福光村・昆虫記リスト
カメムシ3(半翅目:はんしもく/カメムシ目>異翅亜目:>カメムシ下目) S2-3
カメムシ科S2-1
カメムシ科
ヘリカメムシ科S2-2
ヘリカメムシ
S2-3: キンカメムシ ツノカメムシ クヌギカメムシ サシガメ エビイロカメムシ ホシカメムシ ナガカメムシ
イトカメムシ マルカメムシ ヒラタカメムシ ツチカメムシ カスミカメムシ
 
キンカメムシ
 S014 アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科) 詳細  #S014−5 アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)
 撮影F:2004/05/12  温泉津町福光  撮影S10:2010/06/03 横浜市
 体長15〜20mm。 全体は光沢のある金緑色で、淡い紅色の帯紋が見られる美しいカメムシです。コナラ,フジ,ハゼノキ,アオキ,スギ,ヒノキなどでよく見かけます。 ■本当に亀の様で、1枚の甲羅の様に見えます。普通のカメムシの背では、三角形の小楯板(しょうじゅんばん)と左右の前翅がはっきり分りますが、拡大しても分かりません。全体が小楯板で前翅が下に隠れている様です?
キンカメムシの小楯板について調べて見ました:飛ぶ為の2対の翅は、小楯板で覆い隠されていて、見えない構造になっているそうです。よって外見は、頭部,胸部,小楯板です。
 S014−2 アカスジキンカメムシ幼虫(キンカメムシ科)  #S014−3 アカスジキンカメムシ5齢幼虫(キンカメムシ科)
 撮影F7:2005/10/11 温泉津町福光  撮影F7:2005/10/11 温泉津町福光
 #S014−3 アカスジキンカメムシ5齢幼虫(キンカメムシ科)  #S014−7 アカスジキンカメムシ3齢幼虫(キンカメムシ科)
 撮影S10:2009/10/12 温泉津町  撮影S10:2010/10/23 横浜市
 S160,−2 オオキンカメムシ(キンカメムシ科)  #S160−1,−3 オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
 撮影S10:2011/12/22 温泉津町福光楞厳寺  撮影S10:2011/12/22 温泉津町福光楞厳寺
 体長20〜26mm。大きなキンカメムシで、斑紋の配色変化が多く、黄色から橙地に黒い斑紋がある様に見えたり、黒地に黄色から橙色の紋があるように見えたりします。全国農村教育協会の日本原色カメムシ図鑑によると、全体に紫色の光沢があるそうです。幼虫はアブラギリ,センダなどを吸い汁します。  南方系のカメムシで、主に関東地方以南から沖縄諸島に生息するそうですが、東北,北海道でも時々見かけるそうです。成虫は小集団をつくり、照葉樹のツバキ,トベラなどの葉裏で越冬します。


ツノカメムシ
 S019−4 エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)詳細  #S019−3 エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影S10:2009/05/14 温泉津町  撮影F7:2008/08/15 温泉津町
 体長11〜14mm。全体は褐色で、頭部周辺や体周囲が黄緑色から青緑色をしています。肩の部分の側角は黒く、横に尖っています。名にあるモンキは小楯板(しょうじゅんばん)にある黄色い紋のことで、ハート型をしています。この紋が白いタイプもいるそうです。幼虫は主にミズキ,ハゼノキなどに寄生するそうです。
■似た仲間>モンキツノカメムシ:黄色紋は角どない逆三角形で、側角は長く横に張り出しています。
 ♀が幼虫を守るために、体でかばう行動をとっていたそうです。小学館の昆虫図鑑によりますと、この行動は卵のときから行うそうです。さすがに幼虫を体で被えるのは、1齢〜2齢ぐらいだと思われます。
 #S019−1 エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科)[拡大  #S019−7 エサキモンキツノカメムシ5齢幼虫(ツノカメムシ科)
 撮影S10:2009/09/03 温泉津町  撮影S10:2010/06/29 相模原市
   写真はセグロツノカメムシの幼虫にも似ています。撮影者によれば、この周辺でセグロツノカメムシは、見たことがないそうです。
 S145 アオモンツノカメムシ(ツノカメムシ科)  #S145−1 アオモンツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 体長7〜9mm。黄緑色の体に、小楯板とその周辺に赤褐色、後方に紫黒い斑があります。前胸部側角はあまり突出せず、丸みがあります。※管理人の意見:似たカメムシは数種いるようですが、本種は複眼が茶色で、触角が濃く褐色していると思います。 ■食樹:モミジ,ヤツデ,タラノキ,ミズキ,キヅタ
■参考にした図鑑:全国農村教育協会 日本原色カメムシ図鑑
 S131 ヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)  #S131−1 ヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影F7:2009/06/04 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市
 体長7.5〜9.5mm。緑色を帯びた淡い黄褐色に黒い点刻が密に見られます。ノリウツギ,フサザクラ,コウゾウなどに寄生します。 ■♀には赤っぽいものがいる。 
 #S131−2 ヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)  #S131−3 ヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  撮影S10:2010/06/04 横浜市
 S125 フトハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)  S073 セアカツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影F7:2009/05/03 相模原市 相模原公園  撮影C:2006/04/19 温泉津町湯里 矢滝城山
 体長17〜18mm。鮮やかな緑色に点刻が不規則に散らばっています。側角は、他のツノカメムシに比べ、♂♀共あまり突出していません。♂の生殖節は特徴的で、太いハサミ状の突起をもちます。バラ科のサクラなどに寄生します。  体長14〜18mm。全体は青緑色で、前胸背の前側が黄褐色、小楯板の前側が赤褐色が濃く、小楯板を含め前胸背面全体に黒い点刻が見られます。前胸横から飛出た側角の先が黒色をしています。♂には腹部先に赤いハサミ状の突起があります。ミズキ,スギに寄生して葉の汁を吸います。
■似た仲間:ベニモンツノカメムシ
 #S073−1 セアカツノカメムシ(ツノカメムシ科) [拡大  #S073−2 セアカツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 撮影C:2006/04/19 温泉津町湯里 矢滝城山  撮影F7:2009/05/03 相模原市 相模原公園
 #S027−1 ハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)  S027−2 ハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)
 撮影F7:2005/07/30 温泉津町  撮影F7:2005/07/30 温泉津町
 #S027−3 ハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)  #S027−4 ハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)
 撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2007/06/22 大田市大森町
 #S027−5 ハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)  #S027−6 ハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)
 撮影S10:2010/05/17 横浜市  撮影S10:2010/05/17 横浜市


クヌギカメムシ
 S047−6 クヌギカメムシの一種(クヌギカメムシ科)詳細  S047−1 クヌギカメムシの幼虫(クヌギカメムシ科)
 撮影F7:2005/05/17 温泉津町  撮影F7:2005/05/07 温泉津町
 体長12mm前後。全体は黄緑色から淡い黄褐色をして、小さな黒点が散らばり、縁が黄白で縁取られています。写真とは違って、胸部背や小楯板が黄褐色のものもいます。クヌギ,コナラに寄生し、葉の汁を吸います。<似た仲間>●クヌギカメムシ,サジクヌギカメムシ,ヘラクヌギカメムシ:ひっくり返して♂の生殖器の形や、気門の色で判断しないと、同定できないそうです。 ●クヌギカメムシ♂:生殖器の形→先端が尖る,気門黒
●サジクヌギカメムシ♂:生殖器の形→先端がスプーン形,気門体色
●ヘラクヌギカメムシ♂:生殖器の形→先端が平らなヘラ形,気門体色
●♀は気門の色からクヌギカメムシと同定できる様ですが、後の種の同定は、専門家でないと無理そうです。
 #S047−2 クヌギカメムシの産卵(クヌギカメムシ科)  #S047−3 クヌギカメムシの卵(クヌギカメムシ科)
 撮影F7:2006/12/16 温泉津町  撮影F7:2007/01/07 温泉津町
 #S047−4 クヌギカメムシの幼虫(クヌギカメムシ科)  #S047−5 クヌギカメムシの幼虫(クヌギカメムシ科)
 撮影F7:2007/05/02 温泉津町  撮影F7:2007/05/02 温泉津町


サシガメ
 S012 オオトビサシガメ♀(サシガメ科)  #S012−1 オオトビサシガメ(サシガメ科)
 撮影C:2004/04/07  温泉津町福光  民家K裏山  撮影F7:2005/09/01  温泉津町
 体長20〜26mm、人を刺すカメムシの仲間です。このカメムシに刺されると、相当痛いです。サシガメの仲間は細長いひょうたん型をしているので、その他の匂いだけをを出すカメムシと区別して、対処する必要があります。生活環境は山地の木の上で生活しています。  
 S017 シマサシガメの幼虫(サシガメ科)  S017−1 シマサシガメ成虫(サシガメ科)
 撮影C:2004/05/17  温泉津町福光 林道  撮影C:2004/06/23 浜田市国分町 石見海浜公園
 体長13〜15mm。全体が黒色で、肢や腹部の縁にある白い縞模様が特徴です。樹上や草の上で生活し、ハムシなどの小型の昆虫を捕らえ、体液を吸います。  
 S040 ヨコヅナサシガメ幼虫(サシガメ科)  #S040−1 ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)
 撮影F7:2008/09/02 温泉津町  撮影D:2004/12/22 温泉津町 
 図鑑に記載されている様に、サクラの木の窪みで集団で越冬しているいる所を撮影したそうです。分布は近畿地方以南とされていますが、編集者は、神奈川県の相模川沿いの遊歩道で確認したことがあります。 ■成虫:体長16〜24mm。全体は光沢のある黒で、毛で覆われています。頭部は細長いです。結合板は横に波の様に張り出し、上に白い紋があります。似たサシガメは数種いますが、大きさが特に大きいです。
 #S040−5 ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)  S040−3 ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 #S040−4 ヨコヅナサシガメ(サシガメ科) 羽化直後  #S040−6 ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 S088 ヤニサシガメ(サシガメ科)  #S088−1 ヤニサシガメ(サシガメ科)
 撮影F7:2007/05/22 温泉津町  撮影S10:2010/06/05 横浜市青葉区
 体長12〜16mm。全体に黒く松脂(まつやに)の様な粘着物で覆われていて、テカテカしています。各腿節に2個、各脛節に1個、触角第1節に2個白い環状の紋があります。また小楯板に白い点が1個あります。成虫はマツやスギの樹上に生活し、ハバチの幼虫などを捕らえて体液を吸います。  
 S013 アカサシガメ(サシガメ科)  #S013−2 アカサシガメ(サシガメ科)
 撮影C:2004/05/12  温泉津町福光  撮影F7:2009/06/11 町田市
 体長約15mm。   
 #S013−1 アカサシガメ(サシガメ科)  #S013−3 アカサシガメ(サシガメ科)
 撮影S10:2011/06/15 町田市  撮影S10:2011/06/15 町田市
 S122 アカシマサシガメ(サシガメ科)  #S122−1 アカシマサシガメ(サシガメ科)
 撮影F7:2009/05/10 温泉津町  撮影F7:2009/05/10 温泉津町
 体長約12mm。黒色に周囲が赤く縁取られたサシガメで、名にもあいりますが、腹部の側縁が赤黒の縞模様をしています。胸部背の赤色は、くすんでいるように見えます。  ヤスデが生息する地表の石裏や植物の根ぎわに住み、ヤスデの仲間を捕らえて体液を吸います。
 S135 ヒゲナガサシガメ(サシガメ科)  #S135−1 ヒゲナガサシガメ(サシガメ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光
 体長約15mm。頭部,胸部背,翅皮質部は濃い褐色から赤褐色で、あとは肢を含め黄色い色をしています。前胸部から小楯板の背中央に黄色い縦条が見られ、胸部背の後角には棘があります。触角は名にあるように長く、基部を除いて赤褐色しています。  


エビイロカメムシ
 S055 エビイロカメムシ幼虫(エビイロカメムシ科)詳細  #S055−1 エビイロカメムシ4齢幼虫(エビイロカメムシ科)
 撮影S10:2010/07/22 横浜市  撮影F7:2005/07/22 温泉津町
 エビイロカメムシの成虫とは形が違って見え、ウズラカメムシの幼虫の様に見えますが、本種の幼虫です。全体は透明感のある淡い黄褐色で、赤茶の縦スジが見られ、縁が少し黒く見えます。形は平たく楕円の形です。成虫同様イネ科の植物に付き、汁を吸います。  
 #S055−4 エビイロカメムシ(エビイロカメムシ科)  #S055−8 エビイロカメムシ(エビイロカメムシ科)
 撮影S10:2009/09/03 温泉津町  撮影F7:2007/11/25 温泉津町
 体長14〜19mm。全体に黄褐色から赤褐色の淡い色をしています。頭部が三角形で先が尖った特徴的な姿をしています。触角の先っぽは黒く褐色しています。  ススキなどのイネ科植物に寄生します。写真はススキに張り付いているところ。


ホシカメムシ
 S026 ヒメホシカメムシ(オオホシカメムシ科) [拡大  #S026−1 ヒメホシカメムシ(オオホシカメムシ科)
 撮影C:2004/07/06  大田市大森町  撮影C:2005/06/26  大田市大森町
 体長11〜13mm。特徴は橙褐色の前翅に2対の黒い斑紋です。幼虫,成虫共にアカメガシワ,シイ,クワなどの実につきます。似ている仲間にオオホシカメムシがいます。  


ナガカメムシ
 S043,−1 ヒメジュウジナガカメムシ(ナガカメムシ科)  #S043−2,−3 ヒメジュウジナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影D:2005/04/20 温泉津町  撮影F7:2007/04/05 温泉津町
 体長8〜9mm。全体は黒色で、名にある様にX十字の橙斑紋があります。よく見るとドクロマークにも見えます。成虫は写真の様に群れていることが多いです。幼虫が食べるもの、ガガイモ,イケマ。 <似た仲間>●ジュウジナガカメムシ:体長8〜11mm。
 左:ヒメジュウジナガカメムシ 右:ジュウジナガカメムシ
ガガイモ:河川岸などに生えるツル植物で、多年草。葉は細長いハート型、花は薄紫で太い毛が生える。オクラの様な実を付ける。
 S096,−1 ヒメナガカメムシ(ナガカメムシ科)  #S096−2,−3 ヒメナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
 体長約5mm。全体は灰黄褐色で、黒い点刻が散らばっています。翅は透明から半透明で、腹部全体が透けて見えます。イネ科植物の穂やキク科植物の花に付き、吸汁します。  いつも交尾中のカメムシです。大きい方が♀です。
 S060 クロナガカメムシ(ナガカメムシ科)  S089 メダカナガカメムシ(メダカナガカメムシ科)
 撮影F7:2005/08/20  温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 体長5mm前後。全体が黒く、前細りの楕円形をしています。頭部,胸部背や前翅には点刻が密に見られます。前肢の腿節(たいせつ)には左右1対の棘があります。触角の先は丸く、似た黒いメクラカメムシの仲間と区別できます。  体長約2.5mm。全体は茶褐色から闇色で、複眼が両側に突出しているのが特徴です。図鑑に小楯板の白い紋の記載はありませんでしたが、図鑑にも写真にも1対あることを確認しました。マメ科のアズキやダイズを加害する害虫で、野生ではクズやヌスビトハギに寄生します。
 S141 オオメカメムシ(ナガカメムシ科)  #S141−1 オオメカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 体長4.3〜5.3mm。頭部と肢が黄色で、他は光沢のある黒色をしています。雑食性で、小さな昆虫や、植物を吸汁します。  
 S112 ヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)  S155 クロスジヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影F7:2008/07/15 温泉津町  撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区
 体長8〜9mm。触角が長いカメムシで、♂はとても長いです。翅の革質後寄りに、特徴的な2対の黒紋が見られます。イネ科のメヒシバ,イヌビエ,エノコログサや、スゲ類の穂を吸汁します。  体長約7.5mm。ヒゲナガカメムシに似ていますが、小型で縦に黒条があり、全体に黒っぽいです。メヒシバやエノコログサの花穂の汁を吸います。
 #S155−1 クロスジヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)  #S155−2 クロスジヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区  撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区
 S115 ヒラシマナガカメムシ(ナガカメムシ科)  S149 セスジナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 撮影F7:2008/08/18 温泉津町  撮影S10:2010/06/29 相模原市
 体長約5mm。全体は黒色で、翅付け根辺りの三角が黄褐色して特徴的模様をしています。  体長約8mm。黒色に、頭部,胸部,翅の周縁と中央が、赤いカメムシです。似た模様の種がいますが、本種は見た目小さいです。ボタンヅルに寄生するそうです。


ノコギリカメムシ
 S157 ノコギリカメムシ(ノコギリカメムシ科)  #S157−1 トビイロオオヒラタカメムシ(ノコギリカメムシ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 体長12〜16mm。体は暗い赤銅色で、光沢があります。名の由来になっている腹部縁のギザギザが特徴です。また触角第4節が橙色をしています。 ■食草:カラスウリ,スイカ,キュウリ,カボチャなどのウリ科植物に寄生。ウリ類の害虫として知られる。


ヒラタカメムシ
 S142 トビイロオオヒラタカメムシ(ヒラタカメムシ科)  #S142−1 トビイロオオヒラタカメムシ(ヒラタカメムシ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市


ツチカメムシ
 S132 ツチカメムシ(ツチカメムシ科)  #S132−1 ツチカメムシ(ツチカメムシ科)
 撮影S10:2009/05/25 温泉津町  撮影S10:2009/05/25 温泉津町
 体長7.0〜10mm。全体は黒色で、光沢があります。雑食性で、植物の根やクス,ヤツデの落ちた実、昆虫などの汁を吸います。
■似た仲間
コガタツチカメムシ:前胸背の点刻は小さくまばら
ヒメツヤツチカメムシ
 黒くて、肢の棘など見ると、ゴキブリに似ていますね。カメムシでこれだけ肢に鋭い棘をもつ種はいないと思います。虫を捕らえる昆虫に多いのですが、サシガメに鋭い棘は見られません。地を這うため土が付着しないようにしているのかもしれませんね。
 S154 ミツボシツチカメムシ(ツチカメムシ科)  #S154−1 ミツボシツチカメムシ(ツチカメムシ科)
 撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区  撮影S10:2007/10/02 横浜市
 体長4〜6mm。黄銅色の光沢をもつ黒色に、小楯板先に1個、前翅に1対、計3個の白い紋が見られるツチカメムシです。オドリコソウなどの植物に寄生し、5月頃その植物で見かけます。  


イトカメムシ
 S098−4 イトカメムシ(イトカメムシ科)  #S098−3 イトカメムシの幼虫(イトカメムシ科)
 撮影F7:2007/07/03 温泉津町  撮影F7:2007/08/06 温泉津町
 体長6〜7mm。体や肢,触角がとても細長いカメムシです。キリ,ゴマ,クサイチゴ,ダイズ,クズに寄生します。 ■似た種>ヒメイトカメムシ:体長約4mm。
 #S098−2 イトカメムシ(イトカメムシ科)  #S098−5 イトカメムシ(イトカメムシ科)
 撮影F7:2007/08/06 温泉津町  撮影S10:2010/05/17 相模原市


マルカメムシ
 S025 マルカメムシ(マルカメムシ科)詳細  #S025−1 マルカメムシ(マルカメムシ科)
 撮影GT6:2020/05/03 町田市  撮影D:2005/04/22
 体長5mm前後。表面には光沢があり、黄褐色の地色に細かい黒い点が密にあります。幼虫成虫共にクズ,フジ,ハギなどのマメ科の植物の汁を吸います。野生植物の他に作物のダイズ,アズキを食害します。 <似た仲間>●タイワンマルカメムシ:体長5mm前後。黄緑色の地に小さい褐色の点刻が散らばる。マルカメムシより点刻が小さい。沖縄,南西諸島に分布。
 #S025−2 マルカメムシ(マルカメムシ科)  #S064 マルカメムシ5齢幼虫(マルカメムシ科)
 撮影D:2005/06/10 温泉津  撮影F7:2005/10/11 温泉津町福光
 S064−2 マルカメムシの卵(マルカメムシ科)  #S064−4 マルカメムシの若齢幼虫(マルカメムシ科)
 撮影F7:2007/06/30 温泉津町  撮影F7:2007/07/03 温泉津町
 S124 タデマルカメムシ(マルカメムシ科)  #S124,3−1 タデマルカメムシ(マルカメムシ科)
 撮影F7:2009/05/10 温泉津町  撮影F7:2009/05/10 温泉津町
 体長2.3〜3.5mm。黒光した小型のマルカメムシで、小楯板の後縁が巾狭の黄白です。タデ科植物に寄生します。
■似た仲間
△ヒメマルカメムシ:マメ科植物に寄生、中型
×クズマルカメムシ:クズに寄生、大型、小楯板にある黄白斑が大きい


カスミカメムシ メクラカメムシ
 S153,−2 コブヒゲカスミカメ♀(カスミカメムシ科)  #S153−1,−3 コブヒゲカスミカメ♀(カスミカメムシ科)
 撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区  撮影S10:2011/05/02 横浜市緑区
 体長5〜6mm。写真の♀は新成虫で、淡い色をしています。図鑑ではもっと褐色しています。また黄褐色したものもいるようです。写真はウスアカカスミガメに少し似ていますが、本種は触角が短いです。♂は別種と間違うほど違います。終齢幼虫の頃から黒くなり始め、成虫では黒い模様が形成されて黒っぽく、体は♀に比べ少し細いです。 ■クヌギやミズナラ,カシワ,コナラ,ウバメガシに寄生します。
※写真はコナラの若い枝
 S161 ケブカキベリナガカスミカメ(カスミカメムシ科)  S162 キアシクロホソカスミカメ(カスミカメムシ科)
 撮影S10:2011/07/03 横浜市  撮影S10:2011/07/03 横浜市
○ケブカキベリナガカスミカメ
体長6.3〜7mm。背面は軟毛が密生してツヤを欠き、黄色と黒色の写真の様な配色をしている様です。ミズナラやカシワに寄生します。

★2012.05.11大河内さんのご指摘で、間違いと分り訂正しました。
誤り:×フタスジカスミカメ
体長約6mm前後、黄褐色の体に胸部背から翅に褐色の縦スジが1対見られます。写真は翅の中央も黒く対に見えませんが、色彩変異は多い様です。オオチャードグラス,イネなどに寄生します。
 体長約4.3mm。全体にツヤのある黒色で、肢はクリーム色をしています。クヌギやコナラ,ミズナラなどに寄生します。
注:全国農村教育協会出版日本原色カメムシ図鑑第2巻
   図鑑の写真は、触角第1,2節は濃い褐色から黒色に見える。

●似た仲間:成熟したキアシアカカスミカメ
注:全国農村教育協会出版日本原色カメムシ図鑑第2巻
   図鑑の写真は、触角第1,2節が黄褐色に見える。


◆カメムシの呼び名
 大部分のカメムシは、攻撃を受けた時揮発性の高い匂いのある分泌液(悪臭)を放ちます。このことから福光村では、一般人もセレブな人もヘコキムシと呼んでいますが、各地の呼び名は少し違うようです。一部調べてみました(ヘクサムシ、クサガメ、クサムシ、オガムシ、ヘッピリムシ)。
◆カメムシが放つ悪臭について
 カメムシが攻撃を受けた時放つ悪臭は、実際お尻の穴から出ている訳ではありません。幼虫は背中から成虫は胸部の腹部よりの専用の穴からヘキサナール、オクテナール,ディセナール成分の合成された分泌液を放出しています。この分泌液が皮膚の弱い人に付くと火傷(やけど)の状態になります。集団生活をする種類はヘキサナールの成分を警報フェロモンとし、周囲のカメムシに逃げるように知らせているそうです。 
半翅目(2万5千種)>
 ・セミ(ミンミンゼミ,アブラゼミ,ニイニイゼミ,ツクツクボウシ,クマゼミ,ヒグラシ,ハルゼミ,クサゼミ,エゾゼミ,チッチゼミ)
 ・カメムシ(ナガカメムシ,サシガメ,ヘリカメムシ,トゲカメムシ,ナガメ,ナシカメムシ,クヌギカメムシ,スジカメムシ,クサギカメムシ)
 ・ミズカマキリ,アメンボ,タガメ,タイコウチ,ミズムシ,マツモムシ,コオイムシ,ナベブタムシ,コバンムシ
 ・アワフキ,アブラムシ,ヨコバイ,ウンカ,ハゴロモ,スケバ,ツノゼミ
 ・カイガラムシ,ロウムシ

 半翅目は口が注射針の形をし、樹木の樹液や、植物の汁を吸います。小動物の体液を吸う仲間もいます。目は1対の複眼がありその間に3個の単眼を持ちます。羽は前翅,後翅それぞれ1対あります。カメムシの前翅の特徴は、先は膜状で根元の半分は硬い構造になっています。半翅目とはここから付けられた名です。蛹にならない不完全変態の形態をとります。


[注]撮影:又は撮影F:FUJIFILM FinePix−F410, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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