福光村・昆虫記リスト
甲虫6(鞘翅目:しょうしもく/コウチュウ目) K6-1
 カミキリムシ
カミキリモドキK6-2
カミキリモドキ
甲虫 種類別リスト
カミキリムシ
 K014 ラミーカミキリ(フトカミキリ亜科) [拡大  #K014−1 ラミーカミキリ(フトカミキリ亜科) [拡大
 撮影C:2004/04/01 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/07/14 温泉津町福光
 体長10〜15mm。胸部は青白く、上から見て黒い斑が2つ見えますからラミーカミキリです。この種は江戸時代後期に外国から入って来た外来種だそうです。成虫はカラムシ,ヤブマオ,ムクゲの葉や茎を食べます。幼虫はその根や茎を食べます。植物カラムシ属亜種にラミーがあり、それを食べることから名前が付けらたそうです。外国から入って来たのも、このラミーに付いてきたからだとされています。 ラミー:イラクサ科>カラムシ属 衣料用の繊維材料として利用。
ラミー(マレー語・フランス語も同発音),チャマ(中国語)
 #K014−2 ラミーカミキリ(フトカミキリ亜科)  #K014−3 ラミーカミキリ(フトカミキリ亜科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光
 K023 シロスジカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K023−1 シロスジカミキリ
 撮影C:2004/05/18  温泉津町福光 林道  撮影C:2004/05/18  温泉津町福光 林道
 体長44〜57mm、カミキリムシとしては日本で1番の大きさです。体全体は黒い灰色で、上翅に薄い黄色の模様があります。幼虫はブナ,ヤナギ類の木の中を食べます。成虫はクリ,クヌギ,コナラなどの樹皮や、小枝などの生木を食べます。 ■カミキリムシを捕まえると、前胸部と上翅の境部分の中胸部とを擦ってギィギィと音を出して威嚇(いかく)します。
 K161 シラホシカミキリ(カミキリムシ科)  K160 ヨツキボシカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2006/06/24 15:34 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2006/06/21 12:34 温泉津町井田
 体長8〜13mm。全体は茶褐色から黒色をしています。頭部と胸部,触角が黒色です。上翅は赤褐色から茶褐色で、後方が黒ずんでいます。上翅には名にある白い点が片側5個あります。肢は黄褐色しています。成虫はノリウツギ,アジサイ,ナシ,ガマミズナの葉に集まり、葉脈を好んで食べます。幼虫は広葉樹の枯れた材を食べます。
<似た仲間>ニセシラホシカミキリ
 体長8〜11mm。全体は闇黒で黄白から黄色の縦スジや斑紋があり、上翅後方に特徴的2対の斑紋があることから、この名が付いています。触角は黒く、肢が黄褐色をしています。成虫はヌルデ,オニグルミ,カキノキの葉や倒木に集まり、幼虫はそれらの樹皮裏や材を食べます。
<似た名前のカミキリムシ>ヨツボシカミキリ:模様などは似ていません
 K056 キボシカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K056−1 キボシカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園
 体長15〜30mm。緑っぽい灰色に黄色い斑点模様が特徴です。触角は長く体長の2〜2.5倍ぐらいあります。幼虫,成虫共にクワやイチジクなどクワ科の生木や樹皮,葉を食べます。  撮影者を気にすることなく、クワの葉を一心にカリカリ食べていたそうです。
 #K056−3 キボシカミキリ(カミキリムシ科)  #K056−4 キボシカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/07/29 温泉津町  撮影F7:2007/06/12 横浜市
 K057 ビロウドカミキリ(カミキリムシ科)  K097 アトモンサビカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2004/06/23  温泉津町福光  草むら  撮影C:2005/05/08 温泉津町井田
 体長16〜25mm。全体は灰黄褐色の微毛で覆われています。光の当り具合で、マーブル模様に見えます。似ている仲間にニセビロウドカミキリがいます。本種より5mm位小さく幅も細いですが、触角はビロウドカミキリより長く体長の2.5倍近くあるようです。  体長7〜10mm。広葉樹の枯れ枝や伐採枝に集まります。
 K062−2,−3 アカハナカミキリ(カミキリムシ科)  #K062−4,−5 アカハナカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 体長13〜23mm。頭部と触角,後肢は黒色で、胸部背と上翅は赤褐色です。触角はノコギリの歯の形をしています。幼虫は枯れたマツ類を食べます。成虫はノリウツギの花や、マツ類に集まります。  
 K287 ヨツスジハナカミキリ(カミキリムシ科)  #K287−1 ヨツスジハナカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2010/06/29 相模原市  撮影S10:2010/06/29 相模原市
 体長9〜20mm。黒地に金色の微毛で被われ、上翅に黄色と黒色それぞれ4本の横帯が見られます。写真の花はアジサイで、図鑑には各種の花や、タマアジサイなどに集まると、記されていました。幼虫は、針葉樹などの枯れ木の材を食べます。 ■地域的変異はあるようですが、♂の後肢脛節の後半は、肥大
■似た仲間>ヒメヨツスジハナカミキリ:体が細長で、後肢腿節が長い
 K192 ミワハナカミキリ(カミキリムシ科)  293 ハナカミキリの仲間(カミキリムシ科)
 撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山  撮影S10:2011/05/14 横浜市緑区
中肢腿節が黄褐色であること以外はミワヒメハナカミキリに似ています
●ミワヒメハナカミキリ:体長6〜8mm。中肢腿節基部除き黒
●セスジヒメハナカミキリ:頭部、前胸部,小楯板が黒色で、触角基部,前肢,中肢腿節,後肢基部が黄褐色しています。
●ヨコモン,ニセヨコモン,フジヒメ:小楯板黄褐色
写真は、胸部背に褐色した毛が密生
似た仲間>
?ニンフホソハナカミキリ:触角8節後半から10節が白い
?タテジマハナカミキリ:触角9,10節が白く、11節が白いものもいる
×ニュウホウハナカミキリ:触角がマダラ模様
 K068 ヒトオビアラゲカミキリ(カミキリムシ科)  #K068−1 ヒトオビアラゲカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/05/25 大田市大代町 大江高山  撮影C:2005/05/25 温泉津町井田
 体長7〜10mm。黒い体に全体が灰色の微毛で覆われ、名前にあるように上翅中央下に太くて黒い帯があります。上翅において帯以外の大部分は灰白で、細かい黒点が散らばっています。幼虫はヤナギ類の木を食べます。成虫は広葉樹の枯れ枝や伐採枝に集まります。  
 K223,−2 ベニフカミキリ(カミキリムシ科>ベニフカミキリ族)  #K223−1,−3 ベニフカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2008/05/04 温泉津町福光 民家K庭  撮影C:2008/05/04 温泉津町福光 民家K庭
 体長16〜27mm。赤味のある灰褐色に、黒褐色の斑が散らばったヒキガエルの背を思わせる色合いをしています。上翅肩下付近に1対の黒い毛束を伴なうコブがあり、お腹には名になっている赤い毛束からなる模様が点在しています。ブナ科の倒木,伐採木に集まり、対馬では椎茸栽培の榾木(ほだぎ:菌を植えた木)の害虫として知られています。 ■別名:ハラアカコブカミキリ
■分布:保育社の原色日本甲虫図鑑Wによりますと、対馬,壱岐,朝鮮半島,中国,シベリアとなっています。他の図鑑も本州や中国地方(島根県)の記述はありませんでした。山口県ではすでに生息が確認されているそうですが、島根県にも生息域を広げているようです。
 K029 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科)詳細  #K029−1 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科) [拡大
 撮影C:2004/05/23 温泉津町福光  撮影X:2005/05/08 温泉津町井田
 体長9〜18mm。上翅に見られる木肌模様と白い模様が特徴です。地域的変異が多く、白い模様は異なったものがいるそうです。♂の触角の長さは体長の2倍以上ありますが、♀は短いです。写真は長いですから♂です。成虫は広葉樹の伐採木に集まります。  
 #K029−2 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科)  #K029−3 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光
 #K244 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科)  #K244−1 ヒメヒゲナガカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2009/05/18 相模原市 相模原公園  撮影F7:2009/05/18 相模原市 相模原公園
 体長9〜18mm。上翅に見られる木肌模様と白い斑紋が特徴です。地域的変異が多く、白い帯模様は色形が違っているようです。♂の触角の長さは体長の2倍以上ありますが、♀は短いです。写真は長いですから♂です。成虫は広葉樹の木を食べます。島根では白い帯紋に見えましたが関東では薄い橙色をしているようですね。 ■似た仲間:ベロンヒゲナガカミキリ
ヒメヒゲナガカミキリに似ているそうですが、体に生える褐色微毛が少なく、斑紋の微毛は黄色味が強いそうです。伐採木に集まります。学研の図鑑にしか掲載されていませんでした。また分布は北海道,本州の中部地方の山地の記述があり、関東の記述はありません。単にヒメヒゲナガカミキリかもしれません。
 K226 ヨコヤマヒゲナガカミキリ♀(カミキリムシ科)  
 撮影C:2008/09/14 温泉津町福光  
●ヨコヤマヒゲナガカミキリ♀:
 体長25〜35mm。黒色の体に灰白の微毛で覆われています。ブナが生える場所に生息し、その枝の生樹皮を食べます。図鑑によっては枯れ木や倒木に集まると記述されたものもありました。
 
 #K071−4 ナガゴマフカミキリ(カミキリムシ科)  #K071−5 ナガゴマフカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2011/07/07 相模原市  撮影S10:2011/07/07 相模原市
 K071−3 ナガゴマフカミキリ(カミキリムシ科)  K065 カタシロゴマフカミキリ(カミキリムシ科) [拡大
 撮影S10:2009/06/20 温泉津町福光  撮影C:2004/07/17  温泉津町福光 果樹園
 体長12〜22mm。茶褐色の体に褐色した微毛や灰白の微毛が生え、黒い斑紋と斑点が見られます。成虫は伐採された木や倒木に集まり、幼虫はフジ,カシの木を食べます。  体長16〜20mm。全体は黄褐色に黒い斑点が密にあります。上翅の肩と中央に灰白の帯がり、黒い斑点と斑紋が見えます。肢は黒と灰白の斑模様です。触角の全体は黒色で、その節は灰白で白い毛が生えています。成虫は枯れ木に集まり、幼虫はシイ,カシの木を食べます。×カタジロ誤り、○カタシロが正解
 #K065−1 カタシロゴマフカミキリ(カミキリムシ科)  K065−2 カタシロゴマフカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2009/09/04 相模原市 相模原公園  撮影S10:2009/09/04 相模原市 相模原公園
 K076 ワモンサビカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K076−1 ワモンサビカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/04/14 浜田市 上山公園  撮影C:2005/04/14 浜田市 上山公園
 写真の印象:全体は褐色した茶色で、上翅中央から前方向と斜め前下方向に灰白で、上翅上中央は少し褐色しています。両肩は濃い赤褐色に見えます。触角は短く2節,3節が濃く褐色しています。 ●ワモンサビカミキリ:体長11〜14mm。上翅の尻先は丸い。伐採さてた木や枯れ木に集まる。その他資料なし
 K291,−2 ハイイロヤハズカミキリ(カミキリムシ科)  #K291−1,−3 ハイイロヤハズカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2011/05/14 横浜市緑区  撮影S10:2011/05/14 横浜市緑区
 体長11〜19mm。黒色の体に、全体が灰白から灰黄褐色の微毛で覆われています。上翅には前側に突起があり、その後に灰白毛からなる紋が見られ、上翅背面は灰黄毛が特に生え、密生度が低いために、地色の黒色が見えるようです。前胸部背の中央後方には不明瞭な縦ジワが見られます。 ■タケの害虫として知られている。
■ヤハズ:矢筈は弓矢でつかう矢の後ろ側の部分をいい、弦を引っ掛けるために三角に切れ込んでいる。翅(はね)の後端がこのような形をしている昆虫に、ヤハズと付けられていることが多い。
 K102 ホシベニカミキリ♀(カミキリムシ科)  #K102−1 ホシベニカミキリ♀(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/05/23  浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2005/05/23  浜田市国分町 石見海浜公園
 体長18〜27mm。体色は黒ですが、全体に赤い微毛で覆われていることから朱赤に見えます。上翅にはまばらに非対称の黒い斑紋が見られます。♂の触角は長く体長の2倍あり、メスは体長より長い程度です。成虫はタブノキ,ヤブニッケイ,クスノキの葉や生木の皮を食べます。幼虫は生み付けられた木の生枝の材を食べます。(幼虫期は2年)  
 K086 べニカミキリ(カミキリムシ科) [似た仲間1  K127 ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/05/05 温泉津町箱坂  撮影F7:2005/07/20 温泉津町
 撮影者が杭に使われている竹を割ったら出て来たそうです。体に付いている粉は竹の粉で、黄白の毛で覆われている訳ではありません。古い竹に付く害虫として知られているカミキリムシです。体長12〜17mm。体は黒色で、前胸部背と上翅が赤からくすんだ紅色で、前胸部背に五つの黒色紋があるのが特徴です。黒色紋には変異が多く、つながっているもの等いるそうです。成虫はナシ,クリ,ミカンの花に集まります。幼虫は古いマダケやモウソウチクを食べます。
■赤い上翅の似た仲間に追加しました。
 体長25〜35mm。全体は光沢のある黒色で、横5列に白いゴマの様な斑紋が並んでいます。時にこの斑紋は、大きなかたまりとなって帯状になるタイプもいるそうです。捕まえると、クビあたりをキコキコ動かしてキィーキィーと威嚇音(いかくおん)を発します。成虫はミカン,モモ,イチジクなどの果樹の木やバラ,クワ,ヤナギ,庭木に集まり、生樹皮や葉を食べます。幼虫はそれらの生材を食べ加害します。
 #K127−1 ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)  #K127−2 ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/07/29 温泉津町  撮影F7:2005/07/29 温泉津町
 #K127−3 ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)  #K127−4 ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2008/08/19 温泉津町  撮影F7:2008/08/19 温泉津町
 K120 イタヤカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K120−1 イタヤカミキリ(カミキリムシ科) [拡大
 撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山  撮影C:2005/06/15 大田市馬路 馬路の高山
 体長20〜28mm。体色は黒色で、全体に黄褐色や闇褐色をした微毛で覆われています。上翅には中央前寄りの縁から斜め背中央に黄白の紋があります。翅先にも黄白の紋があります。触角や肢は少し赤味のある褐色から闇褐色をしています。成虫はヤマハンノキやカエデ類,ヤナギ類の生きた枝に集まります。幼虫はカエデ類やカワヤナギなどのヤナギ類の生材を食べます。 ■写真は図鑑で見るより黄色微毛と白い紋が鮮やかに見えます。西に分布する本種は黄白の紋が白いそうです。
 K159 リンゴカミキリ(カミキリムシ科)  K306 ヒメリンゴカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2006/06/11 温泉津町  撮影EOS:2008/04/30 益田市匹見町
 体長13〜21mm。頭部と触角,腹部先が黒色、上翅は基部が黄褐色でそれ以外は黒ずんでいます。肢,胸部,腹部は黄褐色をしています。サクラやリンゴなどの木の若い葉や枝に集まります。似た種類は多く、特にニセリンゴカミキリと良く似ています。世界文化社の昆虫図鑑Uによりますと、リンゴカミキリの上翅側縁の黒縦条は肩に達しないとありますから、ひっくり返して腹部第5節を見なくても、この当たりで区別できるようです。(ニセリンゴカミキリは黒縦条が肩にかかっています。)  体長13〜15.5mm。体は黄褐色で、頭部,触角は黒色。上翅は基部以外は黒ずみ翅端は黒色で切断状の形。似たホソキリンゴカミキリの翅端は中央三角に欠いた形。成虫は5〜7月に出現。本州,四国,九州,屋久島に生息。
 K179 ルリカミキリ(カミキリムシ科)  #K179−1 ルリカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2007/05/22 温泉津町  撮影F7:2007/05/22 温泉津町
 体長9〜11mm。全体は小金色で、触角が黒く、上翅は紫藍色で金属光沢があります。成虫はカマツカ,ナナカマド,ナシの花や葉に集まります。幼虫はバラ科の木の材を食べます。  
 K155,−1 キクスイカミキリ(カミキリムシ科)キクスイカミキリ  #K155−2,−3 キクスイカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2006/06/10  温泉津町  撮影F7:2006/06/10  温泉津町
 小さなカミキリムシで体長6〜9mmしかありません。全体は青みのある黒色で、前胸背の中央が赤褐色しています。写真の前肢腿節は橙色していますが、肢色は変化が多いとされています。名前はキク科植物の汁を吸う様な姿から付けられていると思います。 ■成虫はヒメジョオン,ヨモギなどのキク科の植物に集まり、幼虫はキク科植物の茎内部を食べます。写真はクワの葉に付いているところです。
 K119 ホタルカミキリ(カミキリムシ科)   K092 ヨコヤマトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影X:2005/05/08 温泉津町井田
 体長7〜10mm。肢や触角を含め全体が黒に近い紺色で、胸部背は橙褐色で、前縁と後縁は黒く見えます。肢には特徴があり、腿節(たいせつ)の付け根部分が細く、脛節(けいせつ)側に膨らみがあります。本種は産卵から成虫まで100日以下の短期間で成長する種として知られています。成虫はクリ,カエデの花や、伐採されたネムノキやブナ類に集まります。幼虫はネムノキやブナ類の材を食べます。
■体長10mm前後でこの様な配色は、カミキリムシ科,カミキリモドキ科,ジョウカイボン科に沢山いますので同定には注意が必要です。
<似た仲間>チャイロホソヒラタカミキリ,クビアカモモブトホソカミキリ
 体長7〜9.5mm。クリの花などに集まるそうですが、個体数が少なく、直ぐ見つかる種ではないそうです。東京農大の横山桐朗博士にちなんで名付けられたそうです。(保育社 甲虫図鑑W参考 資料少ない)
 
 292 ヒメクロトラカミキリ(カミキリムシ科)  K296 エグリトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2011/05/14 横浜市緑区  撮影S10:2011/06/04 東京都町田市
 体長4〜8mm。実物はアリと見間違うほどの大きさです。  
 K087,−1 トゲヒゲトラカミキリ(カミキリムシ科)トゲヒゲトラカミキリ  #K087−2,−3 トゲヒゲトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2005/05/05 温泉津町井田  撮影F7:2007/05/22 温泉津町井田
 体長7〜12mm。体は黒色、前胸部背に1対の黒色紋があります。上翅に灰色の毛が生え、肩中央から斜め端に2対の黒色紋があり、中央下にも黒い帯紋が1本確認できます。ずいぶん特徴的な模様ですが、同じ様な模様の種は、同定した1冊の図鑑にも3種以上いました。成虫は各種の花や、伐採木に集まります。  写真は大きく拡大されていますからカミキリムシに見えますが、実際は体長10mm前後で、オオクロアリの様に見えます。探すときもアリを探そうとする感覚で探さないと見つかりません。
 1024×768画面での大きさ
 K202 ブドウトラカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K202−1 ブドウトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2007/08/26 相模原公園  撮影F7:2007/08/26 相模原公園
 体長9〜14mm。胸部が赤く、黒い上翅に2本の白い帯が特徴です。
名前は胸部がブドウの様に見えるからでなく、ブドウのツルを食べることから、この名で呼ばれています。幼虫はブドウ類だけでなく、エビヅル,ヤブガラシのツルなども食べます。
■成虫も幼虫もブドウのツルを食べる害虫として知れています。
■クビアカトラカミキリ:体が太く、上翅肩の白い帯に違いがあります。
 写真はアケビの葉です。一心不乱に葉を食べていた所を撮影しました。図鑑に成虫は、ブドウ類のツルを食べる記述がされていましたが、数種の蔓植物(つるしょくぶつ)の葉も食べるようです。
 K130 トラカミキリトラフカミキリ(カミキリムシ科)[拡大トゲヒゲトラカミキリ  #K130−1 トラカミキリトラフカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/07/22 温泉津町  撮影F7:2005/07/22 温泉津町
 クワの木に付いているのは、クワの害虫として知られるトラカミキリで、トラフカミキリとも呼ばれています。体長15〜26mm。体は黒色で、全体に黄褐色から赤褐色と、黒色の短毛で被われています。頭部と胸部前側が黄色く、上翅にハや八の字の黄色い紋があります。この黒と黄色の模様から名が付けられています。成虫はクワやクリ,リンゴの木に集まり、葉や生木,枯れ木の樹皮を食べます。幼虫はクワの材を食べます。
ハチに擬態している昆虫ハチに擬態している昆虫
 全体はハチによく似ていますが、上翅の模様には少し無理がある様です。しかし頭部側から見ると、黄色い複眼の感じ,胸部前側の黄色の斑,短めの触角など大型のスズメバチに見えます。上翅中央から斜めに延びる黄色い紋はもう少し似ていて良い気がしますが、前側を細く見せる模様でしょうか?、そう考えるとセグロアシナガバチに少し似て見えます。
<刺すハチに擬態して哺乳動物から身を守っている種>■ヒラタアブの仲間,トラカミキリの仲間,ヨコジマナガハナアブやスズキナガハナアブなどのハナアブの仲間,ヒメアトスカシバやコシアカスカシバなどのスカシバの仲間,フトハチモドキバエ,ナシアシブトハバチ,その他多
 #K130−7 トラカミキリトラフカミキリ(カミキリムシ科)[拡大  #K130−8 トラカミキリトラフカミキリ(カミキリムシ科)[拡大
 撮影S10:2010/08/16 横浜市  撮影S10:2010/08/16 横浜市
 K137,−1 ヨツスジトラカミキリ(カミキリムシ科) トゲヒゲトラカミキリ  #K137−2,−3 ヨツスジトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/08/31 温泉津町  撮影S10:2009/08/15 温泉津町
 体長13〜18mm。体色は黒色で、全体に濃い黄色の微毛で覆われ、前胸背と上翅に黒い斑紋があります。触角,肢は赤褐色をしています。成虫は広葉樹の伐採木,倒木,ヤブガラシの花や新芽に集まります。 ■食樹:ニセアカシア,クヌギなど。
■関東以西に生息しています。
 K154 キスジトラカミキリ(カミキリムシ科>トラカミキリ族)  #K154−1 キスジトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2006/06/10  温泉津町  撮影F7:2006/06/10  温泉津町
 体長10〜18mm。体は黒色で、触角,肢が赤褐色から闇色をしています。上翅は肩の部分が赤褐色から黒色までいて、全体が黒に対し黄色いハの字と太めの横帯が特徴的です。 ■各種の花や、カバノキや広葉樹の倒木に集まります。
 K303 ヤノトラカミキリ(カミキリムシ科>トラカミキリ族)  #K303−1 ヤノトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影:2017/08/14 温泉津町福光  撮影:2017/08/14 温泉津町福光
 体長16〜20mm。体は黒色で、頭頂,腹部,上翅肩と後方,肢が赤褐色。特徴的な上翅中央後方に横に伸びた、黄色い菱型の帯が見られ、上翅前方に白い帯、その後方に黄褐色の細い八ノ字に広がった紋が見られます。 ■エノキの倒木に集まり、幼虫はその材を食べます。
■中国地方からその以西で見かけます。
 K201 タケトラカミキリ(カミキリムシ科トラカミキリ族)  #K201−1 タケトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2007/07/03  温泉津町福光  撮影F7:2007/07/03  温泉津町福光
 体長9〜15mm。成虫は枯れたマダケやモウソウチクなどのタケ類に集まり、幼虫は特にアズマネザサに寄生し、タケの材部を食べます。 ■似た仲間>クロトラカミキリ:似てはいるが、図鑑で比べると模様の違いがはっきり確認できます。
 K207 シロトラカミキリ(カミキリムシ科トラカミキリ族)  #K207−1 シロトラカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2007/06/01 江津市桜江町川越 龍頭ケ滝  撮影C:2007/06/01 江津市桜江町川越 龍頭ケ滝
 体長10〜15mm。体は黒色で上翅に白色の微毛の帯が見られます。似た仲間はいますが上翅肩の模様が違います。 ■各種の花や、広葉樹の倒木に集まります。
 K131 クワカミキリ(カミキリムシ科) [拡大  #K131−1 クワカミキリ(カミキリムシ科) [拡大
 撮影F7:2005/07/27 温泉津町  撮影F7:2005/07/27 温泉津町
 体長34〜52mm。体は黒色で、大部分が褐色した灰黄色の微毛で覆われています。上翅肩の部分に片側70前後の黒点が散らばっています。成虫はクワやイチジク,リンゴ,ナシ,ヤナギなどの生木の樹皮を食べます。幼虫はそれらの材を食べます。  付いているのはクワの木で、盛んに樹皮を食べているところです。
 #K131−2 クワカミキリ(カミキリムシ科)  #K131−3 クワカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/08/22 温泉津町  撮影F7:2005/08/22 温泉津町
 #K164 ミヤマカミキリ(カミキリムシ科)  #K164−1 ミヤマカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影C:2006/07/23 0:23 温泉津町井田  撮影C:2006/07/23 0:23 温泉津町井田
 体長34〜57mm。全体は黄土色から黄褐色の微毛で覆われ、頭部の眉毛模様と胸部背のシワシワが特徴です。夜行性で、上の写真も夜電灯に寄って来た所を撮影されました。成虫はブナ科のクヌギやカシ類の生木の樹皮や樹液に集まり、幼虫はそれらの生材を食べます。 ■深山天牛(ミヤマカミキリ):
山地のドングリ林に生息していることから深山と付いているようです。
別名を単に山天牛(ヤマカミキリ)と言うそうです。
 K256 ウスバカミキリ(カミキリムシ科)  #K256−1 ウスバカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2009/08/08 温泉津町  撮影S10:2009/08/08 温泉津町
 体長30〜50mm。全体は黄土色で、触角と肢は赤褐色しています。触角は、顆粒をまぶしたような小さな棘が沢山みられ、♂では体長より長いそうです。ドロヤナギやクヌギ,ハンノキ,イチジク,キリの朽木を食べ、その樹の室穴などで生活しています。 ■♂の翅は明るい黄土色で、透明感もあるらしく、一見薄く見えることから、この名が付けられているそうです。
■似た仲間がいますが、本種の前胸四隅に棘はありません。
 K281,−2 キマダラヤマカミキリ(カミキリムシ科)  #K281−1,−3 キマダラヤマカミキリ(カミキリムシ科)
 撮影S10:2010/06/03 横浜市  撮影S10:2010/06/03 横浜市
 体長22〜35mm。体は赤褐色で、黄金色の微毛で被われています。毛の向が不規則で、地色と毛の色から、斑模様のビロード状に見えます。前胸部両側に、円錐型の突起があります。クヌギに集まります。 ■和名:キマダラヤマカミキリの別名> キマダラカミキリ
■学名:Aeolesthes chrysothrix Bates
 K142 センノカミキリ♀(カミキリムシ科)  #K142−1 センノカミキリ♀(カミキリムシ科)
 撮影F7:2005/09/22 温泉津町  撮影F7:2005/09/22 温泉津町
 体長20〜36mm。体色は黒色で、全体に灰黄褐色の微毛で覆われビロード状です。上翅の部分部分で毛が薄く、4箇所ぐらいで地色が見え、不明瞭な黒い帯に見えます。写真の様に触角と肢が赤味をおびることがしばしばあるそうです。成虫はセンノキやタラノキの若い樹皮や生枝,葉の付け根部分を食べます。またそれらの枯れ木や倒木でよく見かけます。幼虫はブナやウコギ科の若い生材を食べます。 ■写真は触角が体長の2倍ありませんから♀です。♀の触角は体長の1.5倍ぐらいの長さです。

 
甲虫目(約37万種)>
 ・クワガタムシ
 ・コガネムシ,カナブン,ハナムグリ,カブトムシ
 ・ハンミョウ,オサムシ,マイマイカブリ,ヒラタムシ,ゴミムシ
 ・ゲンゴロウ,ミズスマシ,ガムシ
 ・シデムシ,エンマムシ,ハネカクシ,アリヅカムシ,キノコムシ,
  カツオブシムシ,シバンムシ,シンクイ,ヒョウホンムシ
 ・ホタル
 ・タマムシ,ジョウカイ,コメツキ,ヒラタムシ,キノコムシ,キスイ
 ・カミキリムシ
 ・ゴミムシダマシ,クチキムシ,アカハネムシ,ハムシ,ハナノミ
 ・テントウムシ,カミキリモドキ,ツチハンミョウ
 ・ゾウムシ,オトシブミ,キクイムシ

 甲虫目は上翅を含め全体に硬い皮膚に覆われています。後翅は薄く柔らかで折りたたまれた状態で上翅の内に収まっていますが、飛ぶ時はこの後翅を羽ばたいて飛びます。その時上翅はバランスをとる役目しかありません。ほとんどの甲虫は、完全変態の形態をとります。
大あご/大腮(たいさい):腮(あご)
前ばね/上翅(じょうし)/前翅(ぜんし)/翅鞘(ししょう):鞘(さや)
後ろばね/後翅(こうし)
前あし/前肢(ぜんし)/前脚(ぜんきゃく)
中あし/中肢(ちゅうし)/中脚(ちゅうきゃく)
後ろあし/後肢(こうし)/後脚(こうきゃく)
前胸背板(ぜんきょうはいばん),会合線(かいごうせん)

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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