福光村・昆虫記リスト
バッタ・イナゴ(直翅目:ちょくしもく/バッタ目)
キリギリス,ツユムシ,コオロギ,ケラ
キリギリス
バッタ
 B028 セグロバッタ(バッタ科) [拡大  #B028−1 セグロバッタ(バッタ科) [拡大
 撮影C:2004/10/25 大田市 三瓶山周辺  撮影C:2004/10/25 大田市 三瓶山周辺
 体長♂25〜32mm、♀30〜40mm。全体は闇褐色で、特徴である前胸部背は平たく黒いです。全体が緑褐色したものもいるそうです。後肢の脛節は赤いそうですが、写真からは確認できません。食草は植物全般です。 ■セグロバッタは他にイナゴ科のセグロイナゴといわれています。
 B016 ヒシバッタ(ヒシバッタ科)  #B016−1 ヒシバッタ(ヒシバッタ科)
 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光  畑  撮影F7:2007/03/28 温泉津町
 体長6〜11mm。上から見た翅の形がひし形をしていることからこの名が付いています。全体は灰褐色で、一般的には黒い斑紋が前翅に1対あります。斑紋の形は変異が多く、写真の様にないのもいるようです。翅は短く飛ぶことは出来ません。地上に生える藻類を食べます。  
 #B016−2 ヒシバッタ(ヒシバッタ科)  #B016−3 ヒシバッタの幼虫(ヒシバッタ科)
 撮影F7:2007/09/09 温泉津町  撮影F7:2007/09/09 温泉津町
 B039 トゲヒシバッタ(ヒシバッタ科)  B019 イボバッタ(バッタ科)
 撮影F7:2007/03/28 温泉津町  撮影C:2004/07/17  温泉津町福光 川原近くの畑
 体長19〜27mm。全体は灰褐色から褐色しています。特徴的なのは、前胸部背の両側に棘(とげ)をもっています。田んぼのあぜなど湿った場所で見かけます。  体長24〜35mm。全体は褐色していて、頭部と胸部背に名にあるイボが見られます。2007.10.05名前訂正
 #B019−1 イボバッタ(バッタ科)  #B019−2 イボバッタ(バッタ科)
 撮影F7:2007/10/02 温泉津町  撮影F7:2007/10/17 温泉津町
 B003  クルマバッタモドキ♂(バッタ科) [拡大  #B003−2 クルマバッタモドキ(バッタ科)
 撮影F:2003/08/20  温泉津町福光  民家Kそば畑  撮影S10:2011/08/12 温泉津町福光
 トウモロコシの茎を食べているところです。 体長32〜45mm。体色は緑色型と褐色型がいますが、褐色した色がほとんどで、環境に溶け込む保護色をしています。後翅を広げると円の1/4の黒い紋がありクルマバッタ同様に羽ばたくと円形の車に見えます。クルマバッタとの違いは少し大きいことと、前胸部背にX字の灰白の紋があることです。成虫,幼虫共にイネ科植物を好んで食べます。 ■クルマバッタの♂は鳴きません。(♀は当然鳴きません)
 #B003−3  クルマバッタモドキ(バッタ科)  #B003−4 クルマバッタモドキ(バッタ科)
 撮影S10:2009/09/22 温泉津町  撮影F7:2008/10/02 温泉津町
   クルマバッタモドキの胸部背の正中はまっすぐですが、クルマバッタの正中は少し弧を描くように盛り上がっています。
 B033 ヒナバッタ♀(バッタ科)   #B033−1 ヒナバッタ♂(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
 体は褐色が基色で、濃い色の斑紋があり、斑紋は個体差があります。前翅側面の中央少し後ろに白い斑があります。前胸部背に縦スジをもち、両側の2本は中央で、内側に”くの字”に曲がっています。似た仲間がいますが後翅が透明で、後肢の膝が黒くありません。
後翅を確認した写真
体長:♂19〜23mm。
♂はシュルシュルまたはジュル・ル・ルと鳴きます。
 #B033−2 ヒナバッタ(バッタ科)  #B033−3 ヒナバッタ幼虫(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/31  撮影F7:2005/08/31
B007 ショウリョウバッタ♀緑色型(バッタ科)[拡大][拡大  B007−2 ショウリョウバッタ♀褐色型(バッタ科) [拡大
 撮影F7:2005/08/22  温泉津町  撮影F:2003/09/25 温泉津町福光  民家Kそば 
 ♀約80mm,♂は♀の半分ぐらいの大きさ(45〜52mm)です。拡大写真は稲科の植物の中にバッタがいます。植物と同化してはっきり区別できません。色々な植物の葉を食べますが、特にイネ科の植物を好んで食べます。生息する場所もイネ科植物が生える草地です。
■名の由来:漢字で精霊飛蝗(しょうりょうばった)と書き、盂蘭盆(うらぼん/精霊祭り)の頃に見かけることから名が付いています。
ショウリョウトンボ(精霊蜻蛉)も同じ理由で名付けられています。
■新盆(しんぼん,にいぼん,あらぼん):7月15日を中心に13日〜15日または16日。お盆を旧暦の7月15日の日付をそのまま新暦の7月15日にしたもので、日付を重要視したお盆(新盆:しんぼん)。
■旧盆(きゅうぼん)/盂蘭盆(うらぼん)/精霊祭り,精霊会:旧盆は季節を重要視したお盆で、旧暦(太陰太陽暦)と新暦(グレゴリオ暦=太陽暦)は単純に1ヶ月ずれているものではなく、7月15日は毎年8月上旬から9月上旬の範囲で移動します。現在は8月15日の月遅れのお盆が、旧盆として定着しつつあります。
■1873年(明治6年)に新暦(グレゴリオ暦)が採用される。
グレゴリオ暦:太陽暦ともいい、地球が太陽の周りを1年(365日)かけて廻ることを基本としたもので、現在世界の標準となっている暦です。発生する時間の端数はうるう年として処理され、4で割り切れ、400で割リ切れる年を含まない、100で割り切れない年をうるう年(366日/1年)としています。西洋の暦は、エジプト暦に始まり、ユリウス暦,グレゴリオ暦と改良されました。グレゴリオ暦はグレゴリウス十三世がユリウス暦を改良した暦だそうです。
 褐色型のショウリョウバッタです。夏に撮影したものは、緑色型で周辺の稲科の植物と区別がつきませんでしたが、今回はっきり撮影できました。しかし3本の植物の茎の交差位置にバッタの肢と胴体が位置し、植物の茎と肢が一体になった様にみえます。この位置は意識してここにいるのかもしれません。

■♂は飛ぶ時に前翅と後翅を打ち合わせ、キチキチ・・と鳴きます。
以前キチキチバッタと呼ばれていたショウリョウバッタモドキは、実際には鳴かないそうです。ショウリョウバッタの♂は細長く、ショウリョウバッタモドキと似ていますが、背のスジ以外にキチキチと鳴くかで区別できそうです。
■ショウリョウバッタのことをキチキチバッタという地方もあります。また福光でもそうですが、コメツキバッタともいいます。両方の後肢の脛節(けいせつ)をつまんで持ち上げると、肢が固定されて体全体を上下に動かして米をついている姿になり、この様に呼んでいます。
 #B007−3 ショウリョウバッタ♀緑色型(バッタ科)  #B007−4 ショウリョウバッタ♀緑色型(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/02  温泉津町  撮影F7:2005/08/02  温泉津町
 #B007−5 ショウリョウバッタ♀(バッタ科)  B007−6 ショウリョウバッタ♂褐色型(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/22  温泉津町  撮影F7:2005/09/01  温泉津町
 B036 ショウリョウバッタモドキ♂(バッタ科)  #B036−1 ショウリョウバッタモドキ♀(バッタ科)
 撮影F7:2005/11/12 温泉津町  撮影F7:2005/11/17 温泉津町 
 全長40〜57mm、体長♂25mm,♀45mm。全体は黄緑色で、一般に見かけるタイプは背が紅褐色しています。特徴として体と翅が直線状に見えます。ススキなどのイネ科植物の生える湿った草地に生息し、それらの葉を食べます。乾燥した草地では見かけません。 ■ショウリョウバッタの♂は、飛ぶ時前翅と後翅を打ち合わせて、キチキチ・・と音を出しますが、本種は出しません。
■ショウリョウバッタは7月〜10月に見かけますが、本種は1ヶ月発生が遅く、11月に普通に見かけます。
 #B036−3 ショウリョウバッタモドキ(バッタ科)  #B036−4 ショウリョウバッタモドキ(バッタ科)
 撮影F7:2008/10/02 横浜市緑区※2013/5/27撮影場所訂正  撮影F7:2008/10/02 横浜市緑区
 B023 オンブバッタ♀(オンブバッタ科)  #B023−1 オンブバッタ(オンブバッタ科)
 撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 山道  撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 山道
 体長♀40〜42mm、♂20〜25mm。体色は薄い緑色型,褐色型,ピンク色型がいます。形は細長いひし形です。食草はヨモギなどのキク科の植物を好んで食べます。♀が小さな♂を背負って交尾している姿が、子供を背負っている様に見えることから名付けられています。交尾しているショウリョウバッタも同じ様に背負った姿で、♀に比べ♂は小さいですが40mm以上もあるのでとても子供に見えません。また他のバッタは交尾後は♂が乗っていることはありませんが、オンブバッタは交尾後も、交尾と関係なくても乗っていることがあり、この形で目撃されることが多く、この名に結びついています。 ■日本でオンブバッタ科のバッタはオンブバッタと、南西諸島にいるアカハネオンブバッタしかいません。この種は世界に400種いて、マダガスカル島に集中しているそうです。なぜこのバッタがバッタ目オンブバッタ科と分かれているのか調べてみましたが分かりませんでした。下記に他のバッタと違う点を書きます。しかし1,2項とは無関係の様です。
1.りっぱな翅はありますが、ほとんどが飛べません。時々翅が長く飛べるタイプが発生するそうです。
2.他のバッタは単子葉植物のイネ科植物を食べますがオンブバッタは双子葉植物のキク科植物を好んで食べます。
 #B023−2 オンブバッタ(オンブバッタ科)  #B023−3 オンブバッタ幼虫(オンブバッタ科)
 撮影F7:2005/08/31  温泉津町  撮影F7:2005/08/30  温泉津町
 #B023−4 オンブバッタ(オンブバッタ科)  #B023−5 オンブバッタ(オンブバッタ科) 交尾中
 撮影F7:2005/09/30  温泉津町  撮影F7:2005/09/30  温泉津町
 #B023−6 オンブバッタ(オンブバッタ科) 褐色型  #B023−7 オンブバッタ(オンブバッタ科) 褐色型
 撮影F7:2006/11/03  温泉津町  撮影F7:2006/11/03  温泉津町
 B031 トノサマバッタ(バッタ科)  #B031−1 トノサマバッタ(バッタ科) [拡大
 撮影F7:2005/08/22  温泉津町  撮影C:2005/08/22  温泉津町福光 撮影者畑
 体長♂35mm、♀45〜50mm。普通に見られる大きなバッタです。色は頭部や胸部が緑色型と灰色や茶色の褐色型がいます。本種は河原や草原に住んでいますが、住んでいる環境によって色の違いがあるようで、緑のある草地に緑型が多くいます。イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べます。 ■別名:ダイミョウバッタ
■トノサマバッタの♂はジリジリ・・・と鳴きます。
 #B031−5 トノサマバッタ(バッタ科)  #B031−4 トノサマバッタ 褐色型(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/22  温泉津町  撮影F7:2005/09/11 温泉津町
 #B031−2 トノサマバッタ褐色型(バッタ科)  #B031−3 トノサマバッタ幼虫(バッタ科)
 撮影F7:2005/08/31  温泉津町  撮影F7:2005/08/31  温泉津町

イナゴ
 B010 ツチイナゴ幼虫(イナゴ科)   #B010−15 ツチイナゴ成虫(イナゴ科) 
 撮影F:2003/09/19 温泉津町福光  民家Kそばの畑  撮影F7:2007/10/14 温泉津町
 泣いています、しそがまずいのでしょうか?。涙の跡の様な模様がこのツチイナゴの特徴です。幼虫で翅も小さく、緑色しています。
全長(翅先までの長さ)♂50〜56mm、♀52〜59mm。
 
 #B010−5 ツチイナゴ成虫(イナゴ科) [拡大  #B010−12 ツチイナゴ成虫(イナゴ科)
 撮影F:2003/09/29 温泉津町福光  民家K庭  撮影F7:2006/10/23 温泉津町
 ツチイナゴの成虫です。色は土色の褐色です。ツチイナゴは他のバッタと異なり、10月頃に成虫になり、この姿で枯れ草の下に隠れて、越冬します。翌年の5月頃産卵し、7月頃まで生きるそうです。  
 #B010−7  ツチイナゴ若齢幼虫(イナゴ科)  B010−8  ツチイナゴ幼虫(イナゴ科) [拡大
 撮影F7:2005/08/17  温泉津町  撮影F7:2005/09/01  温泉津町
 複眼の下がかすかに黒く見えますからツチイナゴと思います。
2005.09.01#B010−8の写真からツチイナゴと同定。
 複眼の下に青黒の涙の跡が見えますからツチイナゴです。写真から以前撮影した#B010−7はツチイナゴの若齢幼虫と判明しました。 
 B008 ナキイナゴ♀(イナゴ科)  #B014 フキバッタ若齢幼虫(イナゴ科)
 撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2005/05/10 浜田市国分町 石見海浜公園
 少し尖った頭部に、複眼の上から腹部先まで黄白の縦スジが見られますからナキイナゴです。♀の成虫は前翅が短く幼虫の様に見えます。写真は特に色が白く、羽化して間もない成虫と思います。幼虫の♂と♀の判断は両方前翅が短いですから、腹部先端の形で判断します。
●ナキイナゴ:体長♀27〜30、♂17〜19mm。体色は黄色から黄緑色で、よく鳴く種です。♂の前翅は腹部半分の長さしかありません。♀はもっと短く、ないものもいるそうです。幼虫はイネ科植物の葉を食べます。♂は後肢の棘と前翅を擦(こす)ってカシャカシャ・・・と鳴きます。
 
 B014−1 フキバッタ若齢幼虫(イナゴ科)  B015 ミヤマフキバッタ♀幼体(イナゴ科) [拡大
 撮影C:2004/05/15  温泉津町福光  林道  撮影C:2004/06/15  温泉津町福光  民家k庭
 可愛げがありません。幼虫なのにむしろ怖いです。成虫に近づくほど黒い部分が減るそうです。翅が無くアオフキバッタの様に見えますが若齢幼虫は翅芽(しが)すら無いそうです。ヤマトフキバッタでしょうか?、図鑑で見る限り島根には分布していません。現在調べ中です。  ちゃんとフキの葉に止まっていました。写真は完全な成虫ではないようです。成虫でないため何というフキバッタか、同定できていません。しかし昔この種を全体的にミヤマフキバッタと呼んでいました。現在も使われているようなので、ミヤマフキバッタとします。
 B015−1 フキバッタ♂成虫(イナゴ科)  B015−2 フキバッタ♀成虫(イナゴ科)
 撮影C:2004/07/07  温泉津町福光  林道  撮影C:2004/08/29 温泉津町福光  民家k庭
 尾端や尾毛がオナガフキバッタ♂に似ていますが、分布から同定(どうてい)すれば島根県ですからセトウチフキバッタとなります。胸部の黒側条の長さが違うようですし、尾毛の先端も尖っていますからセトウチフキバッタに思えません。
■数十年前は全体を深山蕗飛蝗(ミヤマフキバッタ)と呼んでいたそうですが、現在は地域ごとに特徴をまとめ呼び名が分かれています。東北から関東のものが、帝(ミカド)フキバッタとよばれ、関西は近畿(キンキ)フキバッタ,紀伊(キイ)フキバッタ,瀬戸内(セトウチ)フキバッタ,四国(シコク)フキバッタ,九州はオナガフキバッタなどと呼ばれています。
■相互の区別が難しい種類>ヤマトフキバッタ,セトウチフキバッタ,オマガリフキバッタ,ヒョウノセンフキバッタ。(この4種は♂であっても腹部先端から区別するのは難しいそうです。)最近ヤマトフキバッタ,セトウチフキバッタ,オマガリフキバッタを同一種としているそうです。
オナガフキバッタ,キイフキバッタ,シコクフキバッタは近縁種。
■フキバッタの種類>フキバッタは日本に9属26種います。
 ミカドフキバッタ,ヒメフキバッタ,キンキフキバッタ,キイフキバッタ,セトウチフキバッタ,シコクフキバッタ,ヒョウノセンフキバッタ,ヤマトフキバッタ,オマガリフキバッタ,ハネナガフキバッタ(翅が腹部先端まであり、イナゴに見える。),アオフキバッタ(♂♀共に翅が無い。)
 全体は黄緑色で、成虫でも翅は短く退化して飛ぶことはできません。食草はもちろんフキを好んで食べますが、他に植物全般の葉を食べます。
■写真の同定はできていませんが下記に特徴をまとめました。
頭部と胸部は黄緑色で、腹部の背は緑色で節に灰白の縞が見られます。黒側条は頭部と前胸部背の縁に掛かっています。前翅は腹部2節端までの長さで、左右は接したり重なっていません。後肢腿節の下面に紅色は見られません。
<似ている仲間>
●セトウチフキバッタ:全体は黄緑色。黒側条は頭部から前胸部の前縁まで。後肢腿節の下面紅色。前翅の長さは腹部2〜3節まで。
●オマガリフキバッタ:全体は黄緑色。黒側条は頭部から前胸部の前縁まで。後肢腿節の下面紅色。前翅の長さは短く腹部2節まで。
●ヤマトフキバッタ:全体は黄緑色。黒側条は♂が頭部から前胸部の後縁までで、♀は頭部から前胸部中央までで後はしだいに不鮮明。後肢腿節の下面紅色。前翅の長さは長く腹部4〜6節まで。前翅は左右が重なっている。
 #B015−4 ミヤマフキバッタ(イナゴ科)  #B015−5 ミヤマフキバッタ(イナゴ科)
 撮影F7:2005/08/20 温泉津町  撮影F7:2005/09/01 温泉津町
 B026 ツマグロイナゴ♂(イナゴ科)  B026−1 ツマグロイナゴ♀(イナゴ科)
 撮影C:2004/07/18 温泉津町福光 吉浦牧場近く  撮影C:2004/07/18 温泉津町福光 吉浦牧場近く
 ツマグロイナゴモドキ,ツチバッタとも呼ばれます。体長♂30〜45mm。♂の全体は緑色っぽい黄色で、後肢の関節と前翅の端が黒いのが特徴です。黄緑色をしたタイプもいます。写真はススキの葉に止まっているところです。開けた平地のイネ科の植物でよく見かけます。  体長♀50mm前後。♀は淡い茶褐色をしています。写真の♀は前翅端が濃く褐色していますが、図鑑では♂は翅端が黒いと記述されています。♀は黒くはないようです。
■ツマグロイナゴ(褄黒稲子):着物の裾を思わせる前翅の先が、黒いことから名付けられています。
 #B026−2 ツマグロイナゴ♂(イナゴ科)  #B026−3 ツマグロイナゴ(イナゴ科)
 撮影F7:2005/08/10 温泉津町  撮影F7:2005/08/10 温泉津町
 #B026−4 ツマグロイナゴ♀(イナゴ科)  #B048 バッタの幼虫
 撮影C:2008/09/20 温泉津町福光  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
   バッタ類でよく聞くピンク色のバッタです。バッタ,キリギリス類の一般的な色は、緑色型,褐色型,またそれが混じった型ですが、時々淡いピンクから赤っぽいものが出現するようです。
 B034−3 コバネイナゴ(イナゴ科)   #B034−1 コバネイナゴ(イナゴ科)
 撮影S10:2009/10/17 温泉津町  撮影F7:2005/09/01 温泉津町
 体長♀18〜40mm、♂16〜33mm。普通にイナゴと呼ばれる種で、イネの害虫です。最近は農薬の影響で、水辺近くの湿った草原に生活域を移して、イネ科植物の葉を食べています。
■♀は当然鳴きませんが、♂も鳴きません。
<似ている仲間>
●ハネナガイナゴ:体長♀21〜40mm、♂17〜33mm。前翅の先が腹部端をはるかに越える。
 #B034−2 コバネイナゴ(イナゴ科)  #B034−7 コバネイナゴ(イナゴ科)
 撮影C:2006/08/13 大田市三瓶町 姫逃池   撮影F7:2007/11/25 温泉津町
 三瓶山公園内にあります池のカヤにいるところを撮影したそうです。図鑑に田んぼや水辺近くの湿った草原に生活し、イネ科植物を食べるとありますから、図鑑の記載そのままです。
 B042 ハネナガイナゴ(イナゴ科)  B038 ノミバッタ(ノミバッタ科)
 撮影F7:2007/10/12 温泉津町  撮影F7:2006/05/04 温泉津町
 体長♀21〜40mm、♂17〜33mm。前翅の先が腹部端をはるかに越える。  全体は金属光沢のある黒色で、ずん胴の筒型をしています。体長は小さく、5mm程度しかありません。大きさから幼虫と勘違いする人もいる様です。翅が短く飛ぶことはできません。後肢が発達していて強く跳ねて移動します。大量に発生すると農作物に被害を与えます。


直翅目(3万種)>
 ・バッタ(トノサマバッタ,クルマバッタ,ショウリョウバッタ,イナゴ)
 ・キリギリス(クサキリ,ヤブキリ,ウマオイ,ササキリ,クダマキモドキ)
 ・ツユムシ,クツワムシ
 ・カマドウマ
 ・コオロギ(エンマコオロギ,ミツカドコオロギ,ヒメコオロギ)
 ・スズムシ,マツムシ,カネタタキ
 ・ケラ

 草食性です。力強い後肢が特徴で、ジャンプする動きで移動します。幼虫と成虫は翅の大きさが違う程度でよく似ています。不完全変態の形態をとります。

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

Copyright ©2003-2010 Fukutomi design office All rights reserved