツユクサ
■クロバネクビナガハムシ:対馬に分布
 K302 キバラルリクビボソハムシ(ハムシ科)  #K302−1 キバラルリクビボソハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2011/05/15 横浜市青葉区  撮影S10:2011/05/15 横浜市青葉区
 体長5.0〜6.5mm。ルリクビボソハムシに似た仲間で、似てはいますが、全体細く、腹部端3節が黄色で、残り前は黒いです。 食草:ツユクサ
写真の葉もツユクサです。ルリクビボソハムシの食草は、アザミです。
 K230,−2 トホシクビボソハムシ 無紋型(ハムシ科)  #K230−1,−3 トホシクビボソハムシ 黒紋型  下:卵
 撮影F7:2009/04/29 温泉津  撮影F7:2009/04/30 温泉津
 体長4.5〜6mm。頭部,胸部が黒く、上翅が黄褐色で一般には黒い紋が数個から10個見られますが、写真のように無いものもいます。触角は黒く、肢は付け根と脛(すね)周辺を除いて黒いです。  無紋型に似た様なハムシがいますが、本種は触角が太くて短かいです。食草がクコでこの木で見かけます。卵はクコの葉に、”ハ”の字が連なった状態で生み付けられます。
 K046 クワハムシ(ハムシ科)  #K046−1 クワハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影F7:2008/05/22 浜田市国分町
 体長5〜8mm。全体は青紺色から緑紺色の金属光沢があります。成虫はクワ科のクワ,コウゾウ,イチジクや、ヤマイモ科などの葉を食べます。幼虫は根を食べます。  
 #K046−2 クワハムシ(ハムシ科)  #K046−3 クワハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/05/06 相模原市  撮影S10:2010/05/06 相模原市
 K251 コガタルリハムシ(ハムシ科)  #K251−1 コガタルリハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/04/28 大田市  撮影S10:2010/05/06 相模原市
体長5.2〜5.8mm。全体は青藍色で光沢があります。上翅には粗い点刻が見られ、側縁の左右はほぼ平行です。また、脛節先端に歯突起や、腹部の先が黄色いなどの特徴があるようです。タデ科のギシギシやスイバなどを食べます。
■写真の葉:タデ科>ギシギシ属>スイバ(スカンポ)
■写真の食べている葉:タデ科>ギシギシ属>ギシギシ
■見比べると、ハンノキハムシの触角は、糸状で少し細長く見え、コガタルリハムシは、中央より先が太く短く見えますね。
 K269 ハンノキハムシ(ハムシ科)  #K269−1 ハンノキハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 体長8〜9mm。全体に紫藍色や緑藍色を帯びた黒色で、上翅後方が広く、側縁が縁取られています。ハンノキなどの葉をたべます。  
 K307 フジハムシ(ハムシ科)  #K307−1 フジハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2011/05/15 横浜市  撮影S10:2011/05/15 横浜市
 体長4.5〜6mm。分布北海道〜四国,九州,対馬  
 K059 クロウリハムシ(ハムシ科)  #K059−1 クロウリハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園  撮影S10:2011/05/17 横浜市
 体長6〜7mm。頭部,前胸部,腹部は鮮やかな橙または黄色で、上翅,肢,触角は黒色です。上翅には光沢があり中央前が少しくぼんでいます。写真は腹部の先が上翅からはみ出していました。食べすぎです。幼虫はウリなどの根を食べます。成虫はウリやダイズの葉を食べます。農家の人が作る野菜ウリを食害する超有名な害虫さんです。野生ウリではカラスウリを食べます。 <似た仲間>
●ルリバネウリハムシ:7〜9mm。肢の腿節部が黄褐色
 K082,−4 ウリハムシ(ハムシ科)  #K082−2,−3 ウリハムシ(ハムシ科)
 撮影F72007/04/27 温泉津町  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 体長5.5〜7.5mm。全体はベッコウ色で、腹部が黒いことにより上翅から透けてくすんだ色に見えます。前胸部背には横に溝があります。前肢が赤褐色,虫肢と後肢は黒色です。ウリの害虫として知られています。  
 K243 ヨツボシハムシ(ハムシ科)  #K243−1 ヨツボシハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/14 温泉津町  撮影F7:2009/05/14 温泉津町
 体長5.0〜5.7mm。全体は薄い橙褐色で、小楯板と上翅四隅に見られる紋が黒いです。4つの黒紋は大きく、見方を変えれば黄色い十字紋にも見えます。成虫はアマチャズルやカラスノエンドウなどの葉を食べ、幼虫は植物の根を食べます。 ■保育社の甲虫図鑑Wでは食草がキヨスミギクとなっていました。
 K270 アトボシハムシ(ハムシ科)  #K270−1 アトボシハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 体長4.5〜5.5mm。頭部,前胸部,腹面が黄褐色で、上翅は淡い灰黄地に2,3個の黒紋が見られます。紋は前側1個消失するものや、無いものもいるそうです。アマチャヅルやカラスウリなどを食べます。  
 K231 バラルリツツハムシ(ハムシ科)  #K231−1 バラルリツツハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/09 温泉津町  撮影F7:2009/05/09 温泉津町
 体長4〜5mm。食草はキイチゴ,バラ,ナラなど。  
 K268−2,−3 ヨツモンクロツツハムシ(ハムシ科)  #K268,−1 ヨツモンクロツツハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 体長5〜6mm。触角の付け根辺りが黄褐色で、他は全体に黒色です。上翅に名にもあるように、2対の黄橙の紋があります。  写真は、コナラの若葉を食べているところです。幼虫はコナラの他にイタドリなどを食べます。
 K034 クロボシツツハムシ(ハムシ科)  #K034−1 クロボシツツハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2006/04/08  温泉津町 今浦  撮影F7:2006/06/11  温泉津町
 体長4〜6mm。上翅は赤地または橙地に6個の黒い斑紋があります。形は筒を半分にした形をしています。名前はこの黒い斑紋と形から付けられています。斑紋の形,大きさは変異が沢山いるそうです。このハムシの仲間は、生んだ卵を糞(ふん)でコーティングするそうです。幼虫も自分の糞でケースを作り、それを背負って生活するそうです。臭い付きのカムフラージュも大変です。成虫はナシ,クリなどの葉を食べます。見たときはテントウムシに似ているなと思いましたが、比べると全体的に縦長です。  
#K034−2 クロボシツツハムシ(ハムシ科) #K034−3 クロボシツツハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2004/05/11  撮影F7:2006/06/02
 K199 カシワツツハムシ(ハムシ科)  K169−2 エノキハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/06/23 温泉津町  撮影F7:2006/07/03 温泉津町
 体長3.5〜4.8mm。全体は黄褐色で、上翅肩から翅先へ太くて黒い縦紋が見られます。食草はクヌギ,ミズナラ,クリなどです。  体長7.5〜8mm。
 K149 サンゴジュハムシ(ハムシ科) 詳細  #K149−1 サンゴジュハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
 体長5.8〜6.8mm。全体は黄褐色から薄い茶褐色で、灰黄色の微毛が生えています。頭部頂点,胸部背中央に小楯板から前縁近くまでと、胸部側縁、上翅肩から側面に黒い縦紋が両側に見られます。
■幼虫>>
<似た仲間>
●ブチヒゲケブカハムシ:触角第3節が第2節の2倍,上翅の側縁が圧接されてように平ら。
●サンゴジュハムシ:触角第3節が第2節の1.5倍、写真は2倍ありますので、サンゴジュハムシでないかもしれません。
 #K149−2 サンゴジュハムシ(ハムシ科)  #K149−3 サンゴジュハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/06/14 温泉津町  撮影S10:2010/06/29 神奈川県座間市
 K156 ブタクサハムシ(ハムシ科) [幼虫  #K156−1 ブタクサハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2006/06/01 神奈川県相模原市  撮影F7:2006/06/01 神奈川県相模原市
 体長3.5〜5mm。黄褐色から薄い土色をしています。前胸背に3条、上翅に片側4条の黒い縦スジが見られます。スジの薄いものは片側2条に見えます。北アメリカ原産の外来昆虫で、近年勢力を延ばし、千葉県から広まり、東北から関西まで分布を広げています。調査対象の昆虫になっていますから、温泉津町内で見かけた場合は、eメールでお知らせ下さい。 ■食草:ブタクサ,オオブタクサ,ヒマワリなど。
■ブタクサ:キク科の一年草
明治頃北アメリカから持ち込まれて帰化した外来植物とされています。普通に道端や空地で見かけ、成長過程では同じキク科のヨモギに似ています。現在本種の花粉が花粉症の原因の一つとされ、問題植物となっています。
 K286,−1 リンゴコフキハムシ(ハムシ科)  #K286−2,−3 リンゴコフキハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/06/11 相模原市  撮影S10:2011/06/04 東京都町田市
 体長6〜7mm。地色は黒色で、白い微毛と白い粉で被われ、全体に灰白色をしています。食樹はリンゴ,ナシ,オニグルミ,ウメ,クヌギ,エゴノキなどです。
■別名:コフキサルハムシ 学名:Lypesthes ater Motschulsky
■雰囲気はコフキゾウムシに似ていますが、触角が違います>>>

←ハムシはこんな触角

←ゾウムシはこんな触角
注:全てに該当しません。
 K195 ルリマルノミハムシ(ノミハムシ亜科)  #K195−1 ルリマルノミハムシ(ノミハムシ亜科)
 撮影F7:2007/06/23 温泉津町  撮影F7:2008/09/05 温泉津町
 体長3.2〜4.0mm。全体は黒紺色から黒色で、光沢があります。触角が特徴的で、第4節から鋸歯状で全体で9節しかありません。普通ハムシは11節です。花に集まり、花粉を食べます。似た種にコマルノミハムシがいますが、こちらは触角第4節が長方形だそうです。  
 K047 オオアカマルノミハムシ(ノミハムシ亜科) [拡大  #K047−1 オオアカマルノミハムシ(ノミハムシ亜科)
 撮影C:2005/05/08  温泉津町井田  撮影C:2005/04/22  温泉津町
 体長4.6mm前後。全体は明るい赤褐色で前胸部背や上翅に不規則な点刻が見られます。肢は脛節が黒く残りが赤褐色していて、触角は基部を除き黒色です。食草はボタンヅルやセンニンソウです。  
 #K047−2 オオアカマルノミハムシ(ノミハムシ亜科)  #K047−3 オオアカマルノミハムシ(ノミハムシ亜科)
 撮影D:2005/05/08 温泉津町  撮影S10:2010/05/01 相模原市
●オオアカマルノミハムシ:体長4.6mm前後、4.2〜5mm。
 全体は光沢のある赤褐色で、前胸部背や上翅に不規則な点刻が見られる。肢は腿節が赤褐色で、後は黒色をしていて、触角は基部3節を除き黒色です。食草:ボタンズル,センニンソウ
●オオキイロマルノミハムシ:体長4.6mm前後、4.2〜5mm。
 全体黄赤褐色、触角,肢全体赤褐色、全体に丸いです。近縁種にウスイロマルノミハムシがいます。食草:ボタンズル,センニンソウ
●アカイロマルノミハムシ:体長3.5mm前後、3.2〜3.8mm。
 全体赤褐色,触角基部4節赤褐色その他闇色,肢赤褐色、全体が闇褐色のものもいる。食草:アザミ
        
 アカイロ  オオキイロ   オオアカ
 K175 テントウノミハムシ(ハムシ科)  #K175−1 テントウノミハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/05/17 温泉津町  撮影F7:2007/05/17 温泉津町
写真:体長約3.5mm、膝が黒色、フ節が黄褐色、触角は赤褐色
●テントウノミハムシ:体長3.2mm、3〜4mm。保育社甲虫図鑑によりますと、ヘリグロテントウノミハムシと近縁種で、前胸部背板の前縁中央が前に突出しているそうです。黒地に1対の赤い斑紋の他に、多様化した斑紋があるようです。ネズミモチやヒイラギの葉を食べます。
●ヘリグロテントウノミハムシ:体長3.5mm、3〜4mm。保育社甲虫図鑑によりますと、前胸部背板の前縁中央が前に突出していないそうです。本種はネズミモチやヒイラギの葉を食べます。
保育社甲虫図鑑:触角,脛節,フ節が黄褐色
<似た仲間>
●ヒメテントウノミハムシ
 体長2.5mm。小型のアカホシテントウ属に似ていますが、見えている触角がテントウムシの触角と異なります。テントウムシは先が丸く短いです。黒地に1対の赤い斑紋には変異が多く、全体に赤褐色したものもいます。本種はイボタノキの葉を食べます。
世界文化社甲虫図鑑:
    腿節,脛節が黒色、フ節,触角基部側半分黄色褐色
 #K175−2 テントウノミハムシ(ハムシ科)  #K175−3 テントウノミハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/05/10  撮影F7:2007/05/19 温泉津町
   付いている葉はヒイラギです。スケールで測り、体長3.4mmと確認しました。前胸部背板の前縁中央が前に突出しているように見えます。
 #K049−1 カタクリハムシ(ハムシ科)  #K049−1 カタクリハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/05/19 温泉津町  撮影F7:2008/05/19 温泉津町
 K049 カタクリハムシ(ハムシ科)  K048 ヤツボシハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2004/05/18  温泉津町福光  林道  撮影C:2004/05/18  温泉津町福光  林道
 体長5〜6mm。上翅は黒ずんだ赤色に点状痕とスジが見られます。成虫は名前にある様に、カタクリの葉を食べます。他にはウバユリなどのユリ科の葉を食べます。カタクリ:ユリ科>カタクリ属  葉は長く丸みのある葉で、薄い緑色です。花は長い6枚の花弁で、薄い紫色です。根からはカタクリ粉が取れますが、一般に売られているものは別のでん粉で作られているそうです。カタクリとは変な呼び名ですが、花の付き方が傾かせたカゴに似ていることから昔はカタカゴと呼んだそうで、カタカゴからカタクリと呼ばれるようになったそうです。  体長5〜6mm。全体が黄褐色地に上翅片側に4個の黒い紋があります。合わせて8個あることから、この名が付いています。色には変異がおおく、上翅全体が黒いタイプがいるそうです。エノキの葉を食べます。
 #K048−1,−2 ヤツボシハムシ(ハムシ科)  #K048−3,−4 ヤツボシハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/06/30 温泉津町  撮影F7:2009/05/14 温泉津町
 K058−3 イタドリハムシ(ハムシ科)  #K058−1 イタドリハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/05/01  温泉津町  撮影F7:2007/05/22  温泉津町
 体長7〜10mm。黒地に橙または黄色の紋が特徴ですが、橙色部分の模様は変化が多いそうです。名前にあるようにイタドリやスイバを食べます。 スイバ:タデ科>ギシギシ属
北半球の温帯地に広く分布する多年生草本です。日本では土手、あぜ道でよく見かけます。葉っぱにはシュウ酸カリウム(100g中シュウ酸880mg)を含んでおり、かむと名前の通り酸っぱいです。
■蓚酸(しゅうさん):C ,シュウ酸カリウム:KCH 牛や馬がこれを含む植物を大量に食べると中毒になる。
 #K058−2 イタドリハムシ(ハムシ科)  #K072−2 ヨモギハムシ3(ハムシ科)
 撮影C:2005/04/14 温泉津町  撮影F7:2005/11/20 温泉津町福光 草むら
 黒地に黄色の斑紋が特徴ですが、黄色部分の紋は変化が多く、以前撮影したものは黄色い斑紋の色は橙で、黒い地の部分が多かったです。  交尾中失礼して撮影しました。
 K072 ヨモギハムシ1(ハムシ科)  #K072−1 ヨモギハムシ2(ハムシ科)
 撮影C:2004/08/05 温泉津町福光 草むら  撮影C:2004/12/09 温泉津町福光 草むら
 体長7〜10mm、8mm前後。体色は黒色や黒っぽい紺色で、つるつるとした光沢があります。上翅に見られる点刻は浅く不規則密に散らばっている様に見えますが、片側の上翅に4条の点刻列が確認できるそうです。写真はヨモギの葉に付いているところですが、食草は当然名前の通りヨモギです。このハムシはヨモギに普通に見かけます。  ヨモギハムシの上翅の肩は盛り上がっていますが、写真はその様に見えません。しかしヨモギの葉を食べていますからルリハムシの種類ではないようです。オオヨモギハムシ,サメハダヨモギハムシなどヨモギを食べますが、分布が違います。よってヨモギハムシと同定します。
<似ている仲間>
●クロルリハムシ:体長5〜8mm。外見も色も似ています。点刻列は2列1組。食草はオトギリソウ。
●オオヨモギハムシ:体長7〜9.5mm。外見も色も似ています。分布はシベリア,北海道,青森,岩手。食草はヨモギ。
 K220 ムシクソハムシ(ハムシ科)  #K220−1 ムシクソハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/05/01 益田市美都町  撮影F7:2008/05/01 益田市美都町
 体長2.7〜4mm。暗い赤褐色から黒色の体で、ゴツゴツした表面をしています。コナラに付きますが、市街地では植え込みのツツジに付く害虫として知られています。  ムシクソとはずいぶんな名前を付けられたものです。しかしツツジなどに見られるガの幼虫の糞によく似ています。本種幼虫も自分の糞で造った筒の中に入って活動します。結論としては、しかたないかも
 K300 クロトゲハムシカヤノトゲトゲ(ハムシ科)  #K300−1 クロトゲハムシカヤノトゲトゲ(ハムシ科)
 撮影S10:2012/05/14 町田市七国山  撮影S10:2012/05/14 町田市七国山
 体長約3.5mm。全体黒色で、体の周縁に棘(とげ)が見られます。上翅側縁の棘は、似たクロルリトゲハムシ/クロルリトゲトゲに比べ短いです。 食草はススキ。ススキの別名:茅(カヤ)
 K233 キベリトゲハムシキベリトゲトゲ(ハムシ科)  #K233−1 キベリトゲハムシキベリトゲトゲ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/10 温泉津町  撮影F7:2009/05/10 温泉津町
 体長5.0〜5.2mm。上翅ほぼ平行な長方形で、側縁には長さの揃った棘が並んでいます。食草フキ ■別名:キベリトゲトゲ 現在の正式名はこちらかもしれません
■似た仲間:ヒメキベリトゲハムシ 体長3.3〜4.2mm
 #K233−2 キベリトゲハムシキベリトゲトゲ(ハムシ科)  #K233−3 キベリトゲハムシキベリトゲトゲ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 K104,−4 ジンガサハムシ(ハムシ科) 詳細  #K104−2,−1 ジンガサハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2009/05/25 横浜市※2013/05/27撮影場所訂正  撮影D:2005/06/14 温泉津町
 体長9mm前後。平たい楕円の形で、縁全体は透明感のある黄褐色をし、上翅に手足を広げたような黒い紋が見られます。頭部は金色をしていますが、上翅の黒い紋は見る角度によって金色に見えます。似た種に比べ小楯板後ろの上翅の隆起が強く、尖っているそうです。 ■スキバジンガサハムシとよく似ています。成虫は同じくヒルガオの葉を食べ、生活環境も変わらないようですし、色も模様が黒かったり、金色に見えたりと、変わらないようです。違いは、大きさと小楯板後ろの上翅の隆起で判断するそうです。また、上翅の前巾が胸部背の後ろ巾より極端に巾広いように思います。だから本種の方が、丸く見えるのでしょうね。
 K104−5 ジンガサハムシ幼虫(ハムシ科)  #K104−6 ジンガサハムシ幼虫(ハムシ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町  撮影S10:2009/06/24 温泉津町
 幼虫は成長過程で脱いだそれぞれの齢の脱皮殻を、順番に付けています。スキバジンガサハムシと本種は、抜け殻に糞をくっ付けることはしないようです。糞をくっ付けたものを背負う意味はあると思いますが、脱皮殻のみ背負う意味がありますかね?。鳥は乳白色な小さい固まりを見て、単に空の脱け殻と勘違いするのでしょうか?  アオカメノコハムシ幼虫の糞のカサ同様に、お尻の端上にある数本の棘に脱皮殻がくっ付いているようです。
■写真はスキバジンガサハムシ幼虫の可能性もあります。
 K250 スキバジンガサハムシ(ハムシ科)  #K250−1 スキバジンガサハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/10 温泉津町  撮影F7:2009/05/10 温泉津町
 体長6.0〜7.0mm。ジンガサハムシを小さくしたようなハムシで、上翅の中央前寄りの隆起は弱いそうです。形は長方形の四隅を丸くした小判型をしています。写真の上翅の前巾は胸部背の後ろ巾より少し大きい程度に見えます。 2009.06.02上の写真のハムシをスキバジンガサハムシに訂正
注:保育社原色日本甲虫図鑑Wの写真,世界文化社昆虫U甲虫図鑑の生態写真はジンガサハムシが小判型をしています。外形は性とか地域によって異なるのでしょうか?。大きさを認識し、横からも撮影した方がよさそうですね。
 K253 セモンジンガサハムシ(ハムシ科)  #K078−6 イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科)詳細
 撮影S10:2009/05/25 大田市三瓶町  撮影S10:2010/04/21 相模原市
 体長5.5〜6.5mm。全体に円形で、周縁が透明、後ろに足が伸びたような黒い紋があるのが特徴です。また上翅中央前にX字型の紋が見られます。サクラやリンゴ,ナシなどの葉を食べます。  セモンジンガサハムシに似た模様をしていますが、大きさが大きく、背にX字型の紋も見られません。また本種は触角の先5節が黒いです。
 K078,−1 イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科)  #K078−2,−3 イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2010/04/21 相模原公園  撮影D:2005/04/27 温泉津町
 体長7.5〜8.5mm。全体はあんこに求肥飴(ぎゅうひあめ)をのせた和菓子のイメージです。上翅前縁の左右が黒く褐色していないことが他の似たジンガサハムシと区別できる点です。触角の先の黒さと、大きさからよく似たセモンジンガサハムシと区別できます。食草は、ムラサキシキブやヤブムラサキの葉を食べます。成虫で越冬します。 <よく似た仲間>●セモンジンガサハムシ:体長5.3〜6.2mm。
 K139 イカリヒメジンガサハムシ(ハムシ科)  #K139−1 イカリヒメジンガサハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2005/05/20 大田市 大江高山登山道  撮影C:2005/05/20 大田市 大江高山登山道
 体長6.5〜7mm。体は闇色から黒色で、上翅前側の両角が黒く、後側の両角は透明感のある黄褐色をしています。触角と肢は黄色褐色しています。成虫はアキチョウジ,ヒキオコシの葉を好んで食べます。 ■幼虫は脱皮した殻と糞を背負って行動します。
 K227 ヨツモンカメノコハムシ(ハムシ科)  K180 ヒメカメノコハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/08/ 鹿児島県 小原氏撮影  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 体長7.5〜9mm。肩が張ったカメノコハムシの仲間で、大きな4個の紋が見られます。沖縄,奄美や台湾に生息し、サツマイモやノアサガオを食べます。今年2008年、宮崎県でも大量発生したそうです。  体長5.0〜5.5mm。頭胸部背板と上翅縁が半透明感のある黄褐色で、中央が濃く褐色しています。側縁が褐色している種もいるそうです。イノコズチやアカザを食べます。
■似た仲間に上翅にU字型の褐色紋をもつタテスジジンガサハムシがいます。生きている時緑色で、九州,南西諸島に生息しています。また、近縁種にキイロカメノコハムシ,チャイロカメノコハムシがいます。
 #K180−2 ヒメカメノコハムシ(ハムシ科)  #K180−3 ヒメカメノコハムシ(ハムシ科)
 撮影S10:2009/07/10 温泉津町  撮影S10:2009/07/10 温泉津町
 K228,−1 アオカメノコハムシ(ハムシ科)  #K228−2,−3 アオカメノコハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/04/07 温泉津町  撮影F7:2009/05/10 温泉津町
 体長7.0〜8.5mm。全体は、小判型の緑色で、小楯板とその周辺の上翅が褐色しています。色などセスジカメノコハムシに似ていますが、本種には上翅会合部に黒い縦スジがありません。アザミ類の葉を食べます。 訂正2009.05.17:以前「生きている状態では緑色をしていて、死んでしまうと黄褐色になります。」と書きましたが別のハムシ幼虫・成虫図鑑に、アオカメノコハムシには赤褐色のものがいるとありました。
■緑色のカメノコハムシ:アオカメノコハムシ,セスジカメノコハムシ,タテスジヒメジンガサハムシなど。ミドリカメノコハムシ?
 K228−4 アオカメノコハムシ幼虫(ハムシ科)  #K228−5 アオカメノコハムシ幼虫(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/14 温泉津町  撮影F7:2009/05/14 温泉津町
 糞でできたスコップ型のカサを背負った、アオカメノコハムシの幼虫です。カサは卵鞘(らんしょう)や脱皮殻に、糞でコーティングしたものだそうです。この時期アザミの葉裏でよく見かけます。幼虫,成虫ともに、アザミの葉を食べます。
訂正2009.05.17:以前糞のカサは卵鞘と書きましたが、その後は幼虫が脱皮を繰り返す毎に、その脱皮殻で糞コーティングのカサをつくることが分かりました。
 糞がピカピカしている側がお尻で、写真の上側が頭になります。黒い頭部は背板に隠れていて、真上からは見えません。
 糞のカサは背中にくっ付けたり、単に乗っかっているのではないようです。ウチワの様にパタパタさせていましたから、お尻の端上にある数本の棘にくっ付いているようで、尻端をそっくり返らせて、糞のカサを背にかぶせている状態です。
 K093,−1 ヒメジンガサハムシ(ハムシ科)  #K093−2,−3 ヒメジンガサハムシ(ハムシ科)
 撮影C:2005/05/08 温泉津町井田  撮影F7:2009/04/07 温泉津町
 写真は普通のジンガサハムシや、カメノコハムシに比べ透明度も光沢もあまりない気がします。ヨモギの葉に付いていたそうですから、ヒメジンガサハムシと同定します。
 体長5.5〜6.5mm。カメノコハムシに似ていますが、上翅に黒色紋がなく、点刻列が少し乱れています。肢は黒色。食草ヨモギです。

●カメノコハムシ:体長6.0〜7.2mm。食草アカザ,シロザ
×ヒメカメノコハムシ:体長5〜5.5mm。やや円形
 K090 アカガネサルハムシ(ハムシ科) [拡大   #K090−1 アカガネサルハムシ(ハムシ科) [拡大
 撮影C:2005/05/08 大田市 大江高山登山口  撮影C:2005/05/08 大田市 大江高山登山口
 ブドウの葉に付いている綺麗なハムシですが、ブドウの害虫として知られています。土下座している様ですが、たぶん農家の人は許してくれません。実は土下座のふりをして葉を食べているからです。  体長5.5〜7.5mm。全体は金緑色で、前胸部背に粗大点刻が密に表れ、上翅に点刻列が確認できます。上翅は名にある様に赤銅金色をしています。上翅の色には地域的変異があるそうです。成虫は主にブドウや、ハッカ,エビヅルなどの植物の葉を食べます。幼虫は植物全般の根を食べます。
 #K090−2 アカガネサルハムシ(ハムシ科)  #K090−3 アカガネサルハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2009/05/06 相模原市  撮影F7:2009/05/06 相模原市
 K150 ハムシの仲間(ハムシ科)  K085 ハッカハムシ(ハムシ科) [拡大
 撮影C:2005/06/11 温泉津町  撮影C:2005/05/04 温泉津町
■イモサルハムシ:
 体長5.3〜6.0mm。全体の色は光沢がある黒,青紺,黒銅色と色に変化があります。前胸部背と上翅には点刻が密に見られ、上翅の方は弱い点刻をしています。食草はサツマイモ,ヒルガオ,イヨカズラなどです。
 何かイボガエルの様に見えるハムシです。 体長7.5〜9mm。全体は黒に近い紺色で、金属光沢があります。上翅に塗装で呼ばれるレザートン仕上げの様な黒色紋(少し厚みが感じられるが、突出していない)の列が確認できます。食草は名前から分かる様にハッカです。
 #K085−3 ハッカハムシ(ハムシ科)  #K085−4 ハッカハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2008/09/02 温泉津町  撮影F7:2008/09/02 温泉津町

幼虫
 K156−2 ブタクサハムシ幼虫(ハムシ科)  #K156−3 ブタクサハムシ蛹(ハムシ科)
 撮影F7:2006/06/01 神奈川県相模原市  撮影F7:2006/06/01 神奈川県相模原市
 K149−6 サンゴジュハムシの幼虫(ハムシ科)  #K149−7 サンゴジュハムシの幼虫(ハムシ科)
 撮影S10:2010/04/21 神奈川県座間市  撮影S10:2010/04/21 神奈川県座間市
 K169 エノキハムシ(ハムシ科) #K169−1 エノキハムシ(ハムシ科)
 撮影F7:2007/05/04 温泉津町  撮影F7:2007/05/04 温泉津町
 大きさ16mm前後。ついているのは榎の葉裏です。  
 K209−4 キイロクビナガハムシの幼虫(ハムシ科)  #K209−5 キイロクビナガハムシの幼虫(ハムシ科)
 撮影F7:2009/06/01 温泉津町  撮影F7:2009/06/01 温泉津町
 クビナガハムシ,クビボソハムシの幼虫は糞を身に付けて、集団で葉を食べます。ヤマノイモの葉を食べているのでキイロクビナガハムシと思います。 ■Lilioceris lewisi Jacoby( ルイスクビナガハムシ=ルイスクビボソハムシ)の食草:ギボウシ.マイズルソウ,ナルコユリ
■ヤマイモハムシは、1枚の葉に卵を1個生み、葉脈を残して食べる。

 
甲虫目(約37万種)>
 ・クワガタムシ
 ・コガネムシ,カナブン,ハナムグリ,カブトムシ
 ・ハンミョウ,オサムシ,マイマイカブリ,ヒラタムシ,ゴミムシ
 ・ゲンゴロウ,ミズスマシ,ガムシ
 ・シデムシ,エンマムシ,ハネカクシ,アリヅカムシ,キノコムシ,
  カツオブシムシ,シバンムシ,シンクイ,ヒョウホンムシ
 ・ホタル
 ・タマムシ,ジョウカイ,コメツキ,ヒラタムシ,キノコムシ,キスイ
 ・カミキリムシ
 ・ゴミムシダマシ,クチキムシ,アカハネムシ,ハムシ,ハナノミ
 ・テントウムシ,カミキリモドキ,ツチハンミョウ
 ・ゾウムシ,オトシブミ,キクイムシ

 甲虫目は上翅を含め全体に硬い皮膚に覆われています。後翅は薄く柔らかで折りたたまれた状態で上翅の内に収まっていますが、飛ぶ時はこの後翅を羽ばたいて飛びます。その時上翅はバランスをとる役目しかありません。ほとんどの甲虫は、完全変態の形態をとります。
大あご/大腮(たいさい):腮(あご)
前ばね/上翅(じょうし)/前翅(ぜんし)/翅鞘(ししょう):鞘(さや)
後ろばね/後翅(こうし)
前あし/前肢(ぜんし)/前脚(ぜんきゃく)
中あし/中肢(ちゅうし)/中脚(ちゅうきゃく)
後ろあし/後肢(こうし)/後脚(こうきゃく)
前胸背板(ぜんきょうはいばん),会合線(かいごうせん)

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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