タテハチョウ福光村・昆虫記リスト種類別
チョウ2(鱗翅目:りんしもく/チョウ目) C1-2
アゲハチョウC1-1
チョウ1
チョウ全般C1-3
チョウ3
チョウの卵,幼虫,蛹(さなぎ)C2
チョウ幼虫
タテハチョウ科>(タテハチョウ亜科,ジャノメチョウ亜科)
タテハチョウ亜科
 C029 キタテハ1(タテハチョウ亜科)詳細  #C029−1 キタテハ1(翅の裏側)
 撮影C:2004/05/12  温泉津町福光  民家k庭  撮影C:2004/05/12  温泉津町福光  民家k庭
 開張50〜62,前翅長25〜31mm。活動時期は5〜11月で比較的長いです。夏型と秋型がいて色も形も少し違うようです。秋型は橙色の部分が濃く、黒い部分が少ないです。翅の縁の切れ込みも深くなります。翅表の色は橙地に黒い紋があります。後翅表の黒い紋には蛇の目模様の様な青白い点があります。幼虫はカナムグラ,カラハナソウの葉を食べます。成虫は花や樹液に集まります。 ■翅の裏は枯葉模様で、秋に枯木や枯葉に止まると、保護色になります。橙色の翅を立てて枯葉に似せて止まることからこの名が付いています。後翅の白い”く”の紋が特徴です。似た仲間にシータテハ,エルタテハがいます。これらの種も後翅の裏側に白い”C”または”L”の紋がありますが、模様が違いますし、縁の切れ込みがより深く、小さめの尾状突起(びじょうとっき)が見られます。
 #C029−4 キタテハ夏型(タテハチョウ亜科)  #C029−3 キタテハ夏型(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2005/07/21 温泉津町  撮影C:2004/07/12  温泉津町福光 草原
 #C029−6 キタテハ秋型(タテハチョウ亜科) [拡大  #C029−7 キタテハ秋型(タテハチョウ亜科) 擬態
 撮影F7:2005/10/04  温泉津町  撮影F7:2005/10/04  温泉津町
 秋型は赤味のある橙色地に浮き上がった黒い豹紋柄をしています。普段は翅をたたんでいて、見える翅裏は地味で褐色した枯葉模様のため、突然翅を広げられると、なぜか圧倒される美しさを感じます。  秋型の翅裏は濃い茶褐色で、”く”の銀紋が浮いて見えます。
 #C029−8 キタテハ(タテハチョウ亜科)  #C029−12 キタテハ(タテハチョウ亜科)
 撮影F7:2005/10/13  温泉津町  撮影S10:2009/09/02  相模原公園
 C038−11 ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ亜科)詳細  #C038−5 ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ亜科) [拡大
 撮影F7:2008/10/02 温泉津町  撮影C:2005/08/22  温泉津町福光
 開張60〜72mm、前翅長37〜44mm。他のヒョウモンチョウとは特に後翅の白い模様に違いがあります。♀の前翅の表側の上部は黒紫色で白い模様があり、♂と違う模様をしています。♀は毒のあるカバマダラに似せて鳥に食べられない様にしているそうです。幼虫はスミレ類を食べます。 カバマダラ:
■カバマダラの♂と♀は後翅の性標以外同じ模様をしています。
■カバマダラは幼虫期にガガイモ科のトウワタを食べ毒成分を蓄積し、成虫までこの毒成分を持ち続けます。
■カバマダラは南西諸島から南に分布。
 #C038−3 ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ亜科) [拡大  #C038−4 ツマグロヒョウモン♀(タテハチョウ亜科)
 撮影F7:2005/10/14 温泉津町  撮影F7:2005/10/14 温泉津町
 C038−13 ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ亜科)  #C038−6 ツマグロヒョウモン♂(翅の裏側)
 撮影F7:2008/10/02 温泉津町  撮影C:2004/06/23  浜田市国分町 石見海浜公園
 ♀は毒をもつカバマダラの模様に似せて、鳥などから身を守っているそうです。♂は豹紋蝶そのものの模様で、なぜ♀だけカバマダラの模様なのか不思議です。カバマダラは南西諸島から南に分布していますが、本種は関東以南に分布しています。南西諸島以北に分布する本種の♀は図鑑にある様に外敵から身を守れているか疑問があります。  
 C030 ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ亜科) [拡大  C030−1 ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ亜科) [拡大
 撮影C:2004/06/23 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/06/23 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張66〜80mm,前翅長33〜40mm。大型のヒョウモンチョウで、橙地に黒い斑紋が散りばめられ、鮮やかな豹柄模様をしています。翅の裏に白い3本の縞があります。これがこのヒョウモンチョウの特徴になっています。幼虫はスミレ科の植物の葉を食べます。ヒョウモンチョウは暑さに弱く、夏の間は夏眠(かみん)し、秋から活動を再開し、交尾して産卵します。  一緒に撮影した♂の地色は橙色でしたが、♀は黄褐色をしています。斑紋の色も♂は黒色でしたが、♀は焦げ茶に見えます。
 #C030−3 ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ亜科)  #C030−4 ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山
   ミドリヒョウモンの翅裏には白い3本の縞があります。
 #C030−5 ミドリヒョウモン♂(タテハチョウ亜科)  #C030−2 ミドリヒョウモン♀(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2006/06/03 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2004/06/23 浜田市国分町 石見海浜公園
 C146 メスグロヒョウモン♂(翅の裏側)  #C146−1 メスグロヒョウモン♂(翅の裏側)
 撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2006/06/24 大田市三瓶町 三瓶山
 前翅長30〜40mm。♂は他のヒョウモンチョウと似ていますが、♀は全体が黒く同じヒョウモンチョウに見えません。本種は他のヒョウモンチョウと同じく、春の終りに活動を始め、夏に夏眠(かみん)して秋にまた活動を始めます。食草は色々なスミレです。  
 C190 クモガタヒョウモン♀(タテハチョウ亜科)  #C190−1 クモガタヒョウモン♀(タテハチョウ亜科)
 撮影EOS:2007/06/06 大田市三瓶町  撮影EOS:2007/06/06 大田市三瓶町
 前翅長35〜40mm。似たヒョウモンチョウは沢山いますが、本種はほぼ円い黒色斑紋に線を引かない模様をしています。幼虫はスミレ類の葉を食べます。 ■♀は前翅の先に白い斑をもちますので上の写真は♀です。
■翅を閉じて止まっている姿を横から見ると、雲形に見えることから名付けられたそうです。
 C039 ヒメアカタテハ1(タテハチョウ亜科)詳細  #C039−1 ヒメアカタテハ1(翅の裏側)
 撮影C:2004/07/17  温泉津町福光 草原  撮影C:2004/07/17  温泉津町福光 草原
 開張42〜50mm、前翅長24〜28mm。♂♀の模様の違いはあませんし、少し似た仲間もアカタテハしかいませんから、すぐ区別できます。幼虫はハハコグサ、ゴボウやカラムシなどのイラクサ科植物を食べます。成虫は各種の花に集まります。大陸間の長距離移動ができる体力のあるチョウです。  タテハチョウのこの仲間は、テングチョウの様に頭部のあごひげが少し長く目立ちます。 写真に写っている脚は後脚と思いますが、中脚がありません。何かの事情で失っものと思われます。タテハチョウは前脚が退化して無く、後脚,中脚の2対しかありません。
 #C039−6 ヒメアカタテハ(タテハチョウ亜科)  #C039−7 ヒメアカタテハ(タテハチョウ亜科)
 撮影F7:2008/10/02 温泉津町  撮影F7:2008/10/02 温泉津町
 C186 アカタテハ(タテハチョウ亜科)  #C186−1 アカタテハ(タテハチョウ亜科)
 撮影EOS:2007/06/06 大田市三瓶町  撮影EOS:2007/06/06 大田市三瓶町
 前翅長30〜35mm。全体的にヒメアカタテハに似た模様をしていますが、本種の後翅の表面のほとんどは茶褐色をしていて、後縁に橙紋が見られます。成虫は花の蜜や樹液,果実の汁を吸い、幼虫はカラムシなどのイラクサ科の葉を食べます。 ■写真からも分かりますが、後翅裏面にクモの巣の様な網目模様が見られます。
■年に3,4回発生し、成虫で越冬するものもいます。
 C085,−2 ヒオドシチョウ(タテハチョウ亜科) [拡大  #C085−1,−3 ヒオドシチョウ(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張60〜70mm、前翅長32〜42mm。翅表は橙色から赤橙色で、黒い紋が特徴的です。似た仲間にコヒオドシ,エルタテハ,シータテハなどいますが、翅裏に”L”や”C”の紋は見られません。翅表の後縁が青く見えるのも特徴です。成虫は密を吸うために花に集まりますが、クヌギやヤナギ類にも集まり樹液を舐めます。幼虫はエノキ,ハルニレ,オオバヤナギの葉を食べます。 ヒオドシ:漢字で緋縅(ひおどし)と書きます。昔の武士が身に付けた鎧(よろい)の一種で、札(さね)と呼ばれるものを緋色(ひいろ)の革や組紐で結び合わせて作られた、縅(おどし)と呼ばれるものが付いた鎧です。ヒオドシチョウのヒオドシはその鎧(よろい)の色や模様が似ていることから付けられているそうです。
緋色(ひいろ):濃く明るい赤色。
 C193 サカハチチョウ(タテハチョウ科) 春型 [拡大  #C193−1 サカハチチョウ(タテハチョウ科) 春型
 撮影F7:2008/04/29 温泉津町福光 白谷  撮影F7:2008/04/29 江津市波積町本郷 岩瀧寺滝
 前翅長20〜24mm。一般に年2回発生し、春型(4〜5月)と夏型(7〜9月)に分かれます。春型と夏型には模様や色に違いがあります。春型の翅表は黒褐色に橙色の斑紋模様ですが、夏型は黒褐色に白い逆「ハ」の字の帯が目立った模様になります。成虫は花などの蜜も吸いますが、動物の糞の水分などを吸ったりもします。幼虫はイラクサ科のコアカソ,イラクサ,ヤブマオなどを食べます。 ■名の由来: 漢字で「逆八蝶」と書き、翅を広げたとき中央横に太い帯が出来、逆「ハ」の字に見えることから名付けられました。特に夏型は、黒褐色に白い帯となって逆「ハ」の字が目立ちます。
 #C193−2 サカハチチョウ(タテハチョウ科)  #C193−3 サカハチチョウ(タテハチョウ科)[拡大
 撮影EOS:2008/04/29 江津市波積町本郷 岩瀧寺滝  −
 C042 イシガケチョウ(タテハチョウ亜科)  #C042−1 イシガケチョウ(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光 福光川上流  撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張46〜56mm、前翅長28〜33mm。名前は石垣模様から付けられています。斑紋が少ないので♀の様です。♀には白地の他に薄い黄色いタイプがいます。水辺で吸水することが多く、生活環境も山間部の川沿いです。四国,九州,熱帯アジアに生息しています。最近は中国地方や関西地方でも見かけるそうです。止まる時はガの様に翅を広げて止まります。幼虫はイヌビワ,イチジクなどの葉を食べます。成虫は花の蜜や、腐りかけた果実,動物の糞の水分を吸います。 ■石崖(いしがけ):石垣(いしがき)と同じ意味。
イシガケチョウ幼虫
 C055 ルリタテハ夏型(タテハチョウ亜科)  #C055−1 ルリタテハ夏型(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2004/08/19 温泉津町福光 民家k裏庭  撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園
 開張52〜65mm、前翅長30〜42mm。翅の全体は黒色で、瑠璃色(るりいろ)の帯が特徴です。前翅の前側に短かく白い2本の帯があります。翅の裏はタテハチョウらしく黒っぽい枯葉模様をしています。幼虫はユリ科のサルトリイバラや庭木のホトトギスを食べます。成虫は樹液や腐りかけた果実に集まり汁を吸います。  
 #C055−2 ルリタテハ夏型(タテハチョウ亜科)  #C055−3 ルリタテハ夏型(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園  撮影C:2005/06/15 浜田市国分町 石見海浜公園
 C189 ホシミスジ(タテハチョウ亜科)  #C189−1 ホシミスジ(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2007/06/01 温泉津町湯里  撮影C:2007/06/01 温泉津町湯里
 前翅長23〜34mm。前翅表の付け根から前先にかけて、五つに分断された白斑が直線状に並んでいて、後翅裏の付け根周辺に黒点があるのが特徴です。この黒点の散らばった様子から名がホシミスジと付けられています。 ■幼虫はバラ科のシモツケやコデマリ,ユキヤナギの葉を食べます。
 #C076−1 コミスジ(タテハチョウ科)[拡大  #C076−2 コミスジ(タテハチョウ科)
 撮影F7:2009/05/03 相模原市 相模原公園  撮影F7:2009/05/03 相模原市 相模原公園
 #C076−3 コミスジ(タテハチョウ科)  #C076−4 コミスジ(タテハチョウ科)
 撮影S10:2010/05/01 相模原市  撮影S10:2010/05/01 相模原市
 C076 コミスジ(タテハチョウ亜科)詳細  C192 イチモンジチョウ(タテハチョウ亜科)
 撮影C:2005/05/02 温泉津町福光  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町
 開張45〜54mm、前翅長21〜31mm。全体は黒に近い褐色色で、前翅と後翅を重ねて開くと、横に白い3条の筋模様に見えます。図鑑に♀は大きく、♂は後翅表側付け根当たりの前縁の色が薄いとありますから、上が♀、下が♂と思います。幼虫はクズやフジなどのマメ科植物を食べます。成虫はクリの木の花に集まり吸蜜します。
■名の由来:漢字で小三筋と書き、翅を開くと横に3条の白い筋がありミスジチョウの中で、一番小さいことからこの様に呼ばれています。
■似た仲間>リュウキュウミスジ:コミスジより大きく、南西諸島に分布
 前翅長25〜32mm。翅表の全体は黒色で、白い帯が中央に1本見られます。翅裏は茶褐色で、表に似た白い帯が見られます。
幼虫はスイカズラを食べます。
■似た仲間>アサマイチモンジ:イチモンジチョウより一部白斑が発達しています。
 #C192−1 イチモンジチョウ(タテハチョウ亜科)  #C192−2 イチモンジチョウ(タテハチョウ亜科)
 撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光 湯の郷苑そば  撮影S10:2009/06/24 温泉津町福光 湯の郷苑そば
 #C192−3 イチモンジチョウ(タテハチョウ亜科)  #C192−4 イチモンジチョウ(タテハチョウ亜科)
 撮影S10:2011/06/04 東京都町田市七国山  撮影S10:2011/06/04 東京都町田市七国山
 C026−3 ゴマダラチョウ(タテハチョウ亜科)  #C026−5 ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)
 撮影C:2006/08/13 浜田市 石見海浜公園  撮影F7:2007/09/20 温泉津町
 開張60〜85mm、前翅長36〜45mm。全体は黒地に白い斑が浮かぶゴマ模様のチョウです。口吻(こうふん)が鮮やかな黄色をしています。成虫はコナラやクヌギ,ヤナギなどの樹液に集まります。 幼虫
 C184 アカボシゴマダラ(タテハチョウ亜科)[拡大] 詳細  #C184−1 アカボシゴマダラ(タテハチョウ亜科)
 撮影F7:2007/10/02 神奈川県 座間谷戸山公園  撮影F7:2007/10/02 神奈川県 座間谷戸山公園
 前翅長39〜46mm。ゴマダラチョウに似ていて、後翅後縁沿いに、赤い紋が並んでいます。分布は奄美大島,台湾,朝鮮半島,中国です。 神奈川県では、何らかの理由で人為的に放たれたとされる、外国産(中国産亜種)が、分布を広げているそうです。 幼虫
 #C184−2 アカボシゴマダラ(タテハチョウ亜科)  #C184−5 アカボシゴマダラ(タテハチョウ亜科) 翅裏
 撮影F7:2007/10/02 神奈川県 座間谷戸山公園  撮影F7:2007/09/13 神奈川県 相模原公園


ジャノメチョウ亜科
 C003 ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ亜科)[拡大] 詳細  #C003−1 ヒメウラナミジャノメ♂(ジャノメチョウ亜科)
c003.JPG(33KByte)
 撮影F:2003/08/13 温泉津町福光  撮影C:2005/08/22 江津市 星高山
 開張33〜40mm、前翅長17〜24mm。翅裏に小さな波模様が見られるチョウで、後翅裏の眼状紋が5,6個見られます。似た仲間は3個なので区別できます。幼虫はチヂミザサやススキをよく食べます。
以前眼状紋の数で♂♀の判断ができると書いていましたが、誤りのようです。♀は♂に比べ色が淡く、翅に丸みがあるそうです。
★訂正2010.08.01:♂♀の区別関する記述を訂正
チヂミザサ(イネ科>チヂミザサ属):山地の林の中に生える植物で、ササの葉の形に似ていることから名が付けられています。葉の縁が縮れてシワシワの葉に見えます。秋に白い小さな花穂をつけます。 
 #C003−4 ヒメウラナミジャノメ♂(ジャノメチョウ亜科)  #C003−5 ヒメウラナミジャノメ♂(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F7:2005/07/01 相模原市  撮影F7:2005/07/07 相模原市
 #C003−9 ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ亜科)  #C003−11 ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影S10:2010/08/16 横浜市  撮影S10:2009/07/11 横浜市
 C013 サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科) [拡大詳細  #C013−2 サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F:2003/09/09 温泉津町福光  民家Kそばの畑  撮影F:2004/08/24 温泉津町福光
 ツワブキに止まるジャノメチョウ。
 開張62〜64mm、前翅長30〜37mm。幼虫はクマザサ,メダケなどのササを食べます。成虫は他のチョウの様に花の蜜を吸わず、樹木の樹液や昆虫の糞の水分を吸うそうです。
 
 #C013−3 サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)  #C013−4 サトキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ科)
 撮影C:2005/05/08 温泉津町井田  撮影F7:2007/08/15 温泉津町
写真はサトキマダラヒカゲ(2007.5.5名前訂正)
●ヤマキマダラヒカゲ:サトキマダラヒカゲによく似ていますが、翅裏は全体に眼状紋が発達して明瞭で濃いことと、北隆館の原色昆虫図鑑によれば後翅の付け根当たりにある3つの眼状紋の下の一つが特にずれているそうです。島根県では山地で見かけます。関東より東では平地で見かけるそうです。幼虫はテンツクグサ,クマザサ,シナノザサを食べます。
 ドングリ林など薄暗い場所を飛びまわる、ジャノメチョウの仲間です。成虫はクヌギなどの樹液や腐りかけの果実に集まり、幼虫はササ類を食べます。このチョウなかなか翅を開いて止まってくれません。
 C180 ヤマキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)  C170 ヒメキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影C:2007/08/22 川本町三原(かわもとまち・みはら)  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
 開張55〜65mm、前翅長30〜38mm。ササ類が生える林に生息しています。成虫は花の蜜を吸い、幼虫はササ類の葉を食べます。他のジャノメチョウと翅裏の模様が違い区別しやすいですが、サトキマダラヒカゲと似ていて2種の区別は難しいとされています。なかなか翅表を開いて止まってくれませんから、翅裏で判断しなければなりません。翅裏で判断する場合は、後翅裏付け根部分の3個の円紋の位置で判断するそうです。ヤマキマダラヒカゲは特に下1個が離れているそうです。
注:写真は図鑑に記述されています「翅裏は全体に眼状紋が発達して明瞭で濃い」と言う内容に合致していません。
ヤマキマダラヒカゲ サトキマダラヒカゲ
          
 前翅長30〜32mm。翅表は茶褐色で黄褐色と濃い茶褐色の紋があります。翅裏は薄く、表と同様の紋が見られます。成虫はササが生える山地の林に生活し、幼虫はクマザサなどのササ類を食べます。
■幼虫の姿で越冬、成虫は6月から出現
 #C170−1 ヒメキマダラヒカゲ♀(ジャノメチョウ亜科)  #C170−1 ヒメキマダラヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山  撮影C:2007/06/12 大田市三瓶町 三瓶山
 C006 ヒカゲチョウ♂(ジャノメチョウ亜科) [拡大詳細  #C006−1 ヒカゲチョウ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F:2003/08/19 温泉津町福光  撮影F7:2005/08/22 温泉津町
 蛇の目模様が綺麗なチョウです。 開張48〜62mm、前翅長30〜34mm。漢字で日陰蝶と書き、名前の通り日陰を好むチョウで、夕方や曇りの日に活動します。成虫は樹木の樹液や、腐った果実の汁を吸います。幼虫はメダケ,アズマネザサやクマザサなどのイネ科のササを食べます。 メダケ(イネ科):太さ5〜15mmの細いタケの様です。名前にタケとありますがササの仲間だそうで、タケノコの皮をそのまま付けて育つものをササと言い、成長過程で皮を脱ぎ落とすものをタケと言うそうです。私は知りませんでしたが、タケとササはイネ科のタケ亜科に属するそうです。見た目は当然違いますが、花だけは似ているそうです。
 #C006−6 ヒカゲチョウ(ジャノメチョウ亜科)  #C006−3 ヒカゲチョウ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影S10:2009/05/18 相模原市 相模原公園  撮影F7:2005/08/24 温泉津町
■ヒカゲチョウとクロヒカゲの眼状紋は配置や大きさがよく似ています。一般には色以外で、後翅中央の濃く褐色したスジで判断します。クロヒカゲは強く’く’の字に曲がっています。
■ヒカゲチョウの前翅中央付け根寄りの褐色縦スジは、普通1本。写真はクロヒカゲの様に2本に見える。
      
ヒカゲチョウ クロヒカゲ
#C006   #C024
 #C006−4 ヒカゲチョウ(ジャノメチョウ亜科)  #C006−5 ヒカゲチョウ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F7:2006/06/11 温泉津町  撮影S10:2010/06/04 横浜市
   写真の後翅に浮びあがる眼状紋4個は、上から中・小・小・大です。下から2番目が小さいので、クロヒカゲではなく、ヒカゲチョウのようです。
 C024 クロヒカゲ♂(ジャノメチョウ亜科)  #C024−1 クロヒカゲ♀(ジャノメチョウ亜科) [拡大
 撮影C:2004/05/15  温泉津町福光 林道  撮影C:2007/06/09 邑智郡邑南町江尾 千丈渓
 開張45〜57mm、前翅長25〜30mm。後翅に大きな眼状紋が2個、小さいものが4個あります。模様はヒカゲチョウに似ていますが、違いは色が濃く、中央縦に走る線が強く’く’の字に曲がっているところです。成虫は樹液に集まり、幼虫はメダケ,アズマネザサを食べます。 C024   C024−1   C006
         
クロヒカゲ  クロヒカゲ  ヒカゲチョウ
’く’の字に曲がった線は写真#C024−1の形に対し#C024は鍵の形をしています。図鑑はC024−1の方の形)
■似た仲間>クロヒカゲモドキ:前翅裏眼状紋3個がくっきり発達
 #C024−2 クロヒカゲ♂(ジャノメチョウ亜科)  #C024−3 クロヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F7:2008/07/15 温泉津町  撮影F7:2009/05/25 温泉津町
 C049 オオヒカゲ(ジャノメチョウ亜科)  C082 コジャノメ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影C:2004/09/02 温泉津町福光 民家k庭  撮影C:2005/05/26 大田市 大江高山 
 開張60〜80、前翅長38〜47mm。幼虫はカサスゲ,オニスゲを食べます。成虫は樹液や、動物の糞の水分を吸います。ヒカゲチョウに良く似ていますが、後翅の蛇の目模様に違いがあり、ヒカゲチョウの蛇の目模様は、後翅縁ぞいをきれいに湾曲した配置に並んでいます。何より見た目の大きさが違い、オオヒカゲと名が付いている様に1.3〜1.4倍大きいです。
                   
オオヒカゲヒカゲチョウキマダラモドキクロヒカゲヒメキマダラヒカゲ
#C049  #C006           #C024
 開張40〜50mm、前翅長22〜28mm。ヒメジャノメに似ていますが翅の裏に特徴があり、真ん中少し外よりに多少湾曲した白い帯があり、2色に別れた様に見え、内側が濃く褐色しています。細めの白い帯だけのものもいます。後翅裏に眼状紋が7個並びます。林の中など、暗らく湿った場所で生活しています。成虫は腐りかけた果実や樹液に集まります。幼虫はイネ科のチヂミザサやアシボソ,ススキなどを食べます。
 #C082−1 コジャノメ(ジャノメチョウ亜科)  #C116−2 ヒメジャノメ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影S10:2010/06/04 横浜市  撮影S10:2010/10/23 横浜市
 C116 ヒメジャノメ(ジャノメチョウ亜科)  #C116−1 ヒメジャノメ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影F7:2005/10/01  温泉津町  撮影F7:2006/06/11 温泉津町
 前翅長18〜31mm。コジャノメに似ていますが、色は薄い褐色色をしていて目立たないチョウです。翅裏に見られる白い帯は直線的で、後翅裏の眼状紋は大小6個並びます。夕方や曇りの日に活発に活動します。成虫は腐りかけた果実や樹液に集まります。幼虫はイネ科の植物やカヤツリグサ科の植物を食べます。 ■♂には後翅表に褐色した性標が見られます。
 C191 ジャノメチョウ(ジャノメチョウ亜科)  #C191−1 ジャノメチョウ(ジャノメチョウ亜科)
 撮影C:2007/07/15 浜田市 大鼻岬  撮影S10:2009/07/14 相模原市 相模原公園
 前翅長30〜37mm。翅表は黒褐色し、翅裏は茶褐色をしていて、前翅に2対、後翅に1対眼状紋があるのが特徴です。上の写真の後翅には2〜3対眼状紋が見られますが1対以外もいるようです。幼虫はカヤツリグサ科やイネ科植物を食べます。  
 C118 クロコノマチョウ♂夏型(ジャノメチョウ亜科)  C118−1 クロコノマチョウ夏型(ジャノメチョウ亜科)
 撮影C:2005/08/27 温泉津町福光  撮影C:2005/08/28 浜田市 海浜公園
 開張60〜80mm、前翅長35〜39mm。夏型は木の幹に止まると判りにくく、秋型は落ち葉に止まると保護色になる色をしています。♂,♀,季節によって色と形が違い、本種は変異が多いため図鑑に記述される内容と違う場合がある様です。地域によって違いはあるそうですが、9月頃まで夏型が多く、10月頃から秋型が見られるそうです。成虫は日陰を好み、夕暮れ時に活動し、樹液や腐りかけた果実に集まり汁を吸います。幼虫はススキ,ジュズダマなどのイネ科植物の葉を食べます。
■幼虫>>
■♂は翅表が黒く褐色していて、♀は褐色。
■夏型は少し小さい。
■夏型は翅の縁が比較的滑らかで、秋型はでこぼこしていて前翅先がより突出する。
■夏型は翅裏が橙褐色で、縞模様が見られ、眼状紋が小さい。
■関東以西に分布している。
■秋型は成虫で越冬する。
■ウスイロコノマチョウに似るが、ウスイロは九州南部から沖縄,台湾に生息していて、島根県には生息していない。
 #C118−2 クロコノマチョウ♂(タテハチョウ科)  
 撮影S10:2009/10/03 東京都町田市  

[注]撮影F:FUJIFILM FinePix−S7000, 撮影C:OLYMPUS C−750UZoom, 撮影D:KONIKA MINOLTA DiMAGE−Z3

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